まだまだシェイクダウン、とはいえ……

“スーパー”テストライダー登場でマルケス包囲網激化! セパンテスト…ロレンソ&ペドロサの動向

2月7日にマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで2020シーズンのMotoGP公式テストが始まる。これに先立ち、2月2日~4日にはテストライダーを中心としたシェイクダウンテストが行われる。初日にトップタイムを記録したのは、2018年に引退したダニ・ペドロサだった。


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テスト前からこんなに騒がしいシーズンは久々

ヤマハが立て続けに発表したニュースの展開は見事というほかない。1月28日にはマーベリック・ビニャーレス選手と2022年まで契約更新したことを発表したかと思えば、翌日にはファビオ・クアルタラロ選手の2021年から2022年シーズンのファクトリーチーム登用、同日にバレンティーノ・ロッシ選手の2021年移行のレース活動については今シーズン半ばに決断することで合意したことも明らかにされた。

そして1月30日、2010年、2012年、2015年とファクトリーヤマハでMotoGPタイトルを3度にわたって獲得してきたホルヘ・ロレンソ氏をテストライダーに起用することが発表されたのだ。ロレンソ氏は2016年を最後にヤマハからドゥカティへ移籍、2019年にはレプソルホンダに所属し、シーズン末をもってレースを引退していた。そこからヤマハへの復帰劇は、昨年から噂こそされていたものの実現の可能性は未知数。それでも、「そうなったら面白い!」というファン心理も手伝って、正式発表までの期待値はとても高かった。

一方、ダニ・ペドロサ氏は2018年に長年にわたって所属したレプソルホンダでキャリアを終え、2019年からはホンダを宿敵とみなすKTMのテストライダ―として活動を開始。同シーズン中にも積極的に開発に関与し、徐々にパフォーマンスアップを果たしてきていた。そして2020年シーズンに向けては、満を持してニューマシンを投入し、戦闘力の飛躍的な向上を実現するものと期待されていた。

ペドロサはドゥカティのピッロを上回り初日トップ

2月2日、伝えられたのはロレンソ氏のセパン入りと、ペドロサ氏の総合トップタイムだった。KTMが投入したブランニューマシンは、詳細こそ不明ながら従来同様にスチールパイプフレームを採用しており、前後サスペンションはKTMの子会社でもあるWP製を使用。マシンに対する感覚が非常に鋭敏だというペドロサ氏が作り上げてきているマシンだけに、エンジンのドライバビリティやシャーシからのフィードバックなど、かなりの進化を遂げているものと思われる。

シェイクダウンテスト初日の2月2日、2分00秒625でトップタイムを記録したダニ・ペドロサ氏。ちなみにトップ写真は2019年シーズン中のテストのもの。

シェイクダウンテスト、しかも初日ということで参考にすらならないかもしれないが、驚速で知られるドゥカティのテストライダー、ミケーレ・ピッロ選手を上回るラップタイムで初日トップに立ったことは、ペドロサ氏がとびっきり速いテストライダ―であることを差し引いても、マシンの仕上がりを期待させるものがある。2月3日(シェイクダウンテスト2日目)の結果も、間もなく明らかになるだろう。

また、アプリリアもニューマシンを投入。従来は市販車のRSV4ベースだったと言われるエンジンが、まったく新しいV4エンジンに切り替えられた模様だ。ホンダのアレックス・マルケス選手も2020年型RC213Vを走らせているが、エアロダイナミクス面でウイングの形状などが変化しているのが見て取れる。いずれも現地に“ことぶき”こと佐藤寿宏さんが取材に行っているので、あらためてレポートをアップしていきたい。

アプリリアの2020年ニューマシン。詳細はこれから明らかになっていくはずだ。
ホンダRC213Vの2020年モデル。#73 アレックス・マルケス車。
同じく#73 アレックス・マルケス車だが、こちらはサイドカウルが異なる。空力テストの一環か。

ロレンソはセパン入り、走行は2月4日を予定

嵐のような数日間、その台風の目となっていたホルヘ・ロレンソ氏は、マレーシア入りが伝えられたものの2月2日、3日とも走行は無し。シェイクダウンテスト3日目となる2月4日の初走行が有力視されている。そして本人はというと、SNSで立て続けに契約の様子などを伝えており、ファンの期待は高まる一方だ。下記にそれらを紹介しよう。

セパンでレースをしていたら、こんな感じになるはず。というビジュアルを紹介。TVゲームのMotoGPでエディットしたものと思われる。

オイオイ、やっぱり運命なのかい? と思わずにはいられない投稿。

若干の演出感も、なぜかほのぼのしてしまう。明日が楽しみ!

MotoGPシェイクダウンテスト初日結果

1.ダニ・ペドロサ(KTM)     2分00秒625
2.ミケーレ・ピッロ(ドゥカティ)  2分00秒642
3.シルバン・ギュントーリ(スズキ) 2分01秒220
4.アレックス・マルケス(ホンダ)  2分01秒317
5.ブラッド・ビンダー(KTM)   2分01秒616
6.ステファン・ブラドル(ホンダ)  2分01秒637
7.ブラッドリー・スミス(アプリリア)2分02秒760

さあ、2020シーズンはどうなる?

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