造り続けてヘリテイジとなるCB1300、そして国産空冷も見逃せない
令和に買いたい!【ヘリテイジスポーツ CB1100、W800、CB1300、SV650X】2019ニューモデル大集合
- 2019/5/8

「遺産」「伝統」を意味するヘリテイジな外観に、スポーティな走りを融合したジャンル。欧州を中心に人気を博し、国産でも各メーカーの新作が相次いでいる。’19年のトピックはカタナだったが、一方で空冷エンジンのまま復活を遂げたW800も根強いファンから歓迎を受けている。CBシリーズは国産ビッグネイキッドの生き残りとしてヘリテイジ入りを果たした。
ロングセラーモデルに時代が追いついた?
1992年に登場したホンダCB1000スーパーフォアは、CBR1000Fというハイスピードツアラーのエンジンを転用したビッグネイキッド。前後18インチホイールを装着したこの大柄なマシンにはモチーフがあり、それは1981年~1983年に限定生産されたCB1100Rという最速の市販公道レーサーだった。その力強い造形の燃料タンクをオマージュしつつ「乗れるものなら乗ってみろ」と言わんばかりの威風堂々の車体と、ツボを押さえた乗り方ができれば意外なほどの俊敏さを発揮するという二面性から人気を呼び、その後のジャパニーズビッグネイキッド隆盛の原点となった。
現在のCB1300スーパーフォアは、2003年にフルモデルチェンジしたCB1300SFがベース。初代CB1000SFのイメージを最大限に尊重しつつ、よりシャープなデザインと扱いやすい特性が与えられ、2005年にスーパーボルドールが加えられたのちは熟成を繰り返しつつ現在に至っている。これが国産ヘリテイジスポーツの原点と言うこともできるが、造り続けたがゆえにヘリテイジの仲間入りを果たしたととらえることもできるだろう。
同じくホンダのCB110系は、CB1300のクランクケースをベースとしながら、今の時代にあえて空冷4気筒を復活させた意欲作だった。その後もバリエーションを展開しつつ人気モデルの地位を獲得し、現在はユーロ4にも対応する唯一の空冷直4ネイキッドとして君臨。他のヘリテイジスポーツは1000cc未満のものが多いなか、CB1300とともに旧き良き威風堂々路線を体現し続ける。
復活を果たしたW800は、空冷並列2気筒エンジンを搭載。1999年に発売されたW650がベースとなっており、美しいベベルギヤによるカムシャフト駆動などが引き継がれている。最新型ではユーロ4に対応したほか、ABSの標準装備とともにリヤブレーキのディスク化、フロントホイールの19→18インチ化などが施された。ストリートとカフェの2本立てとなったのもトピックだ。
水冷Vツインを搭載するSV650Xは、ネイキッドスポーツのSV650をベースにカフェレーサー仕立てとしたもの。味わいと扱いやすさで名機と言われるエンジンは健在で、セパレートハンドルの獲得に加え、’19年のマイナーチェンジでフロントブレーキキャリパーが変更されたことにより、気持ちのいいスポーツ性に磨きをかけている。
ホンダ CB1300スーパーフォア/SP・スーパーボルドール/SP:日本製ネイキッドの代表格、歴代初のSP仕様も誕生
’92年登場のCB1000SF以来、威風堂々とした体躯と「感動性能」のコンセプトを貫く。SFは、丸眼ライトに砲弾型メーター、リヤ2本サスという和製スタンダードのスタ イルを継承。ボルドールは適度に風を感じながら巡航できるハーフカウル仕様だ。豪快な加速を示す1284cc直4は、25周年の’18年型で新度排ガス規制に対応しながら、9ps増を達成。アシストスリッパークラッチのほか、ETC車載器、グリップヒーターなど装備も充実した。さらに’19モデルでは、オーリンズと共同開発した前後サスを備える初の「SP」を投入。より上質かつスムーズな走りを見せる。



STDはショーワ製の前後サスを採用。こちらも作動性と乗り心地は十分優秀だ。’19では重厚感のあるブラックを新設定。赤×白は継続となる。




ホンダ CB1100/EX/RS:今や貴重な空冷直4を搭載、質感が一段とアップした
水冷直4のCB1300に対し、美しいフィンが並ぶ空冷直4や懐古的なスタイルを与えたネイキッド。厚いトルク感や野性的なサウンドで鷹揚な走りを追求している。’17で設定されたEXとRSは、溶接痕のないフランジレスタンクや各部の高級感のある仕上げが自慢だ。’19では、両者に金属の質感を最大限に引き出したアルミ製エアクリーナーカバーを採用し、新色も投入。細身タンクのSTDは、タンク容量を14→17Lに増量。他のグレードと同様、スムーズな減衰力特性のショーワ製SDBVフォークを獲得した。






カワサキ W800ストリート/カフェ:Wの魂を現代に伝える1台、ビキニカウル仕様もデビュー
往年のW1やW3を思わせる、シリンダー直立の空冷バーチカルツインを有するW800。’16年に生産終了したが、’19モデルで見事復活する。心臓部は773ccの排気量と空冷のままユーロ4の排ガス規制に適合。スチールフレームは、新設計でガセットやブラゲットを簡略化し、軽さと美観を両立した。足まわりは、リヤブレーキをドラム→ディスクとしてABSを備え、フロントを19→18インチに変更。LEDヘッドライトとアシストスリッパークラッチも獲得した。STDは「W800ストリート」を名乗り、ビキニカウルをなど備えた「W800カフェ」を追加。





