
[Q] 「バイクで走るときには遠くを見る」とよく言われます。しかし、気がつくと見ているのは近くの路面ばかり…。これを克服するにはどうすればいいですか?
●文:ライドハイ編集部(根本健)
[A] 警戒心が強いほど1点を見つめてしまいがち。全体像を見る訓練を!
コレ、じつは多くのライダーが陥りがちな事例で、ボクもやってしまうことがあります。
そもそもバイクで走り出すと、前輪のすぐ前の路面を見てしまいがちですよね。それはどちらかというと、目の前に避けなければならない段差や不整を早期に発見するためというより、単に警戒心が先立った行動といえるでしょう。
路面の段差や不整を早期に発見するなら、もっと遠くを見ることが必要です。それは心理的には、対応しようにも間に合わないかもしれない直前の状況をできるだけ早く把握することで、不安を減らしたいわけです。
しかし、たとえばワインディングでカーブを曲がっているとき、目の前のセンターラインばかり見つめていたらどうなるでしょう?
途中でセンターラインの曲がり方がきつくなり、バイクが曲がりきれないように感じたら、慌ててしまうに違いありません。バイクを起こしてブレーキをかける…が、もっとも危険な対応方法ですが、ビギナーほどこれをしがちです。
もう少し先を見ていたら、とんでもない速度でコーナリングしていなければ、軽く減速して曲がれる速度への調整も間に合います。
これを解決するにはちょっとした訓練が必要です……
【次の焦点を探すのではなく全体像を見る】ワインディングでは、路面やセンターライン、アウト側にある対象物に焦点を合わせがちになりやすい。映画の大スクリーンを見るように全体像を意識して、遠くを見る訓練をしよう。
※本記事は2021年9月15日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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