
ヤマハはインドネシアで、新型NMAXターボ/ネオを発表した。当面は従来のNMAX155も併売される模様で、日本への導入にも期待がかかる。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
よりシャープなデザインに生まれ変わった新NMAX
ヤマハはインドネシアで新型NMAX(155)を発表。2つのバリエーションを持ち、それぞれターボ(Turbo)、ネオ(Neo)と名付けられている。
インドネシアで人気の150ccクラスに投入されるNMAXターボ/ネオは最新世代の水冷ブルーコア155ccVVAエンジンを搭載し、YECVT(ヤマハ電子制御CVT)を採用しているのが最大のトピックだろう。ターボと名付けられているが、電子制御によって加速もクルージングも思いのままにコントロールできるCVT(無段変速)のことだ。
YECVTは街乗り向けの特性としたTモード、スポーティなSモードを備え、さらに手元の『Turbo Y-Shift』ボタンによってロー、ミディアム、ハイと3段階の変速比をインスタント切り替えることができる。これにより、即座に加速が欲しい場合や、エンジンブレーキを強めたり弱めたりしたいときに、今までのこのクラスのスクーターでは不可能だった“任意の変速”をある程度できることになる。
ちなみに250ccフルサイズのビッグスクーターでは2000年代にヤマハがYCC-ATとして、またホンダとスズキもそれぞれに、CVTを電子制御してマニュアル変速もできるような技術を投入していたが、150ccクラスではおそらく初めての採用だろう。
このほか、前後デュアルチャンネルのABSやトラクションコントロール(TCS)、サブタンク付きのリヤサスペンションなど、現地におけるプレミアムクラスにふさわしい装備を誇っている。
デザインは最新世代のXMAXのような鋭い雰囲気になり、ヘッドライトは縦目2眼のデュアルプロジェクターLEDで、左右吊り目のポジションランプを併設。テールランプもLEDだ。
グレードは5つあり、計6色のカラーバリエーションが展開される。ターボ以上にはナビ画面も表示可能なTFTメーター、“ターボ”テックマックスは専用のコンフォートシートが奢られる。ネオおよびネオSは反転表示のLCDメーターだ。また、最上位モデルの“ターボ”テックマックス・アルティメットには純正アクセサリーのパフォーマンスダンパーが装着されている。
このほか容量25Lのシート下ラゲッジスペース、スマートフォンの充電などに使えるUSBタイプCソケット、スマートキーシステム、アイドリングストップ機構なども装備する。
日本への導入については今後の情報収集が必要だが、ぜひとも期待したいところだ。
YAMAHA NMAX series[2025 Indonesia model]
主要諸元■全長1935 全幅740 全高1200 軸距1340 シート高770(各mm) 車重135kg(Turbo Tech MAX)/133kg(Turbo)/130kg(Neo)■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 155.09cc 15.37ps/8000rpm 1.44kg-m/6500rpm 無段変速 燃料タンク容量7.1L■タイヤサイズF=110/70-13 R=130/70-13 ●参考現地価格:3270万ルピア~4525万ルピア(日本円換算約31.5万円~43.6万円)
NMAX “Turbo” Tech MAX Ultimate / “Turbo” Tech MAX (Magma Black)
NMAX “Turbo” (Magma Black)
NMAX “Turbo” (Elixir Dark Silver)
NMAX Neo / Neo S Version (Black)
NMAX Neo / Neo S Version (Red)
NMAX Neo / Neo S Version (Dull Blue)
NMAX Neo / Neo S Version (White)
スタイリングとディテール
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
アグレッシブなデザインとライダーフレンドリーな車体 FZ-Raveは、”熱狂”という名を反映したかのようなスタイリッシュでエッジの効いたグラフィックを纏っている。とくにアグレッシブなヘッドライトと、目[…]
250でもビッグバイクと同じレベルのクオリティを! ヤマハは1988年に250ccのアメリカンクルーザー、空冷60°VツインのXV250 Viragoをリリースした。 それは250ccの片側125cc[…]
航続距離はなんと362km! ヤマハは、2025春に開催された大阪モーターサイクルショーにて「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のコンセプトモデルをサプライズ展示。従来型のWR155R(海外モデ[…]
〈1978年3月〉SR400[2H6]/500[2J3]:ロードスポーツの原点 1976年に発売したオフロードモデルのXT500のエンジンとフレームをベースに、トラディショナルなロードスポーツとして登[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転可 バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原[…]
最新の関連記事(新型スクーター)
Nプロジェクトを彷彿とさせる魅力的なデザイン スクエアX125最大の魅力は、その名の通り「スクエア(四角)」を体現した、垂直の箱型ボディだ。空気抵抗を減らすカウルを持つことが主流の現代のスクーターデザ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
ウインカーと統合したDRLがイカス! X-ADVは2017年モデルとして初登場し、アドベンチャーモデルとスクーターのハイブリッドという新しいコンセプトで瞬く間に人気モデルになった、ホンダ独自の大型バイ[…]
シート下ラゲッジボックスは大容量37L ホンダは、高い実用性で人気の原付二種スクーター「リード125」のカラーリングに、日常に彩りを加える「キャンディーラスターレッド」と、上質感のある「バニラホワイト[…]
人気記事ランキング(全体)
経済性と耐久性に優れた素性はそのままに、ブレーキ性能を向上 ホンダはタイで、日本仕様のキャストホイール+ABSとは別ラインになっているスーパーカブ110(現地名:スーパーカブ)をマイナーチェンジ。新た[…]
※走行写真は欧州仕様 航続距離はなんと362km! ヤマハは、2025春に開催された大阪モーターサイクルショーにて「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のコンセプトモデルをサプライズ展示。従来型の[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転可 バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原[…]
500km/hの速度の鉛玉も防ぐ! SHOEIがキャリーケース事業をスタートする。これまでに培ってきたヘルメット製造技術を活かした新規事業で、GFRPを用いた質感と堅牢性、強固なフレーム構造による防犯[…]
充実してきた普通二輪クラスの輸入モデル この記事で取り上げるのは、日本に本格上陸を果たす注目の輸入ネオクラシックモデルばかりだ。それが、中国のVツインクルーザー「ベンダ ナポレオンボブ250」、英国老[…]
最新の投稿記事(全体)
コスパ全開の冬用インナーがここまで快適になるとは 冬用フェイスカバーと聞けば、息苦しさ/ムレ/メガネの曇りといった不安が先に立つ。それに対しカエディアのバラクラバは、通気性を確保したメッシュパネルと高[…]
1インチセンサー搭載で夜間の峠道も鮮明に記録 ツーリング動画において、画質と画角の広さは非常に重要である。本機は画期的な1インチの360度イメージングエリアを採用しており、低照度環境でもノイズの少ない[…]
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 カワサキモータースジャパンは、ジャパンモビリティショー2025で世界初公開した新型「Z900RS」シリーズについてスペッ[…]
Z1100とZ1100 SEもZ900RSシリーズと同日発売 ジャパンモビリティショーで上級モデル“SE”が日本初公開され、国内発売日とスペックの正式発表を待つのみだったがZ1100シリーズの全容が明[…]
2025年モデルで排気量アップしたニンジャ1100SX カワサキモータースジャパンは、スポーツツアラー「ニンジャ1100SX」シリーズを2026年モデルに更新。標準モデルとSEモデルそれぞれにニューカ[…]
- 1
- 2









































