雨のテント泊もこれで安心!! テント内で快適に過ごすための3つのポイント【キャンプの雨対策】
キャンプは晴れてカラッとした日にしたい!! やっと梅雨明け〜と思いきや、これからは突然のゲリラ雨がやってきやすい時期に……。といいつつ、1年を通して晴天キメ打ちのキャンプならいざ知らず、天気の変わりやすい山中だったり、ロングツーリング中などでは、雨天でのテント泊はよくあるものです。
今回は、そんな雨のテント泊で「ココを押さえておけばまず問題なしッ」な、お手軽ポイントをちょろりとご紹介します!
雨のテント泊でよく聞くトラブル……
- 結露したテント内の壁面で濡れてしまう
- 出入りの時に雨が吹き込んで濡れてしまう
- テント内へ浸水してしまう
ほかにもいろいろあるものの、一番大きいトラブルとしえばこの3点です。この3点に備えておけば、雨天でのトラブルはだいたい避けられるんです。では、お備えポイントを紹介していきましょー♪
雨に負けないテント泊のために覚えておくこと
「雨=濡れる」のダメージをいかにテント内で発生させないか、がすべてに共通するポイント!
結露を抑えつつシート使いでセーフティゾーンを作る
濡れた寝具で寝たくないっすよね。「テントで寝る」ということは、寝具はシュラフ(寝袋)。この寝袋を濡れてしまわないようにするのが、まず快適な睡眠の絶対条件!! わかっちゃいるけど、気づいたら寝袋の足元部分が、テントの壁面に当たってしまって結露で濡れていた……という人は少なくないハズ。
守護壁を施せばもうそこは安全地帯に。
そこで、はいっ!!「足元に守護壁を作ーる」。コレ、地味に神。なんでもいいんです。100均で売っている軽量のサバイバルシートでもいいし、専用のよき素材のシートでもいいし、防水シートならなんでもオケイ。
コツは”ただ敷くのではなく、シートの一部を足元に高く壁のように立てるだけ。これでテントに付着した雨水や結露が、寝袋に触れることを防いでくれるのだ。最悪、空になったザックやビニール袋、防水袋などに寝袋ごと足を突っ込むのもアリだけど、材質によってはその中でも結露が発生するし、防護壁が一番お手軽かつフリーダムで快適♪
フライの端にちょろちょろっとついている張り綱を使い、フライとインナーテントの間にすき間を作ってあげるのも重要。結露軽減とともに、湿ったフライがインナーテントに直接触れないようにするため。
フライの端にちょろちょろっとついている張り綱を使い、フライとインナーテントの間にすき間を作ってあげるのも重要。結露軽減とともに、湿ったフライがインナーテントに直接触れないようにするため。
グランドシートはテントよりも小さいものを選ぶ
グランドシートは、テントの下に敷くことで地面からの湿気を防ぐことで結露を軽減し、地面からの冷気を防ぎ、地面の凸凹が激しい場所などではテント底面の生地を保護してくれるスグレモノ。結露で濡れたテント底面に、土や草などが付着するのを防いでもくれるので、撤収時の汚れ落としも楽ちん!
ただそんなスグレモノのグランドシートにも、使い方を間違うと大きな落とし穴があるのだ。
そこでポイントドーン!! グランドシートはテントよりも少し小さいサイズのものを選び、テントの下に敷く場合はテントから絶対にはみ出さないようにしよう。
テントからはみ出したグランドシートがなにをするか……それは雨を受けて池を作る(:□:)。その上のテントは? ふつうに水没してしまうのだ。
テントに付属している、または同じメーカーの専用シートなら、テントよりやや小さいサイズのものが用意されているので安心。別で購入する場合は、しっかりとテントのサイズを把握した上で、少し小さいものを選ぼう。
テントの向きを風と相談する
雨のテント泊はとにかく出入りの時が一番めんどう! なるだけ巣篭もりできる状態に準備をしたら、あとは雨の音を聴きながら、ふんにゃりしたいもの。ただ、おトイレだけはどうしてもガマンならず……。
この出入りのタイミングで、雨も風も強い時にテント内に雨が吹き込んでこないようにするためには、最初が肝心なのだ。
分からない時は、設営時にフライを持ってボーッと立ってみると、どの向きに風がそよそよしがちかわかるハズ!
一般的かつ多いタイプである短辺と長辺があるテントなら、風を受けるのが短辺側になるように設営しよう。その上で「入り口は風下」と覚えておけば、迷わずにテントの向きを決められるハズ。
前室があるものは左開口か右開口かで、風を取り入れる向きではなく受け流せる向きにすれば、雨風が吹き込まない。円形などでも「入り口は風下」で。
ちょっとした工夫やテント選びで楽ちんに
テントの収納袋(写真右)の中にビニール袋を入れ、その中にテントやフライを収納する技。設営の際に雨に濡れることがあっても収納袋が濡れるだけで済み、逆に濡れた状態でしまうときは他の荷を濡らさずに済む。さらに収納袋内のビニール袋で圧縮できるので、収納サイズもかなり小さくできる。収納袋は楽に入れられるように余裕のあるものが多いので、オススメ。
テントの収納袋(写真右)の中にビニール袋を入れ、その中にテントやフライを収納する技。設営の際に雨に濡れることがあっても収納袋が濡れるだけで済み、逆に濡れた状態でしまうときは他の荷を濡らさずに済む。さらに収納袋内のビニール袋で圧縮できるので、収納サイズもかなり小さくできる。収納袋は楽に入れられるように余裕のあるものが多いので、オススメ。
前室があるテントを選べば、濡れた靴をビニール袋などに入れてテント内に持ち込む必要がなく楽ちん。また、テント内から雨の降るお外を眺めつつ食事の用意もできる。雨が吹き込まないテントの向き決めも、ここで生きてくるのだ。
前室があるテントを選べば、濡れた靴をビニール袋などに入れてテント内に持ち込む必要がなく楽ちん。また、テント内から雨の降るお外を眺めつつ食事の用意もできる。雨が吹き込まないテントの向き決めも、ここで生きてくるのだ。
備えあれば雨もまたよし
ここまでに紹介したポイントを押さえておけば、突然の雨テント泊もステキな旅のオプションの一部に。
逆に、予報は雨! とわかっている状態でのキャンプも、じつはとっても楽し気持ちいいのだ。タープを張って基地を作れば、ゆったりとチェアに腰かけ雨をBGMに静かな時間を過ごせるし、なによりも……雨予報の日はほぼ確実にプライベートキャンプ状態っ。ほかに誰もいないので最高! オススメですぜ。
それではまたたーん(‘□’)ノ*
山の上の無人のキャンプ場で友と語りリコーダーを吹く。雨のキャンプ最高!
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