佐藤寿宏のレース通信[EWC第2戦 セパン]#02

【セパン8耐】鈴鹿8耐と同じ公式予選、異なるトップ10トライアルで、上位10傑に5メーカーが揃う!

2019年12月12日、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで行われる「8耐」の公式予選およびトップ10トライアルが行われた。MotoGPライダー、ワールドスーパーバイクライダーなど錚々たるメンバーが揃うなか、世界耐久選手権の上位チームも底力を見せる。決勝は12月14日(土)だ!

トップ10トライアルでフランコ・モルビデリが貫禄のポール

セパン8耐、2日目が終了しました。トップ10トライアルは、公式予選で各チームのベストタイムを出したライダーが1名、走ることになっており、鈴鹿8耐のものとは、違う形で行われました。1人がコースインし、タイムアタックが終わってから、次のライダーがコースイン。その間に、タイムアタックを終えたライダーのインタビューが行われる進行でした。実況もなくお客さんの姿もほとんど無い状態でしたが、想定内のようで、土日にサーキットに来てもらう準備を着々と進めていました。今(21:16)もホームストレートでは、オープニングイベントのリハーサルが大音響の中、行われております。

トップ10トライアルを制したのは、やはり#21 Yamaha Sepang Racingのフランコ・モルビデリでした。タイムは、2分04秒647と、ただ1人2分04秒台。これにMoto2™ライダーのソムキアット・チャントラが健闘し#88 Honda Asia-Dream Racing with SHOWAが2番手グリッドをゲット! #5 F.C.C. TSR Honda Franceが3番手、#1 WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCEが4番手、#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが5番手と続き、DUCATIパニガーレV4Rを投入した#6 Team ERC Enduranceがランディ・ド・プニエのライディングで7番手につけ、トップ10に5メーカーがひしめく結果となりました。

トップ10トライアルで首位となったフランコ・モルビデリ(トップ写真も同じ)。2019年シーズンはMotoGPにペトロナスヤマハSRTから参戦し、最終ランキングは10位。

先だって行われた公式予選は、3人のライダーが20分2セッションを走り、それぞれのベストタイムの平均で順位が決まる、鈴鹿8耐と同じシステムでした。日本勢では、#80 TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWが12番手で最高位。SSTクラスではトップの結果を残しました。#80 TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWは、鈴鹿8耐でSSTクラス優勝を果たしており、すでに来年の鈴鹿8耐に向けた参戦権は持っていましたが、鈴鹿8耐前から海外でレースをしてみたい、レギュラーのSST勢と戦ってみたいという希望があり、セパン8耐の開催が決まった時点で、参戦することを決めていたそうです。ライダーも鈴鹿8耐と同じく星野知也を中心に渥美心、石塚健と3人とも、ほぼ同タイムで走ることができているだけに、決勝でも期待できそうです。

予選終了後に全ライダー、ドライバーを集めて最終コーナーで集合写真を撮ったのですが、その後に、日本人ならではのノリというか、みんなでヒジ擦り記念撮影をしました。最終コーナーまで歩いて行く際に、今回限定現役復帰の井筒仁康と話していて「7年前に復帰してからヒジ擦りをしたいって伊藤(一成)さんと話していたんだけれど、やっぱり昭和ライダーに無理だね。今回もイメトレはできていたんだけどねー」っという会話の後に、このショット。ちなみに順番は年功序列です(笑)。

年功序列でヒジ擦りを披露!? 昭和ライダーのリアルヒジ擦りにも期待したい!

あと、Hondaのニューマシン、CBR1000RR-Rの名称がアールアール・アールと聞いてマレーシアで軽くショックを受けております。ダブルアール・アールじゃないの~…。

それは、さておき2019-2020 FIM 世界耐久選手権(EWC)第2戦セパン8耐決勝は、12月14日(土)13:00(日本時間14:00)スタート! 日テレG+、Huluでライブで見られるので、ぜひ!!

予選後の記者会見には、#21 Yamaha Sepang RacingとSSTクラスのポールポジションを獲得した#80 TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWが呼ばれた。SSTクラスもEWCクラスと同等に扱われている。
こちらの日没は19:00くらい。さすがに気温は下がりますが、半袖で過ごしやすいコンディション。照明施設もすばらしいので走りやすいそうです。
 

関連する記事/リンク

関連記事
2019/12/13

2019年12月11日、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで新たな「8耐」が始まった。これは盛り上がりを見せ始めている世界耐久選手権のラウンドのひとつとして新設定されたもので、最終戦となる[…]

関連記事
2019/08/20

'93年以来、26年ぶりに鈴鹿8耐優勝を遂げたカワサキ。そのクライマックスは、劇的と呼ぶにもあまりに劇的だった。ファイナルラップでカワサキは転倒。赤旗のまま終わった決勝レース。いったんはヤマハの勝利と[…]

関連記事
2019/07/29

ホンダ、ヤマハ、カワサキのメーカーチームがファクトリー体制で臨んで来る中、#1 F.C.C.TSR Honda Franceは世界耐久選手権シリーズの連覇をかけて鈴鹿8耐に挑んだ。それまでのランキング[…]

関連記事
2019/10/17

さーって、今年もMotoGP™日本グランプリが始まりますよー。Facebookの“過去のこの日”には、ツインリンクもてぎにいるネタばかり上がって来ています。毎年同じことをしているなーっと思いつつ、今年[…]

関連記事
2019/10/03

ヤングマシン本誌に連載中の「上毛GP新聞」が登場! よりタイムリーにお届けすべく、発売から鮮度が落ちないうちにWEBヤングマシンにも展開します。さて、第12戦決勝ではスズキのアレックス・リンスが優勝し[…]