ヤマハは、同社が今までラインナップしてきた電動バイクの機種名を継ぐ電動スクーター『EC-05』を台湾で発売すると発表した。これはヤマハが台湾のEV市場で強力なプラットフォームを持つGogoro Inc.との協業を検討し、その活動で開発したものだ。
デザインはヤマハ、生産はGogoroが行う
EC-05はGogoroの市販車プラットフォームをベースにヤマハがデザインを行ったもの。販売はヤマハブランドとして、現地法人ヤマハモーター台湾の販路を通じて行うとしている。気になる電力の供給については交換式バッテリーを採用し、Gogoroエナジーネットワーク社によって台湾国内1200か所以上に設置されたバッテリー交換ステーション『GoStation』を利用できるという。
車両を観察すると面白いのは、フロントブレーキキャリパーがラジアルマウント方式の4ポットだったり、スクーターには珍しいチェーンドライブを採用していたりすること。トレンドに敏感な“攻め”の車両開発を行う台湾メーカーらしさが垣間見える。リヤフェンダー&ナンバープレートホルダーはスイングアームマウントというとのも見逃せない。
ヤマハは昨年末に発表した長期ビジョンならびに中期経営計画において、同社の強みを生かして解決可能な重要な社会問題のひとつとして「環境・資源課題」を特定し、2050年までに同社製品からのCO2排出量を2010年比で50%削減することを目指している。その解決方法として、小型電動製品の製造・販売を推進する方針を掲げており、今回のEC-05は今後継続的に市場投入を行っていく電動製品戦略に沿った今中期における最初の製品なのだという。
ヤマハの電動バイクは2002年のパッソルにはじまり、2005年のEC-02、2010年EC-03、そして2014年に発売されたEビーノへと続いた。EC-05は5番目の電動バイク市販車として登場する。
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