ヤマハが「JOG ONE」なる商標を出願していることがわかった。出願は2024年9月20日、公開は10月1日で、区分は「乗物」で、商品役務には電動二輪車や自転車など46種類の文字が並ぶ。
●文:ヤングマシン編集部
新種のジョグだとすれば電動と考えるのが妥当か
ホンダは2023年に初のパーソナルユース向け電動スクーター「EM1 e:(イーエムワン イー)」をリリースし、「BENLY e: Ⅰ(ベンリィ イー ワン)」などの個人向け販売も開始。そして2024年8月にホンダは「EM1 e:」と「BENLY e: Ⅰ」をベースとした日本市場モデルをヤマハへOEM供給することに合意したと発表した。
その後に両社間で契約締結に向けた検討を進めるとしていたが、これに足並みをそろえるようにヤマハが商標を出願していたことがわかった。
その名も「JOG ONE(ジョグ ワン)」は、はっきりと電動バイクを指した商標と明らかになっているわけではないが、新しい原付一種扱いの電動バイクと見るのが自然だろう。
なぜなら前述の流れだけでなく、50cc原付のジョグ(ホンダタクトがベース)とビーノ(同ジョルノがベース)の生産終了が確実視されるなか、新たにエンジン車を開発することは考えにくいからだ。さらにエンジン車の原付二種で言えば、ジョグ125はコスパ重視かつ軽量コンパクトな人気車で、プレミアムなモデルはNMAXなど別途ラインナップされている。
これがeビーノをベースとしたヤマハオリジナルの電動スクーターになるか、ホンダEM1 e:をベースとしたOEM供給車になるかといえば、後者になる可能性のほうが高いのでは、というのがヤングマシンの見立てである。または、E01をベースに新開発の原付二種スポーツ電動スクーターになる可能性も?
とりあえず出願しました……ということでもない限り、近い将来に答えは明らかになるだろう。
なんらかの電動原付バイクが登場するのは2025年春
ホンダ製のヤマハEVの発売は2025年春とされ、これがジョグ ワンになるかは確定的とは言えない段階だが、いずれにしてもなんらかの機種が登場するのは間違いない。また、ヤマハは独自の原付一種EVの開発をやめるわけではないとしており、今後も独自モデルが登場する可能性はある。
以下の2車、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」を動力用電源とするEM1 e:、BENLY e:Ⅰをベースとした車両が発売されることは確実なので、車名など続報が入り次第お伝えしたい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(新型原付一種 [50cc以下])
新種のジョグだとすれば電動と考えるのが妥当か ホンダは2023年に初のパーソナルユース向け電動スクーター「EM1 e:(イーエムワン イー)」をリリースし、「BENLY e: Ⅰ(ベンリィ イー ワン[…]
2025年11月の規制を睨み、2021年頃に開発の話が持ち上がった ご存知のように、バイクの世界にもカーボンニュートラル(CN)の波は激しく押し寄せていて、国内外の二輪メーカーはその対応に追われている[…]
電動アシスト自転車をベースにした原付一種の電動モペッド スズキが「e-PO(イーポ)」のメディア向け試乗会を開催した。まだプロトタイプの段階ではあるが、WEBヤングマシンを含むバイクメディアや新聞社な[…]
電動バイクEM1 e:に2か月無料で乗れるキャンペーンを実施中 この日行われた「そろそろeかも。EM1 e:スペシャルイベント」は、ホンダの個人向け電動バイク「EM1 e:」に、2か月無料で乗ることが[…]
新基準原付についてのパブコメ募集が始まった! 来年4月1日からの道交法改正がほぼ決まり 来年11月に施行される新排ガス規制に現在の原付一種(50cc)は対応することが困難という二輪業界からの要望を受け[…]
最新の関連記事(新型EV/電動バイク)
新種のジョグだとすれば電動と考えるのが妥当か ホンダは2023年に初のパーソナルユース向け電動スクーター「EM1 e:(イーエムワン イー)」をリリースし、「BENLY e: Ⅰ(ベンリィ イー ワン[…]
カワサキが電動バイクの耐久レースを開催決定! 「ニンジャグリーンカップEV」で最多周回数を競う カワサキモータースジャパンは、2024年1月に発売した「ニンジャe-1」および「Z e-1」を用いた耐久[…]
2025年11月の規制を睨み、2021年頃に開発の話が持ち上がった ご存知のように、バイクの世界にもカーボンニュートラル(CN)の波は激しく押し寄せていて、国内外の二輪メーカーはその対応に追われている[…]
電動アシスト自転車をベースにした原付一種の電動モペッド スズキが「e-PO(イーポ)」のメディア向け試乗会を開催した。まだプロトタイプの段階ではあるが、WEBヤングマシンを含むバイクメディアや新聞社な[…]
電動バイクEM1 e:に2か月無料で乗れるキャンペーンを実施中 この日行われた「そろそろeかも。EM1 e:スペシャルイベント」は、ホンダの個人向け電動バイク「EM1 e:」に、2か月無料で乗ることが[…]
人気記事ランキング(全体)
スタイリッシュな250ネイキッドでのキャンプツーリング記 夏の早朝。日が出る前に、ボクはブリクストンがリリースする「クロムウェル250」で走り始めた。スチール製セミダブルクレドールフレームに空冷250[…]
同じ250ccクラスのZ250と価格を比較すると…… カワサキの新型モデル「W230」と「メグロS1」がついに登場! といってもまだタイで正式発表された段階だが、当然ながらジャパンモビリティショー20[…]
車検のある機種は熊本製作所で作る? 新開発の400cc4気筒エンジンを搭載し、CB400スーパーフォアの後継機として、開発中のホンダ新型CB400。WEBヤングマシンでの注目度もとても高く、2025年[…]
ビスを緩めるドライバー、電動ツールやショックドライバーも欲しい フロートチャンバーやトップカバーなど、キャブレターボディ外部に取り付けられた部品の多くはプラスまたはマイナスのビスで固定されており、ビス[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
最新の投稿記事(全体)
兵庫県西明石発、エンジニアリングの宝石がここに まだまだ続くよ北米で! 国内では2021年モデルの予約受注をもって販売終了が宣言されたニンジャH2/H2カーボン、およびクローズドコース専用のモンスター[…]
基本構成は日本仕様のエリミネーター/SEと変わらないが、排気量は異なる カワサキは北米でエリミネーター/SEの2025年モデルを発表した。すでに日本仕様でもファントムブルーおよびブラックのSEとカーキ[…]
カテゴリーを独走する400スーパースポーツに新色 北米では出力未発表となっているが、日本で販売されるフルパワー仕様では最高出力77ps/14500rpm、ラムエア加圧時には驚異の80ps/14500r[…]
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在! かつてZZ-R1100とCBR1100XXの対決を軸に発展し、ハヤブサやニンジャZX-12Rの登場からのちにメガスポーツと呼ばれたカテゴリーがある。現[…]
日本で登場したときの想定価格は60万円台か カワサキはタイに続き北米でも「W230}を発表。空冷233cc単気筒エンジンはKLX230のものをベースとしているが、レトロモデルにふさわしいパワー特性と外[…]
- 1
- 2