●原文:大光明 克征 ●写真:八重洲出版 ●編集:モーサイ編集部(上野茂岐) ※当記事は『別冊モーターサイクリスト1984年5月号』GPZ900R 対 FJ1100の記事を再編集したものです。開発エンジニアへのインタビューは当時のものとなります。
スチールとアルミを組み合わせた3ピース式のダイヤモンドフレーム
空冷6気筒、空冷4気筒などの試行錯誤を経て、エンジンは4バルブの水冷並列4気筒と決まった。カウルを含めた車体は徹底的に空力を追求。
GPZ900Rが目指したのは、当時の市販車で限界と言われていた最高速240km/hを超え、最高速250km/hという性能だった。
GPZ900Rのフレームはステアリングヘッドにつながるメイン部を高張力鋼管で作り、後方シートレールまでをアルミ角パイプで作っている。そして、一般的にはステップホルダーとなるアルミプレートをフレームのコネクションプレートとして使った、ボルトオンの3ピース式である。
前半分で全体の剛性をもたせて、後ろ半分は人が乗るだけだから、アルミでというわけだ。前半分もアルミで作れないことはない。しかし、必要な剛性をアルミで得ようとすると重量的なメリットが少ないわりに、コストがアップするためだ。
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