
ヤマハは北米で、2026年モデルの「TW200」を発表した。カラーリングは継続し、価格も据え置き。初代と同じ四角いヘッドライトの200cc版だが、フロントブレーキはディスクを採用している。日本でもジャストサイズ・デュアルパーパス車の復活が待ち望まれるが……。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
懐かしの四角ライトに極太のブロックタイヤ
1987年に発売されたやまは「TW200」は、フロントに130/80-18、リヤには180/80-14という極太タイヤを履いたファットなオフロードスタイルで人気を博したデュアルパーパスモデル。道なき道を走破する絶大なグリップ力と、どこかほのぼのとした雰囲気が特徴だったが、1990年代半ばには“スカチューン”の流行で「ティーダバー」という言葉も生まれるほどカスタムが盛んに。
1998年には丸型ヘッドライトが登場し、2002年にはTW225へと排気量アップ。同時にフロントブレーキがディスク化され、タイヤもロード向けのパターンになった。その後、カスタム人気の陰りもあって、2008年に排出ガス規制への適合などを理由に生産終了となった。
日本においては「今はなき名車」という扱いだが、どっこい生きてたシャツの中……じゃなくて北米では今も生き残り、角型ヘッドライトにフロントディスクブレーキという、国内モデルにはなかった組み合わせが特徴になっている。
北米においても登場年は1987年とされており、ポップなカラーリングを採用したりしながらずっと姿を変えずに販売されてきた。ディスクブレーキを採用したのは日本で排気量アップした頃に歩調を合わせたようだが、排気量やライト類のデザイン、そしてオフロード寄りのブロックタイヤは変わらず今でも受け継がれる。
1987年 北米仕様のTW200
最近は新型モデル「セロー200」のスクープ情報をお届けしてきたが、日本でも早くジャストサイズのデュアルパーパスモデルが復活してくれないかなぁ……。
YAMAHA TW200[2026 U.S. model]
■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 196cc 車重126kg ●現地価格:4999米ドル
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