歴代アウトドア系カブで振り返るホンダ CT125ハンターカブの由来と魅力【実は57年ぶりの登場だった!?】

●文:[クリエイターチャンネル] 88サイクルズ@てんちょー
1分でわかる記事ダイジェスト
ハンターカブという通り名
ホンダのスーパーカブシリーズの一員「ハンターカブ」。オフロード性能を高めたアドベンチャーなカブで、アウトドアテイスト溢れている。その歴史と由来を紹介。
趣味の乗り物として生まれたハンターカブ
初代スーパーカブC100は、高度経済成長期に発売されて大人気車になる。アメリカにも、現地法人「アメリカホンダ」設立とともに進出。アメリカホンダが目をつけたのは、アウトドアスポーツショップへの売り込み。現地の険しい山脈を走破できる、トレイル仕様に改造したHONDA50を販売し始めたところ、大ヒット。
その反響を受け、アメリカホンダは1961年に、同様の仕様としたC100T、CA100T TRAIL50を発売。1962年には、54ccのエンジンを搭載したC105T TRAIL55に、モデルチェンジ。リアブレーキが右のペダルでも、ハンドルの左レバーでも操作できる。
CTシリーズの誕生
海外向けとして本格的に、こうしたスタイルのオフロードカブシリーズが登場していく。1964年に登場したのが、自動遠心クラッチ4速、ダブルスプロケット仕様の、初代CT200TRAIL90。国内向けでCT50が登場。副変速機「スーパートルク」を備えているのが特徴だ。
1980年に北米やオーストラリア市場向けに登場した、CT110 TRAIL110は、ほぼ専用設計のエンジンを備える。105ccというカブ系最大排気量になった。1981年に国内でも発売されたが、2年しか販売されていなかったレア車だ。逆輸入車として手に入ったからか、愛好家が増えていくという面白い状況に。
新世代アウトドア系カブの誕生
ホンダの125ccクラスが盛り上がるなか、2020年に満を持して登場したのがCT125・ハンターカブ。2023年モデルからは、ロングストロークになった123ccエンジンを搭載。9.1ps/6250rpmと、出力特性も変更された。
ハンターカブにドラマあり
世界中で「ハンターカブ」と名前が付いていたのは、1962年のC105Hハンターカブ55と、1963年のハンターカブC100Hのみ。それでも、通称である「ハンターカブ」という呼び名で、これまでスタイリングが共有されてきたことが面白い。レッグシールドレスで、大型キャリアという独特のスタイルもカッコいいバイクだ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(CT125ハンターカブ)
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転可 バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原[…]
ダートや自然や冒険も気軽に楽しめる秀逸作! 1960年代から展開されてきたハンターカブの発展形として、日本では1981年10月から約2年間販売されたのがホンダのCT110。このモデルをモチーフとしなが[…]
67年前に独自の車体構成で誕生したスーパーカブ 今から67年前の1958年に誕生したスーパーカブC100は、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と専務の藤澤武夫氏が先頭に立って、欧州への視察などを通じて新機軸の[…]
情報量が渋滞しすぎィ! ホンダは本日、突如としてHonda×Kuromiのスペシャルサイトを公開。Kuromiとはサンリオのキャラクターで、自称マイメロディのライバルだ。サンリオの公式ページには「乱暴[…]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
人気記事ランキング(全体)
2026年2月発売! 注目のカワサキ製新型ネイキッド3モデルに早速触れてみる 10月30日から11月9日までの期間に開催されたジャパンモビリティショーで初披露となったカワサキの人気モデルZ900RSの[…]
3Mシンサレート採用の4層構造で冬走行の冷えを軽減する 本商品は、防風ポリエステル生地/3Mシンサレート中綿/裏起毛の4層構造で手全体を効率よく保温する設計。一般的なポリエステル綿と比べて中綿が軽く、[…]
CFD解析で最適化された圧倒的な「抜け」の良さ KAMUI-5の最大の特徴は、CFD(数値流体解析)を用いて配置と形状が再設計されたベンチレーションシステムにある。走行風を効率よく取り込み、ヘルメット[…]
折りたたみ機構と視界性能を両立した実用設計 本商品は、ミラーマウントに装着する汎用タイプで、8mmと10mmに対応する左右セットモデルである。最大の特徴は、ミラーを内側に折りたためる構造で、保管時やバ[…]
得意の125ccクラスで意地を見せた走りのパフォーマンス! スズキは’60年代、ホンダに続きヤマハが挑戦を開始した世界GPチャレンジに追随、50ccと125ccの小排気量クラスを主軸に世界タイトルを獲[…]
最新の投稿記事(全体)
バイク整備は、だいたい汚れとの戦いから始まる バイク整備をしていて、より深く分解していくと避けて通れないのがグリスやオイルの汚れです。今回の場合は古いモンキーのフロントフォーク。オイルは入っていない代[…]
欲しいバイクは早い者勝ち! 全店500台の特選車大放出! お年玉や福袋や初売りといえば、年齢にかかわらず誰もがワクワクする年始の風物詩だ。そしてライダーにとって胸躍るのが「バイク王の初売り」である。 […]
排気量に見合った絶妙なシャーシがオフロードで効く!! オフロードバイクのYZF-R1の触れ込みで登場したWR250R、そして長年オフロードバイクのエントリーモデルとして愛されてきたセロー250…がカタ[…]
メイン収納以外に5ポケットを装備。日帰りから1泊までのツーリングに”使える”ツーリング用ウェストバッグ ツーリングにおける「荷物どこに積むか問題」。 ウェストバッグは腰に巻くだけだから、乗り降りの際に[…]
カブトの技術を結集した150個限定仕様 「F-17R Mips」の最大の特徴は、その帽体構造にある。最新のハイパーガラス繊維と高強度有機繊維素材、そしてカーボンを組み合わせた「A.C.T.-2+C(精[…]



































