ブレンボのアプリで、安全を確実に!

100%本物のブレンボを手に入れるために、公式アプリを活用しよう!

国内外のレースで圧倒的なシェアを誇るイタリアのブレンボ最大の悩みは、フェイク品が溢れていることだ。前回の記事でお伝えした通り、偽装品の見た目のクオリティは非常に高いが、当然性能は追いついておらず、その危険は生命に及ぶことも……。オークションサイトなどでの購入は非常に危険なのだ。今回はアプリを使った本物の見分け方をお届けしよう。


●文/写真/外部リンク:ブレンボ

 100%本物のブレンボ製かを見分けるアプリが誕生

ブレンボ。一言では語れないその存在感。四輪・二輪のレースマシンにブレーキ製品の供給を通じて500回を超える世界制覇を達成。市販車でも各社のブランドを代表するラグジュアリーカーに採用され、アフターパーツとして購入するファンも毎年何百万人にのぼるブレーキメーカーである。

他の偽造品と違って、ブレーキの偽造品はとても危険。ライダー、パッセンジャーはもちろん、様々な人を危険に巻き込んでしまうかもしれない。

こうした人気の裏で、他の世界的ブランドと同様に偽造品の蔓延という現実に直面している。ノウハウにも誠実さにも欠けたどこぞの業者が、次々と偽造品を作って市場に投入しているのだ。​

ブランドを代表する人気商品の多くと同様に、ブレンボのブレーキシステムも偽造の標的とされ、残念ながら偽造品は広がる一方。ブレーキシステムの場合、偽造品の横行に潜む危険性は他の商品に比べてはるかに深刻なのは想像に難しくない。なぜなら、運転者、同乗者、他の通行者の安全に非常に重要なセーフティーシステムの性能に関わるからだ。​

偽造業者がブレンボと偽って製造するブレーキパーツの大半は、外見を似せたもので、せいぜいブレンボのブランドロゴを自分たちの作ったものに貼り付ける程度。実際、それらはブレンボ製パーツの品質や性能を発揮することなどまったくできない。​

偽物を使ってみて、初めて自分がまんまと騙されたことに気づいたものの、その時にはすでに業者は姿をくらましていて返品できない、というケースもよくある手口。そうした偽物は、お金を無駄にさせるだけではなく、品質の悪さが、様々な人々の安全を脅かし、身の危険までも背負わせることになるのだ。​​

ただ、そんな話も今となっては過去のこと。それは偽物を暴く革新的な対策ツールが誕生したからだ。それが今回紹介するブレンボが開発したアプリ「ブレンボチェック」(iOS・アンドロイド両方に対応)。偽造品を見破り、100%本物だと確信して購入することが可能だ。​ 

偽物を買わされることを一切心配せず、安心してブレンボ製品を購入できる、簡単・確実・スピーディーなツールなのだ。

世界中で問題になっているブレンボの偽造品。その真贋を見極めるアプリが登場した。

​「ブレンボチェック」のアプリは、どんな仕組み?​

ブレンボ製品を購入の際には、まず自身のスマートフォンに「ブレンボチェック」のアプリをインストールしてから、対象のパーツや箱にわかりやすく貼られたラベルのQRコードを読み取るだけ。これだけで、その製品がブレンボの正規品かどうかを確かめられるのだ。​

箱のラベルは改ざん防止のため、プリント・貼付に剥がせない工夫が施されている。剥がそうとするとQRコードが破れて読み取れなくなり、これによって、剥ぎ取りも本物以外の製品への貼り直しもできないようになっている。​

また、QRコードは1回しか登録できない仕組みなので、本物であることをより確実に購入者に証明可能。購入者は、販売店や第三者から印刷物の正規品証明書は受け取ってはならない。本物かどうかは購入者が自ら「ブレンボアプリ」で確認を行い、本物とわかれば、eメールアドレスを入力し、そのアドレスで正規品証明書を受け取るという仕組みだ。​

