ホンダのアドベンチャーフラッグシップ・CRF1100Lアフリカツイン。2020モデルでは、電脳面をさらに強化したグレード「アドベンチャースポーツES」をラインナップ。電子制御サスペンションSHOWA EERAと5種のライディングモードの組み合わせで、世界中のあらゆる道を駆け抜ける。
SHOWA EERAがあらゆる道で瞬時に対応
アフリカツイン ’20モデルで新たに登場する、電子制御サスペンション・SHOWA EERAを搭載したバージョンが「アドベンチャースポーツES」。このサスペンションは、IMUとストロークセンサーが連動し、車体の姿勢を検知しながら速度や路面の凹凸に合わせてリアルタイムで減衰力を調整する、いわゆるセミアクティブサスペンションだ。減衰力をソレノイドバルブで制御することから、ステッピングモーターを使用するタイプよりも2倍の追従速度を持っているのが特徴。市販車ではカワサキのニンジャH2 SX SE+、ヴェルシス1000SEなどにも採用されている。
シチュエーションに応じて変更可能なライディングモード
アドベンチャースポーツESのEERAはメーターパネルのメニューからセッティングが行え、オンロード向けとしてソフト/ミディアム/ハードの3種類のモードを持つほか、オフロード専用モードをプラス。また、リヤのスプリングプリロードはサスペンションのモード設定とは別に、1人乗り/1人+荷物/2人乗り/2人+荷物の4種類に加え、ユーザー設定も可能だ。また、ダンピング特性も前後とも24段階に調整することができる。これにIMUで強化されたトラクションコントロールや、エンジンブレーキコントロール、ウイリーコントロール、コーナリングABSといったSTDと共通の電子制御まわりをプラス。
ライディングモードも従来のツアー/アーバン/グラベル/ユーザーに、オフロードが新たに加わり、街乗りから本格的な冒険旅行まで、あらゆるステージで活躍できるマシンとして、新型アフリカツインは全方位をカバーする揺るぎない性能をものにしたと言えよう。
●まとめ:宮田健一 ●写真:真弓悟史
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