スズキ SV650X:自在に振り回せる軽快カフェレーサー
自在に振り回せるSV650の魅力はそのままに、レトロテイストをプラス。ヘリテイジ感を演出するヘッドライトカウルやタックロールシート、低すぎないセパハンも専用設計だ。’19ではベース車と同様、Fキャリパーを2ポット→異形対向4ポットに変更し、新作のマフラーカバーを採用した。さらに茶×黒のツートンシートが導入され、レトロ感が増している。車体色は、欧州仕様に新色の白×黒を設定。国内仕様は銀が継続となる。

197kg 14L シート高790mm ●価格:78万1920円

S2コンセプト SV650短刀:カタナ外装キットも登場!
GSX110Sカタナ風のアッパーカウルなどをSV650Xに装着したコンセプト車。昨秋、仏のカスタムビルダー=S2コンセプトが披露したモデルだが、早くも各パーツの製品化が完了。塗装済みアッパーカウルは10万9296円で国内でもネット通販が可能だ(カウル&メータステー、スクリーン、ヘッドライト込み)。

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ホンダ CB1300スーパーフォアの価格情報

ホンダ CB1300スーパーフォア
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 9台 | 価格種別 | 中古車 63台 |
---|---|---|
本体 174.16万円 価格帯 151.14~193.6万円 |
本体価格 |
本体 88.73万円 価格帯 34.99~159.99万円 |
諸費用 6.53万円 価格帯 6.45~7万円 |
諸費用 |
諸費用 ―万円 価格帯 ―万円 |
乗り出し価格 180.69万円 価格帯 157.59~200.6万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 87.01万円 価格帯 42.71~149.93万円 |
ホンダ CB1300スーパーボルドールの価格情報

ホンダ CB1300スーパーボルドール
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 12台 | 価格種別 | 中古車 113台 |
---|---|---|
本体 188.76万円 価格帯 162.14~204.6万円 |
本体価格 |
本体 89.03万円 価格帯 46.2~169.99万円 |
諸費用 5.34万円 価格帯 6.45~7万円 |
諸費用 |
諸費用 2.06万円 価格帯 3.72~9.38万円 |
乗り出し価格 194.1万円 価格帯 168.59~211.6万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 91.09万円 価格帯 55.58~173.71万円 |
ホンダ CB1100の価格情報

ホンダ CB1100
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 3台 | 価格種別 | 中古車 42台 |
---|---|---|
本体 125.4万円 価格帯 125.4万円 |
本体価格 |
本体 66.7万円 価格帯 52.99~94.99万円 |
諸費用 4.04万円 価格帯 ―万円 |
諸費用 |
諸費用 8.13万円 価格帯 ―万円 |
乗り出し価格 129.44万円 価格帯 125.4~132.4万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 74.83万円 価格帯 59.2~88.8万円 |
ホンダ CB1100 EXの価格情報

ホンダ CB1100 EX
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 4台 | 価格種別 | 中古車 29台 |
---|---|---|
本体 136.29万円 価格帯 136.29万円 |
本体価格 |
本体 93.09万円 価格帯 67.99~127.99万円 |
諸費用 5.24万円 価格帯 ―万円 |
諸費用 |
諸費用 ―万円 価格帯 ―万円 |
乗り出し価格 141.53万円 価格帯 136.29~143.29万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 91.44万円 価格帯 76.8~122.32万円 |
ホンダ CB1100 RSの価格情報

ホンダ CB1100 RS
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 6台 | 価格種別 | 中古車 27台 |
---|---|---|
本体 140.36万円 価格帯 140.36万円 |
本体価格 |
本体 110.13万円 価格帯 92.99~135.99万円 |
諸費用 6.72万円 価格帯 6.45~7万円 |
諸費用 |
諸費用 ―万円 価格帯 ―万円 |
乗り出し価格 147.08万円 価格帯 146.81~147.36万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 106.35万円 価格帯 102.2~110.5万円 |
カワサキ W800 STREETの価格情報

カワサキ W800 STREET
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 10台 | 価格種別 | 中古車 3台 |
---|---|---|
本体 100.9万円 価格帯 98.23~101.2万円 |
本体価格 |
本体 89.53万円 価格帯 77~96.8万円 |
諸費用 6.24万円 価格帯 2.97~7.88万円 |
諸費用 |
諸費用 ―万円 価格帯 ―万円 |
乗り出し価格 107.15万円 価格帯 101.2~109.08万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 84.39万円 価格帯 84.39万円 |
カワサキ W800 CAFEの価格情報

カワサキ W800 CAFE
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 12台 | 価格種別 | 中古車 5台 |
---|---|---|
本体 113万円 価格帯 109.78~113.3万円 |
本体価格 |
本体 96.68万円 価格帯 93.8~99.8万円 |
諸費用 6.47万円 価格帯 3.52~7.88万円 |
諸費用 |
諸費用 4.28万円 価格帯 2.7~5.64万円 |
乗り出し価格 119.48万円 価格帯 113.3~121.18万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 100.97万円 価格帯 99.44~102.5万円 |
スズキ SV650Xの価格情報

スズキ SV650X
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 96台 | 価格種別 | 中古車 6台 |
---|---|---|
本体 74.03万円 価格帯 62.4~159.2万円 |
本体価格 |
本体 61.21万円 価格帯 51.8~69.3万円 |
諸費用 7.95万円 価格帯 7~8.81万円 |
諸費用 |
諸費用 10.6万円 価格帯 7.53~12万円 |
乗り出し価格 81.98万円 価格帯 69.4~168.01万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 71.82万円 価格帯 63.8~76.83万円 |