2019年12月11日、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで新たな「8耐」が始まった。これは盛り上がりを見せ始めている世界耐久選手権のラウンドのひとつとして新設定されたもので、最終戦となる鈴鹿8耐に次ぐアジアラウンドとなる。この模様を“ことぶき”さんがお伝えします!
MotoGP開催コースで行われる、新たな“ハチタイ”
こんにちは! WEBヤングマシンでレース情報をお届けしている“ことぶき”こと佐藤寿宏です! 12月11日(水)より、2019-2020 FIM 世界耐久選手権(EWC)が初めてマレーシア・セパンサーキットで開催されておりますので、その模様をお伝えしたいと思います。水曜日(11日)よりEWC第2戦セパン8耐の走行が始まりました。
まずは9時から16時まで7時間ものプライベートテストがあり、16:30から18:30のフリープラクティス、そして19:30から21:00までのナイトプラクティスという日本では考えられないスケジュール。なにせ決勝が13:00スタートの21:00ゴールとなっているのは、南国マレーシアならでは。本格的に暗くなってくるのは、20時くらいですかね。つまり残り1時間というところでナイトセッションに入るのですが、「セパンサーキットは照明施設が充実しているので明るくて走りやすい」とナイトセッションで一時3番手につけ最終的に7番手タイムをマークした関口太郎が言っておりました。
初開催のセパン8耐ですが、今回は10チームもの日本チームがエントリーしています。これは来年の鈴鹿8耐に向けたトライアウト1stステージを兼ねているからで、初開催のセパン8耐を盛り上げたい運搬費などをEWCがサポートしていることもあって実現しています。選考方法は日本チーム内の上位20チーム以内でトップチームの85%の周回数ができれば出場権が与えられることになっています。日本のトップチームの多くが参戦する2ndステージの鈴鹿2&4レースに比べればプライベートチームにとって参戦権を手に入れやすいと言えますが、セパンまで来る労力を考えると決して楽ではありません。初めてセパンを走るライダーも多く、資金的な負担も少なくありません。とはいえ、12月に暖かいマレーシアでレースができるのも悪くはないですよね。
4輪のFIA WTCRと併催というのもプロモーターが一緒ということもありますがセパン8耐ならではの試み。火曜日には、プロモーションとしてクアラルンプール市内を2輪、4輪のレーサーがパレードするのも、すごいところ。このパレードに日本人で唯一参加した“ホッシー”こと星野知也は「渋滞の中をすり抜けたようなパレードだった」と感想を述べていました。
7時間あったプライベートテストは、お昼過ぎから強い雨に見舞われ、一時はレッドフラッグが出るほどの土砂降りとなっていました。そこから路面は乾いて行きましたが、フリープラクティスでも所々濡れている状態でした。
プライベートテストでは、2分05秒796をマークした#5 F.C.C. TSR Honda Franceが。そしてフリープラクティスでは、現役MotoGP™ライダー、フランコ・モルビデリ、YAMAHAスーパーバイクのエース、マイケル・ファン・デル・マーク、そしてマレーシア最速ライダーとも言えるハフィス・シャーリンを擁し、大本命と目されている#21 Yamaha Sepang Racingが2分18秒637で。最後のナイトセッションでは、2分12秒359をマークしたHonda Asia-Dream Racing with SHOWAがトップでした。
金曜日は、20分ずつ2セッション、それぞれのライダーが走る公式予選が行われ、19:15からトップ10トライアルが行われます。金曜日はFIA WTCRの予選が行われ、2輪は走行がなく、土曜日に決勝レースというスケジュールとなっています。
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