
強いエンブレ、いつでもパワーバンドでスタンバイ、昔流儀はカン高い戦闘的な空吹かしが定番、真反対にエンブレ邪魔扱い(?)する新しい流儀とどっちが正しいの?
●記事提供: ライドハイ編集部
シフトダウン……経験が浅いと、聞いただけで苦手意識に包まれてしまう。どうやるのが正解なのか、そもそも何のためなのか、でもカーブ手前でギヤを落とさないとエンジン回転が下がり過ぎてしまうので、とにかくひとつふたつギヤを落としておく。
そんなライダーにまず説明しておくと、30年以上前はエンジンを常に高い回転域に保つのが「乗れてる」ライダーと呼ばれていたのだ。
コーナーへ進入したら、次の加速でリヤタイヤが滑らんばかりにフルパワーを発揮できる臨戦態勢をキープするのが速く走る基本。
なので強いエンブレも利用できるので、高回転域を下回らないよう矢継ぎ早にギヤを落とす。しかし高回転域はギヤによる回転差が大きいため、繋がりが悪いと後輪がスキッドする。そこでこの回転差をスムーズに繋ぐためクラッチを切りスロットルを大きく捻って空吹かし(ブリッピング)でエンジン回転を上げておき、ギヤダウン後に繋いだ際、ショックがなければプロ級のワザということになる。
なので、コーナー手前の減速区間では、ブレーキングしながらウォン、ウォン、ウォンと吠えるようなエキゾーストノートを聞かせるシーンが必須で、憧れでもあったワケだ。
対して、最新ハイパーマシンの操り方は真反対。
そもそもエンジンブレーキが、回転域によって減速率が変わるのと、スリッパークラッチなどいきなりギヤを落としたときの回転差によるスキッドも抑える仕組みが前提とはいえ、そうしたライダーの思惑とは別に何か起きるのを嫌い、減速区間ではシフトダウンせずエンジン回転が落ちるのを待ってから、回転差の小さな領域でギヤを落とす……当然こうすればスムーズな操作になる。
※本記事は“ライドハイ”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかって[…]
空冷Zと日産のL型エンジンに特化したパムス カワサキのZ1やZ2など空冷Zのオーナー、あるいはファンの方にとってパムスは有名すぎるほどのファクトリーに違いありません。 レース畑だった私(今井伸一朗)で[…]
2023年モデル概要:400クラス唯一のクルーザーとして登場 カワサキ「エリミネーター/SE」の初公開は、2023年3月17日に開催された大阪モーターサイクルショーでのこと。発売はその約1ヶ月後となる[…]
ネットで注文できる1サイズ&1プライスガレージ。完成状態で運搬されてクレーンで据え置きされる サンデーメカニックなら誰もが知る工具ショップ・アストロプロダクツのホームページ上に「BIKE小屋」という商[…]
※価格や発売時期は独自の情報に基づく本紙予想です。販売店へのお問い合わせはご遠慮ください。 ターゲットはZ900RS。プライスも真っ向勝負?! 5年前に「CB-Fコンセプト」を目にした時の歓喜は忘れら[…]