HRC創立40周年に輝かしい栄光の1ページが刻まれた

【2022年鈴鹿8耐 決勝レース】圧倒的な強さを見せつけたTeam HRCが優勝!ホンダに8年ぶりの勝利をもたらす

2022年鈴鹿8耐の決勝レースは、ホンダワークスのTeam HRCが全車周回遅れにする圧倒的な強を見せつけて優勝。ホンダに8年ぶりの優勝をもたらした。2位にKawasaki Racing Team Suzuka 8H、連覇を阻まれた。3位には予選22位から這い上がったYOSHIMURA SERT Motul。ライダーのコメントともに、決勝を振り返ろう!


●文/写真:Racing Heroes(駒井俊之) ●写真:大西としや

駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。

決勝当日の天候は晴れ。ドライコンディションで、ル・マン式スタートによって45台が一斉にスタートを切った。

3年ぶりの開催となった8耐、暑い夏が幕を閉じた

午前11時30分、恒例のルマン式スタート決勝レースがスタート!ホールショットは予選4番手のF.C.C. TSR Honda France:ジョシュ・フックが奪う。Team HRC:高橋巧、Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(以下KRT):レオン・ハスラムと続く。

オープニングラップはジョシュ・フックが制し、バックストレートで高橋巧をパスしたレオン・ハスラムが2番手、高橋巧が3番手、4番手SDG Honda Racing:浦本修充、5番手Astemo Honda Dream SI Racing:作本輝介、そして予選22番手からスタートしたYOSHIMURA SERT Motul(以下ヨシムラ)グレッグ・ブラックがなんと7番手にまで順位を上げてきた。予選3番手のYART – Yamaha Official Team EWC(以下YART):ニッコロ・カネパはスタートでエンジンがかからず大きく出遅れて22番手まで順位を落とす。

2周目のスプーンカーブ。Astemo Honda Dream SI Racing作本が転倒、そのマシンが前方を走るSDG Honda Racing浦本を直撃。2台はスポンジバリアに食い込みマシンは大破した。バックストレートでTeam HRC高橋がトップに立ったところでセーフティカー(SC)が入る。

SC明けのヘアピンでヨシムラ:グレッグ・ブラックがKRT:レオン・ハスラムのインを突き2番手、そしてスプーンのイン側からTeam HRC:高橋をパスしてトップに浮上!しかし翌周のS字一つ目でKRT:レオン・ハスラムが抜き返してトップに浮上。バックストレートでTeam HRC高橋はヨシムラ:グレッグ・ブラックをパス、そしてホームストレートではKRTレオン・ハスラムをあっさりと抜いてトップに浮上する。高橋は2分7秒台を連発、11周目には2分7秒147と6秒台も見えるタイムをマーク。29周目にピットインまでに2位以下に9秒849ものマージンを築く。


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