
●記事提供: ライドハイ編集部
吸気速度が速ければ、小さな開度でも車体が揺れたらダッシュしかねない!
大型バイクに不慣れな運転で心配なのが、発進してから3秒以上もローギヤのままゆっくり加速、ようやく2速へシフトアップした後もまた3秒以上少しずつ加速してやっと3速という、なかなかシフトアップしない走り方。
急に加速されると怖いので、警戒してスロットルを少しだけしか開けないのはわかるのだが、そのまま回転が高くなっていくと、路面からの揺れでスロットルが捻れてしまい小さな開度でもいきなりダッシュして、逆にライダーを怖がらせてしまうかも知れないのだ。
エンジンは水鉄砲の原理で、吸気行程でピストンが下がるとき、このタイミングで燃焼室の吸気バルブが開いて、混合気を吸い込もうとする。
このときエンジンの回転が6,000rpmとかそれ以上だと吸気速度が高く、勢い良く加速しないようスロットル開度を小さく保っていれば平穏だが、僅かでも捻ると瞬く間に強烈にダッシュ状態へ切り替わろうとする。
一番性能が発揮できる高回転域なのだから、これは当然の結果だ。
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