
●文/写真:モトツーリング編集部(カン吉)
絶景のオンパレード! 東西の名所を一度に堪能できる
関東ライダーにとって、定番でありながら不動のNO.1の人気を誇るツーリングスポットが伊豆半島だ。首都圏より2時間程度と抜群のアクセスにも関わらず、豪快な山岳地帯と爽快な海岸ロードが混在し、至る所で絶景のオンパレードが楽しめる。絶景のみならず、海鮮を中心とする海の幸も年間を通じて豊富で漁港も多い。素晴らしい鮮度の魚介が、かなりのお値打ち価格で頂ける事もあり、ライダーのみならず世界中より多くの観光客が詰めかける一大観光地でもあるのだ。
中でも定番の人気ポイントは、豪快な海岸風景が楽しめアクセスも良い東伊豆方面に集中している。温泉で有名な伊東や熱川、金目鯛が美味い稲取。これらは全て東海岸だ。当然、休日の海岸道路は大渋滞でも定番のルート。海鮮と絶景のスケールは素晴らしいが、渋滞のスケールも天下一。辟易した経験のあるライダーは大変大いに違いない。
しかし、そんな伊豆でも比較的穴場と言われているのが西海岸だ。天城山脈以西、西伊豆と呼ばれている一帯は、東伊豆と比べて観光地化が進んでおらず古い道が多い。その為、国道でも酷道状態の場所も多く、一般観光客は少な目。ストレスを感じず爽快に走りたいなら、絶対に西伊豆がお勧めなのだ。
そんな西伊豆で絶対に外せない爽快ロードが西伊豆スカイラインだ。伊豆半島の山稜、達磨山より土肥峠までの約10kmを南北に縦断する絶景ロードである。時間にして約20分。走りきるとあっという間だが、ピーク標高は実に900mにも及ぶ豪快なアップダウンが堪能できる。かつては有料道路だった事もあり、道幅は広く路面状態も良い。しかし、最も素晴らしいポイントは富士山と相模湾・駿河湾の3つを一気に眺める事ができる事だろう。
伊豆半島の背骨をトラバースするルートの為、半島の東西を一度に眺める事ができるのだ。右に駿河湾と富士山。左には相模湾と湘南海岸。まさに「両手に花」である。日本広しと言えども、2大名所を一度に堪能できるスカイラインはここだけ。しかも交通量は少な目。
伊豆半島に訪れたなら絶対に走っておきたい、言わば裏定番スカイラインなのだ。
駿河湾を遠望しつつ半島の背骨を南北にトラバースしてゆく。晴れた日には富士山を正面に望む絶景を楽しむ事ができる。適度なワインディングが大変気持ち良いルートだ。
多少荒れ気味とは言え、大型ツアラーでも全く気兼ね走れる路面と、絶妙な線形が美しい道路。標高は高めで、晩秋以降は気温もかなり下がってくる。そのころには防寒装備を十分に備えてから行こう。
海風を感じつつ山岳ワインディングを楽しめる大変珍しいルート。駿河湾と富士山のコラボは思わず見とれる絶景だ。駐車場もいくつか整備されている為、ぜひ見とれて頂きたい。
明るい雰囲気とは言え、一級の山岳地帯を縦断するルート。豪快なワインディングも十分に堪能できる。テクニカルな線形も多い為、ベテランライダーには大変面白いルートだろう。
ワインディングの後は西伊豆の海鮮を楽しもう!