製品のQRコードが登録済みだった場合、至急最寄りのブレンボ販売店に連絡すると、その製品の出所に関する疑惑を解明できるよう販売店がすぐに対応してくれる。​

操作はたった1クリック。お使いのモバイル機器に「ブレンボチェック」をインストールしたら、あとは製品ラベルのQRコードをスキャンするだけ。QRコードは製品自体か外箱の簡単に見つかる場所にあるので、本物のブレンボ製品かどうかすぐに確認できる。​

アプリをダウンロードしたら製品の箱や製品に貼られたQRコードを読み込むだけ。使い方は簡単だ。

QRコードをスキャンしてメールアドレスを登録すると、その製品が判定され、結果が送られてくる。

確認済みのコード(特に複数回確認の場合)には注意を​​​

QRコードは1回しか登録できないので、製品が本物であれば、eメールアドレスを入力して登録完了。そのアドレスに「ブレンボチェック」から正規品証明書が送られてくる。この一連の手順は製品の初回登録時のみ有効。同じQRコードを再びスキャンすると、その製品は登録済みだと表示される。​

この方法以外の正規品証明書は無効。それらは製品の本物の証明にはならないし、もしくはそのパーツは車両に装着済み、つまり中古品なので、受け取らないことをブレンボは強く推奨している。​

この「ブレンボチェック」によって、ブレンボのロゴのついた偽物のブレーキパーツを簡単・スピーディーに見破ることができ、購入者は買った製品が100%本物だと確信することができるのだ。​

同じQRコードをスキャンすると登録(REGISTER)済みの表示が出るようになっている。

​製品にQRコードがなく、偽造防止カードが同梱されている場合は?​

QRコード以前の製品には、ご覧の偽造防止カードを導入。スクラッチして出てきた数字を専用サイトに入力して真贋を確かめることが可能だ。

「ブレンボチェック」が始まった時点ですでに流通網の在庫になっていたブレンボの正規品には、QRコードがなく偽造防止カードが同梱されている場合もある。​

ブレンボは5年前にはすでに偽造防止カードを導入。それ以降、ハイエンドのアフターマーケット向けアップグレードシリーズの全製品を対象に、パッケージに同梱して外から封をする形でその製品専用の偽造防止カードを添付している。

これは、購入者がカードの銀色の部分をスクラッチして、表示された6ケタの識別番号をwww.original.brembo.comのサイトで入力すると、その製品が本物だと証明される仕組みだ。​

時が経ち、製品の在庫が減るにつれ、偽造防止カードもどんどん数が少なくなっていき、今後は、本物のブレンボ製かどうかを確認する方法はQRコードと「ブレンボチェック」アプリのみとなっていく。​

本物証明には例外もある

プロのレーサー向けレース専用品とバイク用のセリエオロシリーズ(ブレーキディスクおよびブレーキパッド)、および一部UPGRADE製品(ブレーキパッドやブリーダーボルト等の補修パーツやオイルタンク等)にはQRコードがついていない。​これらは両方とも特別な製品であるため、偽造防止カードも同梱されていない。

レース専用品はレース関係者向けに極めて精巧に作られたものなので、技術的ノウハウの足りない偽造業者には真似して作ることなど不可能だから。セリエオロについては、ブレーキシステムの他のパーツよりも価値とコストを抑えているため偽物のリスクは下がっている。

偽物が危険な理由

ブレンボは全製品を対象に、非常に厳格な一連の試験を行っている。まず、テストベンチでの静止試験、動的テストベンチでのサイクル試験、そして路上試験。これら3つは、現実に極めて近い状況でブレーキシステムをテストするために必要なステップである。​

全試験の要件を満たすために、ブレンボは、車両の重量、出力、機械的特性に関してブレーキの信頼性、快適性、耐久性を最大限に高めるには各種のパーツをどう組み合わせればよいかを、体系的な手法を採用して研究している。

​ 偽物のブレーキパーツでは、一定の状況で性能に大幅な制限が生じたり、ある期間を過ぎると故障し始めたりする可能性がある。押収した偽物で試験を実施したところ、ブレーキ効率の低下のほか、パーツが脱落したケースも確認された。​

安全はとても重要。だからこそ偽物に騙されないこと、それがあなたの身を守るのだ。​

【動画】Brembo Check: the assurance of an Original product​.


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