
ガソリン価格の高騰や原付製造終了が迫るなか、ペットオーナーにとって待望の電動バイク「Dog Bike PONY2」が合同会社グッドシェイプから発表された。両輪駆動によるパワフルな走行性能、ペットの快適性を追求した専用ケージ、豊富な収納スペースに加え、経済的で環境にも優しい点が魅力。シニア犬や足腰の弱い犬との移動はもちろん、日常の買い物やレジャーまで、愛犬との行動範囲を広げる新たな選択肢となるだろう。クラウドファンディングで先行販売されたこの革新的なモビリティに注目が集まる。
●文:ヤングマシン編集部
高まるペット移動ニーズに応える革新的モビリティ
ガソリン価格の高騰と50ccクラス原付の製造終了という時代の転換期において、経済的かつ環境に優しい移動手段への需要が急速に高まっている。その一方で、近年増加の一途を辿るペットオーナーにとって、愛するペットとの移動は重要な課題である。こうした背景を受け、近接通信技術(NFC)とe-Bike(電動アシスト自転車)を主要な事業領域とするベンチャー企業・合同会社グッドシェイプは、ペットとの移動をより快適で楽しいものにするため、最新モデル「Dog Bike PONY2」を発表した。
『機能も新たに新登場』ペットと一緒にお出かけ!買物も楽々の可愛い電動バイク|Dog Bike PONY2
大幅に進化したPONY2のおもな特徴
従来モデル「PONY」をベースに、細部にわたり改良が加えられたPONY2は、2025年4月10日にその全貌が明らかになった。先行販売は、2025年4月19日よりクラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて開始された。
選択可能な両輪駆動システム
PONY2の核となるのは、強力な600W(前輪300W+後輪300W)の出力を有する選択式の両輪駆動システムである。これにより、積載重量が100kgに達する状態でも斜度20%の坂道を難なく登坂することができる。また、走行条件に応じて両輪駆動と後輪駆動を切り替えることが可能であり、多様な路面状況に対応する柔軟性を備えている。
ペットファースト設計による快適な移動
ペットオーナーにとって最も重要な要素のひとつである、ペットとの快適な移動を実現するために、PONY2には様々な工夫が凝らされている。ボディフレームを活用したケージ部分は、ペットにとって涼しく広々とした空間となっており、シニア犬や足腰の弱い犬でもくつろげるだろう。また同梱の専用キャリーバッグは、ケージ上部の蓋としても機能する設計だ。
充実の収納力で様々なシーンに対応
PONY2は、ペットとの移動だけでなく、日常生活における利便性も追求。フロントケース(積載量5kg)/ペット用ケージ/キャリーバッグの3か所に荷物を収納できるため、日々の買い物からペット同伴でのアウトドアアクティビティまで、幅広いシーンで活躍するだろう。
環境にも家計にも優しい経済性
環境意識の高まりとともに、移動手段の経済性も重要な選択基準となる。PONY2は、フル充電時の電気代がわずか約22円(1kWhあたり31円で計算)で約40km走行と、従来のガソリン式原付バイクと比較して、同距離の走行コストを約1/8に抑えることができる。これは、日々のランニングコストを大幅に削減するだけでなく、環境負荷の低減にも貢献する。
好みに合わせて選べるカラーバリエーション
PONY2は、サーモンピンクとブラックの2つのカラーバリエーションを用意。ユーザーは自身のスタイルや好みに合わせて、好みの1台を選ぶことができる。
開発者の思い:ペットとのより豊かな生活を
PONY2の開発には、「ペットは単なる動物ではなく、家族の一員、人生を共にする大切なパートナーである。だからこそ、もっと楽しい時間を共有したい」という開発者の強い思いが込められている。とくに、高齢になったり足腰が弱くなったりした愛犬でも、PONY2に乗ることで、再び散歩の楽しさを体験できるようになることを願っている。
先行販売情報と会社概要
PONY2は、クラウドファンディングサイト・Campfireにて、2025年4月19日10:00より特別価格で先行販売が開始された。最初の40台の購入者には、5%割引クーポンがプレゼントされるという特典も用意されており、「超特価140,600円から」という価格設定は、早期購入を検討するペットオーナーにとって大きな魅力となるだろう(記事公開時点で一部完売済み)。また、全国販売に先駆け、一部の販売店では実車を展示する予定もある。
合同会社グッドシェイプは、近接通信技術とe-Bikeを核に、次世代のモビリティを創造するベンチャー企業である。e-Bikeのデザインから製造までを一貫して手がけ、さらにNFC(近接通信)を活用した新しいIoTサービスの提供も目指している。
