クルマではよく聞く「タイミングベルト交換」バイクではしなくてもいい!?


●記事提供:モーサイ

クランクシャフトとカムシャフトをつなぐタイミングベルト

中古車のクルマを探していると、備考欄などに「タイミングベルト交換済み」という文言を見かけることがある。交換という言葉とセットになっているということは、定期的に交換が必要な部品であろうことは想像つくだろう。一方、二輪ではあまり馴染みのない「タイミングベルト」。どこについていて、どんな役割を果たしている部品なのだろうか。

その役割をひと言でいえば「バルブを動かす」ためと表現できる。当然だが、吸排気バルブがあるということは2サイクルエンジンではない。4サイクルエンジンに必要な部品だ。具体的にレイアウトでいえば、クランクシャフトとカムシャフトをつないでいるのがタイミングベルトである。

あらためて確認すると、レース用を除く通常の量産エンジンでは、クランクシャフトの回転によってカムシャフトを動かすというのは当たり前の設計だ。そして多くのエンジンではクランクシャフトはオイルパンの近く、カムシャフトはヘッドの最上部にある。その間をつなぐには何らかの長いものが必要なのは容易に想像できるだろう。

タイミングベルトはベルトの内側に凹凸のあるコグドベルトで、歯車と噛み合うようになっている。

ホンダ NSX用の3000ccV型6気筒DOHC4バルブエンジン。V型エンジンなので各バンクにタイミングベルトが回されている。

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