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スイスで開催されたローレウス主催のチャリティーナイトで、高級時計ブランドのIWCシャフハウゼン(以下、IWC)とヴァレンティーノ・ロッシが協力して特別オークションを実施。落札者には VR46モーターランチでの特別な体験への招待も贈られたという。
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:IWCシャフハウゼン ●外部リンク:IWCシャフハウゼン
ロッシが着用していたセラタニウム製のビッグ・パイロット・ウォッチ
1868年、スイスのシャフハウゼンで創業した高級時計ブランド、IWC。創業者はアメリカ人で、伝統的な時計作りを重んじるスイスのメーカーでありながら、工房はドイツ語圏のシャフハウゼンに置くという独自のスタイルでその歴史を築き上げてきた。
「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トップガン・セラタニウム」を着用するロッシ。年間150本のみの限定生産モデルで、価格は697万9500円。
質実剛健なものづくりとタイムレスで洗練されたデザインは、世界中から支持を得ている。また2005年よりスポーツを通じた社会貢献活動をおこなうローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団(以下、ローレウス財団)のグローバルパートナーを務め、ローレウスを支援する特別限定モデルも発表している。
今回はそのローレウス財団が開催したチャリティナイトで、IWCとヴァレンティーノ・ロッシが協力して特別オークションを実施。ロッシが個人所有していた「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トップガン・セラタニウム」をオークションに寄付。落札者はロッシの故郷であるイタリア・タヴッリアにあるVR46モーターランチでの特別な体験にも招待されるという。このオークションによる収益はすべてローレウス財団スイスに送られ、子供や若者向けのさまざまなプログラムを支援する。
ロッシはこれを機に、IWCファミリーへの正式なジョインも発表された。今後、IWCとともにどのような活動を行っていくのか、期待は高まるばかりだ。
IWCが開発した素材・セラタニウムは、チタニウムの軽さと生体適合性、セラミック同等の硬さと傷つきにくさとを兼ね備えている。このセラタニウムをケース、リューズ、そしてブレスレットにも採用して誕生したのが「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トップガン・セラタニウム」だ。グレーのサファイアガラスの裏蓋から駆動するIWC自社製ムーブメント、キャリバー52615を眺めることができる。ベースとなるムーブメントからは夜間に信号が送られ、永久カレンダーが作動。この永久カレンダー機械式プログラムは日数の違いや閏年を自動的に判別し、2100年まで調整が不要。「トップガン」という名の通り、究極の性能を発揮できるように設計されており、超音速ジェット機のコックピット内でパイロットが体験する極度の負担にも耐えることができる。
MotoGP2022年シーズン最終戦バレンシアGPの決勝レースに現れたロッシ。ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤのチャンピオン獲得を祝福した。ロッシのインスタをチェックすると、腕にはIWCのパイロット・ウォッチが!
【動画】IWC SIGNATURE TALK: “BEING A PILOT” WITH LEWIS HAMILTON AND VALENTINO ROSSI
2022年4月に開催された世界最大の時計の見本市「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」で行われたIWC シグネチャートークにもロッシは出演。「Being a Pilot」と題されたイベントでF1ドライバーのルイス・ハミルトンとオンライン対談をし、その様子はライブ配信された。
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