10月上旬のインターモトショーで新型KATANAをリリースしたスズキ。アメリカのAIMエキスポを経て、今度は11月のミラノショーでの動向に注目が集まっている。そこに出てくるのは超絶スペックを実現したカスタムコンプリート”竜洋”だ。
2万9990ユーロ(約390万円)、20台限定で発売
竜洋(RYUYO)は、2005年まで存在した静岡県の地名でスズキ竜洋コースの所在地の名称だった。全長6.5kmのうちストレートが2.3kmもある超高速レイアウトで、市販車初の実測300km/h超えを達成したハヤブサを生み出したコースとしても有名だ。その名を授かり、「#challengethefastest」をスローガンにスズキイタリアが製作したGSX-R1000R RYUYOは、なんと最高出力212psという1100㏄のパニガーレV4にあと2psに迫るスペックがウリ。ヨシムラのチタン製フルエキゾーストやカーボンカウル&エアボックスなどの効果で車重は何と168kgとノーマルから30kg以上のダイエットに成功している。前後サスペンションはオーリンズ製で、フロントはSHOWAのボディにNIX30カートリッジキットをセット、リヤはTTX GPに換装されている。ブレーキはマスターシリンダーをブレンボ製RCSラジアルブレーキマスターCorsa Cortaに、パッドをSBKチームと同じレース用焼結材を使用したZ04に変更している。完全なレーシング仕様と化したRYUYOはミラノショーのスズキブースで正式発表され、11月10日に販売開始となる予定だ。生産数は20台限定とされている。
ニュース提供:スズキイタリア