
十数年ぶりに前傾姿勢の強いセパレートハンドルのスーパースポーツに乗ってみたいと思い、奮起。しかし、どう乗ったらいいかまるで分からず。前傾に対する苦手意識は消えません。こんな私はやはりネイキッドにしておくのが妥当なのかも、と少し悩んでいます……
●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:折原弘之 真弓悟史
A. 狭いハンドルと前傾姿勢に大パワー。まずは入り口のノウハウから伝授します!
進化しすぎていて、驚かれるのも無理はありません。
まずは、あまりの前傾のキツさに驚かれたと思います。それに、軽くて手応え足応えもまるで伝わってこない…。同じような話をよく聞きます。この違和感に包まれたままで走らせたら、たとえば車体を寝かせてカーブを曲がるという基本動作を、どこをどう操作したら良いかさえ掴めず、バンクもできずにソロソロと走らせるしかなかった…。そんな感じだと思います。
最新のスーパーバイクは、さまざまなモードが選べ、トラクションコントロールやABSなど久しぶりに乗る年配ライダーでも安心のフェイルセイフ。これなら乗れそう…。そんな思いを巡らせての購入ではないでしょうか?
しかし、ちょっと乗っただけで驚きのほうが大きく、自信喪失。
無理もありません。でも諦めないでください。そこでまず、おっかなびっくり乗らないための入口ノウハウを伝授します。
ちょっとした工夫で手ごたえが出ます。ひとつずつ試してみましょう
最新のスーパーバイクは、コンパクトで前後にも小さいため、ハンドルが経験したこともない手前に位置した状態となります。
これにより、上半身がハンドルに覆い被さる姿勢になります。ただでさえハンドルで体重を支えてしまう前傾ポジションのご法度が、上からハンドルに体重を載せてしまう、さらに厄介な状態を生むのです。
なので、まずシートの後ろに着座してください。そして上半身を起こし気味にしつつ背中を猫背に丸めます。首も引っ込めて上目使いに前方を見る、そんなイメージです。
おすすめは、脊椎パッドを着用して、もしくはウエアに内蔵してあったらそこに背中を圧着させるイメージです。猫背なので言葉として“寄りかかる”というのは分かりにくいでしょうが、背中の下から腰にかけて背当てに上半身を預ける、といった感じです。
これでハンドルからチカラが抜けます。
そして、カーブを曲がるシーンでは、アウト側の太股から膝に足首まで、軽く力んでみてください。そしてアウト側の膝でちょっとだけリーンする側へ押します。大したバンク角にならなくても、ちょっとプッシュしただけで、バイクが旋回して曲がり始めるはずです。
もちろん慣れてきて走り込んだら、身体の重心をイン側の低い位置へ意識して移動させるライディングに変えるべきですが、最初はこんな感じで操ってください……
※本記事は2021年5月5日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ライドハイの最新記事
ホンダのVFやNRの影もカタチもない1977年の東京モーターショーにYZR1000デビュー! 1977年の第22回東京モーターショーのヤマハ・ブースに、白に赤ストライプのワークスマシンカラーの謎のマシ[…]
車体色が圧倒的に黒が主流の中に、ひとり華麗な光を放っていたヤマハ! このYDS1は1959年のヤマハ初のスーパースポーツ。パイプフレームに2ストローク250cc2気筒を搭載した、創成期のレースから生ま[…]
2005年に新しいフラッグシップとして東京モーターショーに出現! 2005年の東京モーターショーに、スズキは突如6気筒のコンセプトモデルをリリースした。 その名はSTRATOSPHERE(ストラトスフ[…]
2007年に「感動創造」をテーマにプレミアムなモーターサイクルを提案! 2007年の東京モーターショーに、ヤマハは異彩を放つショーモデルをローンチ。 その名もXS-V1 Sakuraと、和をアピールす[…]
A.慣れたコーナーには先が見えている安心感で、そこそこアベレージ高くコーナリングできる満足感を楽しめます。でも慣れているからこそ潜んでいるリスクも考えましょう。知らない道のほうが楽しいといえる走り方こ[…]
最新の関連記事(Q&A)
A.慣れたコーナーには先が見えている安心感で、そこそこアベレージ高くコーナリングできる満足感を楽しめます。でも慣れているからこそ潜んでいるリスクも考えましょう。知らない道のほうが楽しいといえる走り方こ[…]
