
●記事提供: ライドハイ編集部
英国伝統の乗り味は前輪19インチだった
’60年代、まだ日本車が4気筒など大型バイクを本格的に生産していない頃、スポーツバイクの頂点は英国勢だった。
そのハンドリングで最も優れていると定評があったのは、トライアンフのボンネビルなどバーチカルツインで、前輪19インチと現代のバイクよりやや大径。
国産のW1やXS-1など、英国流に倣ったバイクも前輪は19インチと相場が決まっていた。
リーンしていく曲がりはじめに、19インチはやや遅れて追従する大型バイクらしい安定感を重視した設定といわれていたからだ。
いまトラディショナル・スポーツで人気の350クラスは、源流を英国に持ち長い間このクラスに君臨していたロイヤルエンフィールドが、最新型に刷新して用途に応じた前後の組み合わせをラインナップしている。
ベーシックなクラシックは前輪19インチと後輪を18インチのビッグバイク流の安定感を狙い、アメリカンクルーザーのメテオだと前輪19インチは変わらないが後輪に18インチでも2サイズほどワイドな設定。発表したばかりのトラディショナルのこだわりではなく、ベーシックスポーツに方向を振ったハンターでは前後とも17インチだ。
この3仕様は、まさにタイヤサイズとそれによるハンドリング・キャラクターの違いを象徴している。
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