西伊豆スカイラインを走りきった後は、麓の小さな港町、土肥で海鮮を堪能しておこう。漁協直売所やお土産売り場も充実しており、マスツーリングでの利用にも大変便利。清水港へ向かう駿河湾フェリーも連絡しており、交通アクセスも抜群だ。
【食事処 さくら】地元のファンで大盛況の海鮮料理屋。定番の海鮮丼も美味いが、イカ丼の鮮度は特筆モノ。季節に応じて種類や価格も変化し、天候によっては無い日もあるが、これは本当に美味い。●住所:静岡県伊豆市土肥690-8
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ツーリング)
帰省がてら『道-1グランプリ』グルメを堪能 国内最大級の道の駅グルメイベントとして各地の食の豊かさを届けてきた『道-1グランプリ』。7回目を迎えた2025年も「道の駅丹後王国 食のみやこ」で開催。日本[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
「いつか一緒に走ろう」の約束から8年が経った レースの取材をしていると、大分県のオートポリス・サーキットに年に3度ほど訪れる。このサーキットは大分県に所在しているが、熊本側から向かう方が便利な立地だ。[…]
世界初の360度カメラを生み出したメーカーの現行モデル ツーリング時のスピード感溢れる風景や、ガレージでのカスタム作業の俯瞰映像など、SNS全盛の現代において、臨場感あふれる記録は、単なる思い出以上の[…]
フィジカルの土台作りから本気の肉体改造まで ホームフィットネス製品を展開し、日本においてトップクラスのEC販売実績を誇るステディジャパン株式会社(STEADY)が、年末を達成感で締めくくり、「なりたい[…]
最新の関連記事(モトツーリング)
チェリーパークラインはピストン路 信州とは長野県のことである。古来より信濃国であった同地は、国を表す州の字を用い信州と呼ばれるようになった(他に甲州や武州などあり)。信州と言うと絶景道のビーナスライン[…]
まるで極楽浄土に迷い込んだような景色 例年は、9月ごろが見頃の埼玉県日高市の巾着田の曼珠沙華。2024年は暑さが長引いたせいか、10月前半が見頃とのことで、さっそく、日高市に向けてツーリングに出かけた[…]
市内の対象各店舗で割引やプレゼントが 魚沼市と福島県を結ぶ国道252号線・国道352号線は、風景の良さなどでライダーから好評価を集めている、国道だ。ほかにも、魚沼市には自然景観、グルメ、体験、温泉など[…]
2つのワイヤーシステムで足全体をホールド 足との一体感を構成し、足首まで保護してくれるハイカットシューズ。登山靴やレーシングブーツ、バスケットシューズなどに多いのも足首をしっかりホールドすることで靴の[…]
Screenshot バイクだからこそ行きやすい秘密の絶景を紹介! インバウンドが活況の中、日本の著名な絶景地はどこも混雑していて、せっかくリフレッシュしにツーリングに出かけたのに、人が多くて景色も見[…]
人気記事ランキング(全体)
2026年2月発売! 注目のカワサキ製新型ネイキッド3モデルに早速触れてみる 10月30日から11月9日までの期間に開催されたジャパンモビリティショーで初披露となったカワサキの人気モデルZ900RSの[…]
3Mシンサレート採用の4層構造で冬走行の冷えを軽減する 本商品は、防風ポリエステル生地/3Mシンサレート中綿/裏起毛の4層構造で手全体を効率よく保温する設計。一般的なポリエステル綿と比べて中綿が軽く、[…]
CFD解析で最適化された圧倒的な「抜け」の良さ KAMUI-5の最大の特徴は、CFD(数値流体解析)を用いて配置と形状が再設計されたベンチレーションシステムにある。走行風を効率よく取り込み、ヘルメット[…]
折りたたみ機構と視界性能を両立した実用設計 本商品は、ミラーマウントに装着する汎用タイプで、8mmと10mmに対応する左右セットモデルである。最大の特徴は、ミラーを内側に折りたためる構造で、保管時やバ[…]
得意の125ccクラスで意地を見せた走りのパフォーマンス! スズキは’60年代、ホンダに続きヤマハが挑戦を開始した世界GPチャレンジに追随、50ccと125ccの小排気量クラスを主軸に世界タイトルを獲[…]
最新の投稿記事(全体)
GSX-Rで培ったフラッグシップでもライダーに優しい高次元ハンドリングを追求! 1999年にデビューしたスズキGSX1300R HAYABUSAは、いまも最新世代がカタログにラインアップされるロングラ[…]
今回は2部門 現行モデル/過去〜現在の全国産モデル その年に販売されていたバイクから、皆さんの投票で人気ナンバー1を決める“マシン・オブ・ザ・イヤー”。ヤングマシン創刊の翌1973年から続く、毎年恒例[…]
想像を上回る使い勝手のよさ SHOEIが2026年1月9日にSHOEI Gallery(SHOEI Gallery Online Storeを除く)で先行発売する電子調光ドライレンズ「e:DRYLEN[…]
手軽さを極めた、ポケットに入れて留めるだけの新発想ホルスターバッグ ハーフデイツーリングホルスターはポケットに差し込むだけで装着完了。ベルト調整やストラップ固定といった面倒な作業は不要で、所要時間はわ[…]
1. 【背景】50ccガソリン原付は排ガス規制をクリアできず 50ccガソリン原付はなぜ生産終了となるのか。それは地球環境保護という理念のなか世界的に年々厳しくなる排ガス規制値をクリアできないとわかっ[…]
- 1
- 2














































