新世代モビリティが席捲する?

令和に買いたい!【電動/ハイブリッド/3輪スクーター】2019ニューモデル大集合

趣味性のある250㏄オーバーから、生活の足に便利な小型モデルまで一挙掲載。近頃は、元気のなかった250~400ccのビッグスクーターが高性能になって復活したことがトピック。コミューター系は、世界的な電動化の流れを反映し、徐々にEVが充実……と様々な波が押し寄せている。

小型コミューターのEVシフトが顕著

トリシティで広まったフロント2輪は、一部で参入したメーカーもあるが、ほぼヤマハの独壇場。小型コミューターは、世界的な電動化=EVシフトの影響を強く受けており、ヤマハのEビーノに続き、昨年はホンダ、今年はベスパからEVがリリースされる。

ちなみにではあるが、令和元年ということでまとめ始めたこの2019ニューモデル大集合、どうやら5月のうちに終えられないことが判明した。なにせ438台である。もう少しお付き合いいただきたい。

ホンダ PCX/ハイブリッド/エレクトリック/PCX150:量産バイク初のハイブリッド採用と完全EVをラインナップ

’18年に新型となったPCX(125㏄ガソリン車)、その兄弟車のハイブリッド、エレクトリックが順次発売された。燃費と加速に優れるPCX(125)だが、ハイブリッドは燃費向上だけでなく初期加速に動力モーターを積極活用する設定とし、スロットル開の最初の3秒間に最大トルクを発生。0→50mの発進加速で4mの差がつくほど。エレクトリックは動力をモーターのみとしていることから、ガソリン125㏄車よりも加速は穏やか。販売もリースに限られていることから、一般への普及はもう少し先になりそうだ。150は高速道路での使用もでき、さすがにパワフル。

PCX ELECTRIC
【HONDA PCX ELECTRIC 2019】主要諸元■交流同期電動機 定格出力0.98kW 最高出力5.7ps 最大トルク1.8kg-m 144kg リチウムイオン電池50.4V/20.8Ah×2個◆シート高760mm ●価格:リース
PCX ELECTRIC
[エレクトリック]家庭用電源からの充電も可能なエレクトリックはPCXと共通の車体に専用ユニットハンガーを装着。リヤサスも専用のロングタイプ。

メットインスペースはバリエーションによって容量が異なる。125と150は容量28Lと同一で、ハイブリッドは23Lを確保。手軽に荷物の出し入れが行えるようシートの開閉途中の位置で固定できるストッパー機能を持つ。エレクトリックはバッテリー2本が収まるため荷物は入らない。

PCX 150
[150/ABS]■水冷4スト単気筒 149cc 15ps 1.4kg-m 131kg ●価格:37万3680円/39万5280円
PCX 125
[125]■水冷4スト単気筒 124cc 12ps 1.2kg-m 130kg ●価格:34万2360円
PCX 125 150
125と150のメットインスペースは容量28Lで共通。
PCX HYBRID
[ハイブリッド]■単気筒+モーター 124cc 13.9ps 1.64kg-m 135kg ●価格:43万2000円
PCX HYBRID
ハイブリッドはバッテリー等が容量を少し削っているが、23Lを確保。
PCX ELECTRIC
[エレクトリック]■モーター 定格出力0.98kW 5.7ps 1.8kg-m 144kg ●リース
PCX ELECTRIC
エレクトリックはバッテリーが入るため、メットインスペースはゼロ。
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ホンダPCXハイブリッド

ヤマハ 3CT:日本では軽二輪クラスとして登場か?

’18年秋のミラノショーで公開されたコンセプトモデル。250~300ccクラスを前提とした車体作りのLMW最新作で、従来機にない直立固定機構が付いているのが特徴だった。細部まで作り込まれており、関係者の証言からも市販化は近いと思われる。

YAMAHA 3CT Concept Model
【YAMAHA 3CT Concept Model】●予想登場時期:’19年秋
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HONDA X-ADV 3W [IMAGE CG]/YAMAHA 3CT

ヤマハ ノザグランデ:ヤマハ初のハイブリッド

ベトナムで発売された、ハイブリッドシステム搭載の125ccスクーター。発進時に3秒間の駆動力を補助するスマートモータージェネレーターは、スターターを兼ねるシンプルで合理的な構造。ABSなどを装備する上級版も。

YAMAHA NOZZA GRANDE
【YAMAHA NOZZA GRANDE 2019】主要諸元■水冷4スト単気筒+モーター 124cc 8.2ps 1.0kg-m 99kg 4.4L シート高790mm ●入荷予定なし

ヤマハ トリシティ125/155:「めざせ、ころばないバイク」のLMW

リーニング・マルチ・ホイール=LMWは「めざせ、ころばないバイク」を謳い、フロント2輪による絶大な安心感とバイクらしく傾けて曲がるフィーリングを両立。そのLMWで最初に発売されたのがトリシティ125だった。’18年1月にモデルチェンジを受け、現在は155版も登場して街でもよく見かける存在に。使い勝手はほぼ普通のスクーターだが、雨の日の通勤などでその実力を発揮する。

YAMAHA TRICITY 125
【YAMAHA TRICITY 125 2019】主要諸元■水冷4スト単気筒 124cc 12ps 1.2kg-m 159kg 7.2L シート高765mm ※諸元と写真はトリシティ125 ●価格:125=41万5800円/125 ABS=45万3600円/155=47万5200円
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アディバ AD1 200/AD-1(原付二種クラス)/ADIVA AD-2(軽二輪クラス):屋根付き3輪にEV版も加わった

ライトウェイトコミューターに全天候型の開閉式ルーフを装着したスタイルのADIVAシリーズは、プジョー製エンジンを搭載したバージョンに加えてエレクトリック版もラインナップする。ワイパー付きフロントスクリーンや大型のリヤボックスなど利便性も高い。AD1 200は販売終了がアナウンスされており、原付二種/軽二輪扱いとなるEV版のAD-1/AD-2は2019年10発売がアナウンスされている。

ADIVA ADIVA AD-2
【ADIVA ADIVA AD-2(軽二輪クラス) 2019】主要諸元■ブラシレスDCモーター 15kW 182kg シート高720mm ※諸元はAD-2 ●価格未発表 ●発売予定時期:2019年10月
AD1 200
[AD1 200]●価格:75万6000円(販売終了)
AD1 200
ルーフは開閉式で、フロントスクリーンはUVカット加工済み。
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