ゴー・ライド流SSTRで林道走破&絶景堪能

岐阜/富山の秘境・牛首林道へ分け入る!林道優先&高速1200km1泊2日旅〈復路編〉

朝日とともに東の海を出発し、ゴールの石川県・千里浜にて日没を迎えるというツーリングイベント「SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)」に敬意を表しつつ、これをゴーライド流に解釈したらどんなツーリング旅になるのか実験する1泊2日・1200km激走旅。その復路は、石川県千里浜から白川郷へ、そしてこの旅の最後を飾る牛首林道をゴリゴリ走り倒してみた。

↓往路編はこちら↓
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念願の千里浜なぎさドライブウェイ激走!

前編にてお伝えしたとおり、朝の4時に東京を出発し、御荷鉾スーパー林道&湯林道湯沢線を満喫し、夜遅くになんとかゴールの石川県・千里浜に到着したワタクシ(ゴーライド副編集長・コイ)。翌朝ついに念願の千里浜なぎさドライブウェイのオフ車走行を果たした。カモメと一緒に波打ち際で並走したり交差したり。最高に気持ちよくって、我がスモール・ドリームが叶った瞬間だった。これ以上言葉はいらないですね。あとは写真でどうぞ。

セローを洗車

砂浜を走ったら即洗車! 砂浜を走ることで車体にくっつく砂はお潮をたっぷり含んでいるので、すぐに洗車して落としたい。泥が似合うオフ車といえども、塩分だけはすぐにでも落としてあげないと、愛車が泣くことになってしまう…。■コイン洗車場ピーカーブゥー津幡店:石川県河北郡津幡町字庄ホ41-1 営業時間:5時~23時 手洗い洗浄機:300円~700円

…からの、白川郷スルー観光

せっかく近くにきたので、白川郷にも立ち寄った。もちろんスルー観光だけど(笑)

しらかわGO!
道の駅 白川郷:本物の合掌造り家屋を移築し、建築過程を展示・解説している「合掌ミュージアム」は入場料無料。
ばばーんと登場の合掌造り。にしても、バイクによく似合う景色。

Go林道その3:牛首林道〜牛首峠(富山県南砺市)

白川郷の合掌造りを横目にしつつも、とにかく林道を通って帰りたいので、白川郷近くに入口があるという岐阜県と富山県を跨ぐ「牛首林道」へと向かった。入口ゲートは閉まっていたものの、施錠はされていなかったので入ってみる。

牛首林道
未施錠のゲートを通り抜け、少し進むといよいよダート開始!

しょっぱなから白川村を見下ろせる絶景に迎えられ、その先で待つ洗い越しは少し震えながら通り抜けた。

牛首林道
白川郷を臨む絶景かな。
牛首林道
初めての洗い越し体験!
牛首林道

簡単にクマに出遭ってしまいそうな雰囲気がプンプン出ており、ウリ坊やよくわからない獣に何度か遭遇した。関東では味わえない森深さだ。

このまま牛首林道を楽しみ、そのあとは……、と描いていた脳内地図は、牛首峠に到着したと同時に目に飛び込んできた「通行禁止」の文字で弾け飛ぶ。

牛首峠あたりでまさかの通行止めの看板にブチ当たる。ただ、右側にそっと林道があることに気づいてしまった。とりあえず行くしかない!?

通行禁止を押し通る選択肢は持っていないので戻ろうと思った時、右手に林道らしき道を発見。この先もダメなら戻ると誓いつつ走り出し、山の深さをこれでもかと堪能した。

しかしながら、結果その先にもさらなる通行止めを見ることとなり、これ以上分け入ることは不可能と判断、ピストンで白川郷へと舞い戻った……。

エピローグ:白川村〜長野道松本IC〜中央道〜首都高〜東京帰宅

初日の御荷鉾スーパー林道&林道湯沢線、そして2日目の牛首林道を経て、今回の林道行を無事に消化。あとは家路を急ぐのみとなった。ちょっと寂しい…。

それにしても、旅の最後に走破した岐阜&富山の牛首林道が、今まで行ったことのある林道とは一線を画するものであることに驚いた。ひと言でいうと、深さがハナっから違う。林道に入って行くのではなく、ずっと山の中にいる感じなのだ。入ろうと思えば行けてしまいそうな脇道ダートの数々。獣の世界を身近に感じ、降りても尾根道だったり廃道だったりするあの閉塞感。ソロで縦走登山をしている時のような緊張感と切迫感。最高にゾクゾクした。次の機会には、もっともっとこのあたりに潜む林道を探索してみたい。

牛首林道
ただひたすらに森が深い。。。

…というわけで、先達のSTTRに倣い東京から日本海・千里浜へ、そして白川郷を抜けて帰ってくる1泊2日・合計約1200kmの激走旅。終わってみればゴー・ライド流に

(S)最初から
(S)最後まで
(T)とことん
(R)林道

だったとさ。以上、おあとがよろしいようで。。。

〈おまけ〉旅で出会った絶品メシ

もう他のお店でクマのお肉は食べられない…、と思ってしまうほどの旨さ。食後、体力の溢れ方がおかしいぐらいな精力剤の一面もあるとかないとか(笑)

またぎの店主の店 味処 高千代 富山県南砺市小原697-3 0763-67-3118 営業時間:11時~21時(原則年中無休)
(左)「くまトロ」クマが食べた葉っぱによって少しずつ味が異なるクマの脂身。口でとろけるヤバ旨な一品!1500円。(右)「くま丼」1200円。
(左)「幸村つわもの 蕎麦御膳」東部湯の丸SAにて。なんというか、赤備えの炭水化物フェスティバル(1350円)。( 右)「地魚の冷やし茶漬け」有磯海SAにて。疲れた身体に冷やし茶漬けがスルリと沁みわたる(1000円)。

旅の相棒・セロー250に感謝

セロー250とともに激走した2日間。「ちょっと無理できるかも」と思わせるセローの持つ気軽さに、改めて脱帽した。今回すべて初見の林道であり、緊張を強いられるシチュエーションもあったが、帰路の林道として選んだ牛首林道では、その気軽さに背中を押され、行くことを許される限り先行きを楽むことができた。

今回のツーリングで改めて思ったのが、操作性と足つきの良さ、求めるテンポよりは少し遅いながらも、もっちりとした粘りのあるパワー感とバランスの良いサスセッティング、そして適度なグリップ力。正直、不安とワクワクで先の見えない初めて走る林道だらけの中、このバイクでなければ引き返していた、という場面に何度も遭遇した。ありがとうセロー!

今回の旅を通して燃費計算をしたところ、まさかのリッター40kmに手が届く数値に。ダートも走ったのに驚きの高燃費トレールマシン・セローの実力。

※写真:関野 温

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