
●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:藤原らんか
A. 完全密閉されてないタイヤのエアは抜け続けている!
ツーリングに出かける前日、一緒に行く先輩から「タイヤの空気圧チェックも忘れずにネ」とか言われたことありませんか?
たしかにこのところ忙しくて、1カ月ちょっと乗ってなかったけど、パンクでもしてないかぎり1カ月くらいでエアチェック必要ないでしょ、そう思いがちですよネ?
しかし、乗らずに停めてあっても、タイヤから空気は少しずつ抜けています。
「エッ、密閉されてないの?」と驚かれたかもしれません。実はもっとも多いチューブレス仕様はもちろん、スポークホイールでチューブが入っているタイプでも、完全にシールはできないため、空気圧は少しずつ下がり続けているのです。
タイヤのゴムは空気が通る
たとえばチューブレスタイヤ。内側にインナーライナーという、空気漏れを防ぐフィルムのような薄い膜が貼ってあります。タイヤのゴムだけだと、わかりやすくいえばスポンジのように隙間だらけで、空気を通してしまうからです。
そのため、チューブレスタイヤには内側にインナーライナーが貼ってあるのですが、金属やガラスのように遮断するまでの密閉性はないため、わずかずつですが空気はインナーライナーから漏れています。
チューブも簡単には空気が抜けませんが、やはり徐々に漏れていきます。
というワケで、タイヤの空気圧は自然に減っていくもの。先月チェックしたばかりだから変わっちゃいないはず、などと過信せず、走る前に必ずチェックしておきましょう。
ほかにもエア抜けしそうな箇所が結構ある
それから、自然に減っていくだけでなく、他にも空気が抜ける可能性のある箇所があります……
※本記事は2021年4月20日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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