通勤・通学・買い物と手軽な生活の足として活躍する、ほぼ日本独自の規格・原付一種=ゼロハン。バイク市場の環境変化により以前よりラインナップは減ったものの、普通四輪免許で乗れることに加え維持費もリーズナブルとあって、現在も一定の存在感を示している。本ページでは、国民的バイク・スーパーカブ50を筆頭に、ホンダの新車ラインナップ×7車を紹介する。
●文:沼尾宏明、宮田健一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
取り巻く環境の変化はあれど、カブを筆頭にまだまだ元気
庶民の移動手段として定着している原付一種=50ccモデル。’80年代に爆発的に普及しラインナップも豊富だったが、現在は大幅に減少。その要因は様々だ。度重なる排ガス規制の影響や、グローバル化が進む今、ほぼ日本独自の規格だけに高コストである点。電動アシスト自転車など代替手段の普及、原付のみの独自の交通ルール、駐車場不足etc…。とは言え普通四輪免許で乗れるのは大きなメリットで、維持費もリーズナブル、ここからバイクの楽しさに目覚めるライダーも多いはずだ。
スーパーカブ50:1958年生まれ、ホンダの代表作
’20年で63年目を迎える庶民の足の代表格「スーパーカブ50」。信頼性が高く超低燃費の空冷49cc単気筒エンジンをアンダーボーンフレームに搭載し、ホビーに仕事に、あらゆる道を走り抜ける。最新モデルはテレスコピックフォークを装備し、ヘッドライトはLED。大型リヤキャリアと座り心地のいいシートが利便性と快適性を高める。
クロスカブ50:アウトドアテイストで遊びゴコロ満点
スーパーカブをベースとしながら、武骨な印象のヘッドライトガードを装備し、レッグガードを廃止した「クロスカブ50」。ヒートガード付きマフラーやアウトドアギア風のメーター、マッドガードなどが道なき道をゆく雰囲気を連想させるが、小回りが利いてシート高も低いため街乗りにも最適。「くまモンバージョン」も正規にラインナップされている。
ダンク:23Lの大型スペース確保
アクセサリーソケット内蔵の小物入れや各種収納スペース、フラットシートなど快適装備に加え、フロントディスクブレーキやスクエアなデザインで走りをアピール。アイドリングストップ機能も備える。
タクト:足つき良好のスタンダード
スタンダードな「タクト ベーシック」とアイドリングストップ機能を備えた「タクト」。ベーシックはシート高も15mm低い705mmと、乗りやすさに配慮した設計が嬉しい。盗難抑止に効果的なシャッター付き鍵穴も。
ジョルノ:かわいくて乗りやすい
「ジョルノ/デラックス」は、シート下に容量20Lのラゲッジボックスを備え、フロントには電源ソケット内蔵の蓋付きグローブボックスを備える。メーターは見やすさにこだわり、大型ヘッドライトやシートオープナースイッチなど装備充実の1台。
ジャイロシリーズ:歴史ある三輪車
後2輪のスリーター「ジャイロX ベーシック/スタンダード」。発進・停止の多い業務用途で便利なワンタッチパーキングレバーを備える。荷台はキャリアとデッキが選べる。屋根付き版の「ジャイロキャノピー」もラインナップされている。
ベンリィ:二輪版・働くバイク
ジャイロシリーズよりも軽快なビジネススクーター「ベンリィ」。低床キャリアにボックスなどを装備すれば配達業務の強い味方に。大型デッキにフロントバスケットなどを備えた「ベンリィプロ」もある。
市場環境の変化によりラインナップが減ったとはいえ、庶民の日常の足として生活に根付いている原付一種モデル。ホンダ車に引き続き、次ページではヤマハ ジョグ/ギア/ビーノ、スズキ アドレスV50/レッツの5台を紹介する。
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