サビ防止には”グリス直塗り”が効果絶大なんだよ~!!(欠点もアリ)

今回は皆様に「ちょいと汚れるけどほぼ確実にサビを防ぐ方法」をシェアしたいと思います。いきなりのネタバラしですが「グリス」を塗る、そんだけ! これがマジで効果あるんですって。かつてのワタシの苦肉の策が、個人的にはまさかの定番に。そんな邪道な防錆テクニックをお伝えいたします~!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
半分冗談でやったら効果絶大だった!? まさかの防錆テクニック
邪道すぎて正直恥ずかしいのですが…もう冒頭でバラした通りの防錆テクニックです。
使うのはグリス。これを、サビを発生させたくない箇所に塗るだけ。
これで、本当にサビを防ぐことができます。ホントだよ!? かれこれ10年以上実践してきているのだから、間違いないです。
グリス防錆を始めたきっかけ
グリス(グリースと言うとちょっと通っぽい)は一般的に、摩擦を軽減するために使用される潤滑剤です。当然のごとく説明書に「防錆」とは書いてませんし、試しにネットで「グリス サビ止め」と検索してもほとんど出てきません。出てきたとしても「グリーススプレー」が出てくるくらいなのです。
ワタシも元々は苦肉の策でした。
自転車のステムのキャップボルト、これがどうしても水が溜まりやすくてサビがでてくるので、試しにグリスを塗ってみたのですよ。
効果のほどは期待してなかったのですが、 これが1ヶ月経っても半月経っても、 そして1年経ってもまったくサビが発生する気配がないのです。
まさかの! 無敵の防錆能力
それからというもの、自転車にとどまらずオートバイや家のベランダの支柱まで。あらゆる場所に防錆目的でグリスを使うようになりました。
「グリス防錆」のやり方とおススメの箇所!
「グリス防錆」のやり方は至って簡単。
サビさせたくない箇所にグリスを薄く塗るだけ!!
厚みはお好みです。分厚く塗れば防錆効果は高まりますし、薄く塗れば目立ちません。
また経験上、塗ったあとに軽くウェスで拭き取っても、そこそこの防錆効果があります。おそらくは表面に残っているからだとは思いますが、こうすると目立たせずに塗ることができるので、塗布範囲が広がります。
特におススメの場所は、普段目につかない奥まった箇所。
サビが発生しやすいメッキ部品の裏側や、奥まったり入り組んだ箇所、あとは水がかかりやすい所や、水が溜まりやすい箇所。
一度でもサビが発生したところなら優先的に「グリス防錆」するのが吉です。
グリス防錆に適したグリスとは?
ぶっちゃけ、どんなグリスでも効果があります。
以前「グリスの防水性能をチェックしたい!」で実験してみたのですが、水に強いといわれるグリスも、逆に水に弱いといわれるグリスも、実はそれほど耐水性に差がないことがわかったのです。
そんなわけで(自論ですが)、今手元にあるグリスを使ってもらって問題ないと思われます。むしろ、グリスなんて頻繁に大量消費するわけで、グリス防錆で使用頻度を高めた方が劣化を防げるかもしれません(笑)。
強いて言うならば、やっぱり「シリコングリース」が使いやすいでしょうか?
シリコングリスは白か透明なので、厚めに塗ったとしても目立ちません
基本的に白か透明に近い色なので、塗ってもほとんど目立ちませんし、なにせ「シリコン」といえば防水スプレーにもなるほどの物質なので、そのシリコンを半固形成分で塗れるので防錆効果が低いわけがない! それこそ最強の防錆効果を期待できちゃいます♪
メンテナンス方法とその周期は?
高い防錆効果が期待できる「グリス防錆」ですが、弱点があります。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、それは…”汚れ”!!
汚れるんですよ。いや、正しくは「汚れを呼ぶ」と言ったところでしょうか?
グリスの特性上ベタベタしがちなので、ホコリや砂が付着します。それが見た目的には「汚れ」になってしまいます。
またホコリの種類によっては、たまったホコリがかえって水分の温床になり、サビを周囲に誘発させる原因になる可能性もあります。
そんなわけで「グリス防錆」のメンテナンス方法と周期ですが…「ウエスで拭く」だけでオッケーです! 軽く拭き取ったあとでまたグリスを塗ればメンテナンス完了です。
ちなみに筆者は洗車の時にチェックして、必要とあればグリスをチェンジしています。それだけで十分です。
ちょっと(かなり邪道)な方法ではあるのですが、防錆ライフの参考になれば幸いです
「グリス防錆」いかがでしたでしょうか?
やり方が邪道っぽい、そして塗った箇所が汚れやすいという欠点はあるものの、そもそも錆は普段目につかないところでコッソリ増え続けるのです(←ココがミソ)。
つまり、普段目につかないわけだから、多少ホコリを呼ぼうが見た目が汚かろうが、問題ないわけです(ドヤァ…)!