Q.ツーリングへ出かけるとバイクのすぐ前の路面ばかり見てしまいます。そのため先のほうの様子に気づくのが遅れ、カーブの手前で慌てます。「遠くを見ろ」とよく言われますが、先を見ていると手前の路面が心配にな[…]
Q.猛暑も過ぎようやくツーリングへと出かけたのですが、曲がり角やカーブのたびにハンドルを重く感じて、内側に切れるのを左手で支え疲れ果てました。これまで快適に乗れていた愛車が、わずか2ヶ月乗らずにいたら[…]
Q:雪道や凍結路は通れるの? チェーンやスタッドレスってある?? 一部の冒険好きバイク乗りと雪国の職業ライダー以外にはあまり知られていないが、バイク用のスノーチェーンやスタッドレスタイヤもある。 スタ[…]
[A] 前後左右のピッチングの動きを最小限に抑えられるからです たしかに最新のスーパースポーツは、エンジン下から斜め横へサイレンサーが顔を出すスタイルが主流になっていますよネ。 20年ほど前はシートカ[…]
最新の関連記事(ライディングテクニック)
セローを愛するユーザーたちへ 本イベントは、「とっておきの初心者用ゲームで、ライテク上達ポイントを手に入れて、10年後も20年後も、末永~く凛とした姿で走り続けよう!!」というメッセージを掲げ、セロー[…]
A.慣れたコーナーには先が見えている安心感で、そこそこアベレージ高くコーナリングできる満足感を楽しめます。でも慣れているからこそ潜んでいるリスクも考えましょう。知らない道のほうが楽しいといえる走り方こ[…]
Q.ツーリングへ出かけるとバイクのすぐ前の路面ばかり見てしまいます。そのため先のほうの様子に気づくのが遅れ、カーブの手前で慌てます。「遠くを見ろ」とよく言われますが、先を見ていると手前の路面が心配にな[…]
まず車間が変わることを理解しておこう! ツーリングでキャリアのある、上手なライダーの後ろをついてゆくのが上達への近道。ビギナーはひとりだと、カーブでどのくらい減速をすれば良いかなど判断ができない。そう[…]
Q.猛暑も過ぎようやくツーリングへと出かけたのですが、曲がり角やカーブのたびにハンドルを重く感じて、内側に切れるのを左手で支え疲れ果てました。これまで快適に乗れていた愛車が、わずか2ヶ月乗らずにいたら[…]
人気記事ランキング(全体)
ヤマハ RZV500R「2ストV4エンジン搭載で衝撃のデビューを果たしたYZR500レプリカモデル」 ライトウエイトピュアスポーツからレーサーレプリカへの橋渡しであり、起点とも言えたヤマハ RZ250[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
4ストローク2気筒の『オフ・ザ・ロード』 国産4ストローク2気筒型オフロード車を語る上で外せないバイクが1970年登場のホンダSL350です。SL350は1970年代のホンダ車の中でもレアな存在ですが[…]
GPz900Rを受け継ぐ実用系最速マシン【カワサキGPZ1000RX】 1983年にTT-F1の排気量上限が750ccに引き下げられた結果、リッターバイクはレースの呪縛を解かれて独自に発展し始める。 […]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ フルモデルチェンジが実施された2018年モデルの発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベー[…]
最新の投稿記事(全体)
シュアラスター製品で洗車しよう! 春の祭りと言えば…ヤマ◯キ春のパン祭りが有名ですが、 シュアラスターも祭りを開催しております。 その名も「春の洗車まつり」! キャンペーン概 応募期間:2025年3月[…]
アプリで『もてぎ2&4レース』決勝を予想してプレゼントをGETしよう! モーターサイクルロードレースの国内最高峰、全日本ロードレース選手権 Rd.1『もてぎ2&4レース』が、4月19日[…]
レストア/整備/カスタム/販売など絶版車に関するすべての分野でサービスを提供 古いバイクを海外から輸入して販売する場合、車両によって程度の違いはあれ必ず整備が付随する。 元々のコンディション次第ではレ[…]
ファクトリーマシンが進化して帰ってきた! スズキは東京モーターサイクルショーのプレスカンファレンスで、2025年の『Team SUZUKI CN CHALLENGE』の体制発表を行った。メーカーとして[…]
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]