グリップヒーターや電熱ウェアなど電気消費量が増える冬場のバッテリー。季節を問わず電気系が心配な絶版車。そんな不安を解消するのがキジマの新製品、バッテリーチェッカー「BattCheck」だ。
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バッテリーチェッカー・BattCheck[キジマ]
この製品はバッテリー本体や充電系のコンディションをリアルタイムでスマートフォンに送ってくれるのが最大の特長。本体はウインカーリレーほどのサイズで、バッテリー端子に接続するだけで準備完了。専用アプリをダウンロードしたスマホとブルートゥースで接続すれば、バッテリーのコンディションと充電電圧、時間ごとの電圧変化が画面に表示される。
発電電圧だけでなくバッテリー自体の状態が見えるので、電圧は高いのに容量が低下しているという診断もできる。スマホマウントに固定すれば走行しながら電圧変化をモニターできるし、その様子が記録として残るから検証も可能。
6V・12V・24Vバッテリーに対応するので、旧車ユーザーにも超オススメのハイテクモニターだ。
コンパクトで装着しやすい
本体サイズは38×27×18mm とコンパクトで、機種を問わず装着できる。対応OSはAndroid 4.3以降、iOS8~ 12.4。iPhone11 及びiOS13.1 は対応中だ。
取り付けはバッテリーターミナルに割り込ませるだけ。SR400 などカプラー接続の密閉式バッテリーは加工が必要。常時通電するが待機電流は約2.0mAとわずかだ。
エンジン回転ごとの電圧変化も一目瞭然
チェックモードにするとバッテリー容量が診断できる。ヘッドライトやグリップヒーターで容量が低下する時は、電圧が上がっても放電過多の場合があるから要注意だ。
バッテリー電圧が15V以上になると高すぎると判断し「Charging voltage too high」の表示とともに、振動と警告音で注意を促してくれる。このアラーム機能は11V以下に低下した際にも発せられる。レギュレートレクチファイアの設定によっては充電電圧が15Vを超える機種もあるので、必ずしも異常とは言えないが参考にすると良いだろう。
エンジン回転ごとの電圧変化も一目瞭然。サーキットテスターで電圧測定すると走行できないが、バッテリーチェッカーなら走行中のあらゆる条件で電圧が測定できる。エンジンが熱くなると充電電圧が低下する場合、ステーターコイルの不全断裂やレギュレートレクチファイアのトラブルが疑われるが、そうした診断の一助としてもとても重宝する。
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