古いバイクや、海外製バイクに乗っていてサビに困っている方の、少しでも参考にしていただければ嬉しいです!!
古いバイクの維持のためにも、お役に立てれば嬉しいです♪\(≧∀≦)/
今回もご視聴ありがとうございました~。
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
「マスダンパー」って知ってる? バイクに乗っていると、エンジンや路面から細かい振動がハンドルやステップに伝わってきます。その振動を“重り”の力で抑え込むパーツが、いわゆるマスダンパー(mass dam[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
まずは「ふるさと納税」の仕組みをざっくりと ふるさと納税の仕組みに関して筆者はどうも多くの勘違いをしていたので、そんな自分でも理解できるようにまとめてみました。おさらいしておこう、自分! ふるさと納税[…]
APトライク250って高速道路で通用するの? チョイ乗り系トライクとして知られるAPトライク125は、125ccという排気量ながら「側車付き軽二輪」という区分のおかげで高速道路を走れます。しかしながら[…]
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
クロームメッキパーツのケアには専用ケミカルが有効 重厚な金属光沢が魅力的な装飾クロームメッキ。その被膜は0.02〜0.5㎛と極めて薄く、肉眼では見えない孔やクラックから浸入する水分によってクロム層の奥[…]
論より証拠! 試して実感その効果!! クルマのボディケア用品の名門として語られることが多いシュアラスターですが、同社の本質は“洗車関係”にとどまりません。じつは、燃料がどう燃え、エンジンがどんな性格を[…]
スクリーンの透明感を取り戻す「ゼロリバイブ」 フルカウルのスポーツバイクやロングツーリング向きのアドベンチャーバイクなどに装着されているスクリーン。長く乗っていると、風雨にさらされて汚れたり、バイクカ[…]
自分だけのパーツ作成に役立つ彫刻機 愛車やガレージのカスタムにはワンポイントでも世界にひとつだけのパーツやあしらいがほしいもの。とはいえ、こだわればこだわるほどプロ級のツールが必要不可欠となる。 そこ[…]
Amazonランキング1位! カエディア USBチャージャー「KDR-M3C」を選択 携帯電話所有者のスマートフォン比率が2024年現在で97%というデータがあるなど、もはや日常生活に切っても切り離せ[…]
人気記事ランキング(全体)
EICMAで発表された電サス&快適装備の快速ランナー ホンダが年1回のペースで実施している『編集長ミーティング』は、バイクメディアの編集長のみが参加するもので、ホンダの開発者らと一緒にツーリングをしな[…]
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]
「マスダンパー」って知ってる? バイクに乗っていると、エンジンや路面から細かい振動がハンドルやステップに伝わってきます。その振動を“重り”の力で抑え込むパーツが、いわゆるマスダンパー(mass dam[…]
GSX-S1000GT 2026年モデルは新色投入、より鮮やかに! スズキはスポーツツアラー「GSX-S1000GT」の2026年モデルを発表した。新色としてブリリアントホワイト(ブロンズホイール)と[…]
[プレミアム度No.1] エボリューション集大成モデル。スプリンガースタイルがたまらない!! ストック度の高さはピカイチ!! 取材時に年式が最も古かったのが1998年式ヘリテイジスプリンガー。この車両[…]
最新の投稿記事(全体)
「天然のエアコン」が汗冷えを防ぐ 厚着をしてバイクで走り出し、休憩がてら道の駅やコンビニに入った瞬間、暖房の熱気で生じる汗の不快感。そして再び走り出した直後、その汗が冷えて体温を奪っていく不安。ライダ[…]
ウインカーと統合したDRLがイカス! X-ADVは2017年モデルとして初登場し、アドベンチャーモデルとスクーターのハイブリッドという新しいコンセプトで瞬く間に人気モデルになった、ホンダ独自の大型バイ[…]
上旬発売:アライ アストロGXオルロイ アライヘルメットからは、ツーリングユースに特化したフルフェイス「アストロGX」のニューグラフィック「ORLOJ(オルロイ)」が12月上旬に登場する。この独特なネ[…]
最強のコスパ防寒着か? 進化した「GIGA PUFF」 まず注目したいのが、「GIGA PUFF フュージョンダウンフーディ」だ。価格は驚異の4900円。このフーディの肝は、中わたの量にある。従来製品[…]
フランスヤマハのチームカラーが全世界で人気に! ヤマハファンならご存じ、フランスの煙草ブランドであるゴロワーズのブルーにペイントしたレーシングマシンやスポーツバイクたち。 その源流はワークスマシンのY[…]
- 1
- 2
















