Dog Bike PONY2は、ペットとの移動の概念を根底から覆し、より快適で楽しく新しいライフスタイルを提案する1台として、多くのペットオーナーの注目を集めることになるだろう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(YMライフハック研究所)
2層構造ポリエステル生地が生み出すドライ性能 「ドラスティックドライ」シリーズの最大の特徴は、独自に開発された2層構造のポリエステル生地にある。この特殊な生地構造は、肌に接する内側の層と、外側の層で異[…]
かつての人気モデル「キャンパー」のDNAと手巻きムーブメントの融合 「MK1ハンドワインド」のルーツは、1980年代に登場し、シンプルかつ実用的なデザインで人気を博したキャンパーモデルに遡る。そのデザ[…]
エクステリアはより力強く、そして個性的に 今回のモデリスタのコンセプトは、その名も「Dandy mode(ダンディモード)」だ。彫刻的な立体表現を随所に用い、街中はもちろんのこと、オフロードにおいても[…]
片手で食べられるハンバーガーはバイク乗りにおすすめ いよいよ始まるゴールデンウィーク。気候も暖かくなり、梅雨や猛暑を迎える前のこの時期はツーリングにうってつけだ。 ちょっとバイクで遠出しようか…そんな[…]
1105点の応募から8点の入賞作品を選出 株式会社モリタホールディングスは、このたび「第20回 未来の消防車アイデアコンテスト」を実施、受賞作品が決定となりました。 全国の小学生から集まった、1105[…]
最新の関連記事(新型EV/電動バイク)
ひと目でEVとわかる先進的なスタイリング こちらが今回発表された「CUV e:」! Hondaはこれまで、EVバイクとしてパーソナル向けに原付一種の「EM1 e:」を市販化していますが、CUV e:は[…]
【本田技研工業 電動事業開発本部 二輪・パワープロダクツ電動事業開発統括部 CUV e: LPL(開発責任者) 後藤香織さん】2006年入社。以来一貫して2輪車開発に従事し、おもに車体設計としてEV-[…]
パワフルで坂道も得意、実用的な原付二種EV 2023年のジャパンモビリティショーでコンセプトモデル「SC e: Concept」として参考出品されていたものが車名を「CUV e:」と改め、2025年6[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
ついに見つけた、生存者……! 箱根、海ほたる、日光いろは坂など、ツーリングの名所を電動化したセローで2人の少女が巡る。誰もいない、ひどく荒れ果てた終末世界をバイクでトコトコ駆け回るツーリングコミック『[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
マーヴェリック号の燃料タンク右側ステッカー エンタープライズに配属された部隊 赤いツチブタは、「アードバークス」の異名を誇る米海軍「第114戦闘飛行隊(VF-114)」のパッチ。1980年代には第1作[…]
※この記事は別冊モーターサイクリスト2010年11月号の特集「YAMAHA RZ250伝説」の一部を再構成したものです。 ヤマハ RZ250のエンジン「2ストロークスポーツの純粋なピーキー特性」 ヤマ[…]
カラーバリエーションがすべて変更 2021年モデルの発売は、2020年10月1日。同年9月にはニンジャZX-25Rが登場しており、250クラスは2気筒のニンジャ250から4気筒へと移り変わりつつあった[…]
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
最新の投稿記事(全体)
コロナ禍を経て戦線復帰 愛らしいスタイリングとスポーティーな走りで人気のレジャーバイク「モンキー125」は、2022年7月より一時受注を停止していた。というのも当時、コロナ禍によるロックダウンや世界的[…]
カワサキW800(2017) 試乗レビュー この鼓動感は唯一無二。バイクの原点がここに 1999年2月に発売されたW650は2009年モデルを最後に生産を終了。その2年後の2011年、ほぼ姿を変えずに[…]
旧車の開発に使われた”鉱物油”にこだわる 1992年に創業した絶版車ディーラーのパイオニア・ウエマツ。販売だけでなく、整備にも徹底して力を注いできた同社がそのノウハウをフィードバックし、旧車に特化した[…]
インパクト大なシリーズ初カラー 現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロに仕上げられた1台であるXSR900。3種のパワーモ[…]
イベントレース『鉄馬』に併せて開催 ゴールデンウィークの5月4日、火の国熊本のHSR九州サーキットコースに於いて、5度目の開催となる鉄フレームのイベントレース『2025 鉄馬with βTITANIU[…]
- 1
- 2