サンデーメカニックがリピーターとなり、その性能や使用前との違いがクチコミで広がり、多くのユーザーに注目されている「スーパーゾイル」。潤滑油の性能が異なることで、それまでとは違った体感性能を得られるのが楽しいと語るファンも多い。4サイクルの小排気量エンジンは、常時高回転ユースで走るケースが多いため、大型モデル以上にオイル管理は厳格に行いたいものである。ここでは88ccにボアアップした原付二種登録のホンダモンキー、キャブ仕様車のオイル交換を実践してみよう。
●文:モトメカニック編集部 ●取材協力:パパコーポレーション ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
マシンオーナーの考え方で、使用するエンジンオイルには違いが出てくるもの
「ブランドオイルを使いたい」「いつも同じ商品を利用し続けたい」などなど、それがオーナー心理というものだし、それもひとつの「こだわり」だろう。決して間違いではない。
今回、オイル交換を実践するモンキーのマシンオーナーさんに話を伺うと、特にこだわりのブランドオイルを使っているわけではなく、高品質だと判断したエンジンオイルを使ってきたそうだ。
そこで今回は、スーパーゾイル成分がすでに添加され、使い勝手が良いことで評判の、セミシンセティックゾイル10W-40を利用し、オイル交換を実践した。
例えば、旧車や空冷エンジンに、100%化学合成の低粘度オイルを利用すると、浸透性の高さが大きく影響し、クランクケース周辺にオイル滲みやウエット感(汗をかいたような印象)が出やすい傾向がある。現代の高性能エンジンは、開発段階で低粘度オイルを利用し、時には超低粘度オイルを指定し、開発されている例もある。そんな高性能な低粘度オイルを利用したい、利用してみたいという気持ちは、旧車オーナーにもあるとは思うが、オイル滲みやウエット感が発生しては…… と思うと、なかなか使いにくい現実もあるし、それを理由に鉱物油を使い続けているマシンオーナーもいる。
旧車系エンジンの場合は、低粘度オイルを利用したことで、シリンダーベース付近からクランクケースロアあたりにかけて、ウエットな印象になる例もある。オイル漏れではないのだが、そんな経験を持つサンデーメカニックもいるはずだ。
今回のモンキーのように、常時高回転ユースでファンな走りを楽しんでいる場合は、大型車以上にオイル管理には気を配りたい。エンジンオイルが性能低下する理由は様々だが、やはり「高回転ユース」が大きなキーワードになる。大型車はエンジン回転を高めなくても、太いトルクを利用し、低回転キープで走れるものだが、常用高回転ユースの小排気量車は、そうはいかない。したがって小排気量車ほど、エンジンオイルの劣化スピードが早くなる事実を、肝に銘じておきたい。
摩擦熱に反応し、金属表面を改質再生する効果を持つのがスーパーゾイルの特徴である。つまり高回転ユースの小排気量エンジンでこそ、高い効果を得られるわけだ。セミシンセティックゾイルを利用した理由は、浸透性が高すぎない半合成油であることと、粘度が10W‐40なので熱だれしにくいオイル性能を期待できるからだ。旧車系空冷エンジンのマシンオーナーさんには、是非、セミシンセティックゾイルをお試し頂きたい。
その他のスーパーゾイルのラインナップ
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