オイル点検窓、正しい見方で確認してる? バイクのオイル交換事情【補填より全交換を推奨】


●記事提供: ライドハイ編集部

オイルのレベル確認は必ずエンジン始動前に!

中型以上のスポーツバイクには、エンジンオイル量の点検窓がある。ご存じのようにエンジンが停止している状態で、この窓の真ん中あたりにオイルのレベルが見えていればOKだ。

ただこれは必ずエンジン始動前に見ておかなければならない。なぜならエンジンを始動してしまうと、エンジンオイルはポンプによってエンジン各部へ運ばれてしまうからだ。

そうなるとエンジンを停止しても、カムシャフト駆動やクラッチにミッションなどに圧送されたオイルが溜まっていて、かなりの時間を待たないと一番下の点検窓にレベルを示す状態へと戻らない。

これは高負荷で運転をして、エンジンが高温でエンジンオイルも粘りのない水のような状態でも、各部が回転や往復などの動きを止めてから、徐々にオイルを溜めておくオイルパンへと下りていかない。
なので、走行直後にオイル点検窓でオイル量のチェックはできないのだ。

またサイドスタンドで駐車している場合がほとんどなので、オイル点検窓を確認するときは車体を起して直立させ、10秒ほど待ってからチェックしよう。

冬場など寒くなるほど車体の角度を変えたとき、落ち着くまで暫く時間がかかるので、待たずにチェックしてオイル量を少なく、或いは多過ぎるのを誤認してしまうかも知れないのだ。

傾けても点検窓に現れない場合はすぐに補填すべし

点検窓がサイドスタンドで傾くのと反対側にある場合、停車していた状態ではオイルレベルが見えていないことはよくある。
しかしバイクを直立まで起したとき、点検窓の下の縁に全くオイルが見えないとなると要注意。

そこで点検窓のある側へ車体を20°ちょっとまで傾け、何とかオイルが見えてきたら、取り敢えず近くのディーラーかガソリンスタンドまで、エンジンの回転を上げずに徐行で走り、応急処置としてオイルを補填してから通常運転するという段取りはしたい。そして早い時期に混在したオイルは新しいオイルに交換してしまおう。

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