直列4気筒ニーゴーの名機が続々と生み出された’80〜’90年代をプレイバック。「レッドゾーンは何回転だったのか」がわかる機種紹介をカテゴリー別に特集していこう。第2回は、4気筒が一般化していく中で万能性を高めた機種を紹介していきたい。
直列4気筒ニーゴーの名機が続々と生み出された'80〜'90年代をプレイバック。「レッドゾーンは何回転だったのか」がわかる機種紹介をカテゴリー別に特集していこう。第1回は本気系のエポックメイキングだった[…]
- 1 この外見でツーリングもOK
- 2 ’87 FZR250[YAMAHA]:等身大レプリカとして大ヒットを記録[Red Zone 17000rpm~]
- 3 今年の8耐で復活したTECH21カラーも!
- 4 ’89 FZR250R[YAMAHA]:’89以降はより本気系に[Red Zone 18500rpm~]
- 5 ’88 CBR250R[HONDA]:フルカウルと俊敏さで支持を拡大[Red Zone 18000rpm~]
- 6 ’87 GSX-R250[SUZUKI]:エアロフォルムの最軽量マルチスポーツ[Red Zone 17000rpm~]
- 7 ’89 GSX-R250R[SUZUKI]:アルミ化などで一気にレーシーに[Red Zone 17000rpm~]
- 8 ’88 GSX-R250 SP[SUZUKI]:ニーゴー初、SP仕様も投入![Red Zone 17000rpm~]
- 9 ’90 ACROSS[SUZUKI]:メットインの異色ツアラー[Red Zone 16500rpm~]
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この外見でツーリングもOK
本気系が多様な進化を果たし、レプリカ系のフルカウルに身を包みながら街乗りからツーリングまでこなすモデルが誕生した。本気系にレッドゾーンは一歩譲るものの、後にFZR250やGSX-R250は先鋭化。ただし扱いやすい素性は残り、フレンドリーなレプリカとして支持された。
’87 FZR250[YAMAHA]:等身大レプリカとして大ヒットを記録[Red Zone 17000rpm~]
4ストローク250でいち早くレプリカスタイルを採用し、1987年デビュー。ベースはフェーザーの水冷直4+鉄フレームで、1986年登場のFZR400R風カウルをまとう。TZR250の足まわりを流用した安定感のあるハンドリングに、低すぎないハンドルと良好な足着き性で1987年の販売1位を記録した。
今年の8耐で復活したTECH21カラーも!
’89 FZR250R[YAMAHA]:’89以降はより本気系に[Red Zone 18500rpm~]
フルモデルチェンジで車名にRが一つ増加。アルミデルタボックスフレームや大径フォークで走りを強化しつつ、シート高は750→735mmにダウン。エンジンは先代を踏襲しながらレブリミットを1万9000回転→2万1000回転に高めた。
’88 CBR250R[HONDA]:フルカウルと俊敏さで支持を拡大[Red Zone 18000rpm~]
CBR250フォアをベースに、「ハリケーン」の愛称とツアラースタイルで’87年に登場。カムギア水冷直4は、吸排気系の変更でスポーツ性を増し、レッドゾーン開始を+1000回転引き上げた。翌年、レプリカスタイルで再出発。目の字断面アルミフレームやワイドタイヤを投入し、シート高を750→720mmにダウン。人気を呼び、1989年の登録台数1位を記録した。
’87 GSX-R250[SUZUKI]:エアロフォルムの最軽量マルチスポーツ[Red Zone 17000rpm~]
GS250FWのDOHC2バルブに対し、4バルブの新設計エンジンでデビュー。足まわりはトリプルディスクを誇り、クラス最軽量の138kgも達成した。一方、2連キャブや鉄フレームで扱いやすさ抜群。エアロカウルと安楽なライディングポジションも与え、ツアラーとして優秀だった。
’89 GSX-R250R[SUZUKI]:アルミ化などで一気にレーシーに[Red Zone 17000rpm~]
フルチェンジを受け、アルミフレームやスタビ付きスイングアームを導入。心臓はショートストローク設定を踏襲しつつ、4連キャブやダウンドラフト、軽量クランクシャフトで高性能化した。外装もレーサーレプリカ然とし、奥行きのある2眼やサイドのスリットが特徴。
’88 GSX-R250 SP[SUZUKI]:ニーゴー初、SP仕様も投入![Red Zone 17000rpm~]
改造範囲が狭く、人気だったSPレースへの参戦を想定したSP仕様は、2ストローク250ではメジャー。4ストローク250では1988年型GSX-Rに追加されたSPが初となる。1988年モデルではクロスミッション、さらに1989年モデルではシングルシートカウルと調整機構付きのサスペンションも備えた。
’90 ACROSS[SUZUKI]:メットインの異色ツアラー[Red Zone 16500rpm~]
1988年モデルのGSX-R250をベースに、空力特性に優れたフルカバードボディを与えた本格ツアラー。一般的なタンクの位置に設けたメットインスペースが画期的で、実用性は抜群。ダブルシートやアップハンドルにより居住性も高い。GSX-R250は短命に終わったが、本作はマニアに受け、1998年まで販売された。
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