【やっぱりナビはバイク専用品が使いやすい】「GARMIN zumo XT2」試用レポート

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【やっぱりナビはバイク専用品が使いやすい】「GARMIN zumo XT2」試用レポート

最近、バイクとスマートフォンを接続してメーター画面にスマホ側のナビ画面をミラーリング表示できる機種が増えてきている。さらにはバイクそのものにそのような機能はなくても、ミラーリングが可能なスマートモニターなるガジェットも登場している…のだが、使ってみるとやっぱりまだまだ“GPSを内蔵したバイク専用ナビゲーションシステム”の方が使い勝手がいいと感じる場面が多い。出先で絶対迷いたくないライダーは、GPS内蔵バイク専用ナビを選んだ方が確実だろう。今回はワイズギアが取扱う「GARMIN zumo XT2」を紹介しよう!

●写真&文:谷田貝洋暁 ●BRAND POST提供:ワイズギア

スマホからナビ画面をミラーリング…はまだ運用が不安定

バイク系のライターという仕事柄、最近の多機能メーターの機能や使い勝手を試すことが多い筆者。ナビゲーションシステムに関しては、アンドロイドオートやアップルカープレイなどのスマートフォンと有線接続するタイプ、またBluetoothやWi-Fi接続でナビ画面をミラーリングしたり、簡易的なターンバイターン表示させるアプリなど、これまでさまざまなバイクに搭載されたナビゲーション関係の機能を試してきた。

そんな経験から言えることは、これらスマートフォン経由でナビゲーション画面を表示させる機能は“まだまだこれから”という感じであることだ。少なくとも2025年現在、ワイズギアで取り扱いがある「GARMIN zumo XT2」のようなバイク専用ナビゲーションシステムと同じような使い勝手のいいスマートフォンアプリやスマートモニターには未だ出会っていない。

バイクのメーターにスマートフォンのナビ機能をミラーリング表示する機能が搭載され始めたのは2018年あたりから。当時はバイクとスマートフォンをUSBケーブルで接続する有線接続タイプのみで、対応機種もiPhone(アップルCarPlay)だけだったりしたが、その後アンドロイドスマートフォン用のAndroid Autoに各モデルが対応。現在では無線接続だけで、メーター画面に地図を表示させるようなナビアプリも登場してきている。

ただ、国内外どのモデルのミラーリングシステムを使ってみても、やっぱり“まだまだ運用が不安定”と感じる場面が多い。接続や設定に時間がかかったり慣れが必要だったり、うまいこと繋がったとしても、休憩などで一度バイクのイグニッションを切ったり、スマートフォンを一旦取り外したあとにはうまく再接続してくれなかったり…。どうやらスマートフォンそのものや他に立ち上げているアプリとの相性に左右されることが多いらしい。

また、うまくミラーリングができても、スマートフォンのバッテリー消耗具合が激しかったり、通信量が膨大で実用的でなかったり…。使ってみるとまだまだ過渡期にあることを実感させられる。

バイク専用ナビは独立稼働。“接続切れ”が起こらず確実に作動する!

そこへいくと、専用の地図を内蔵して独立稼働する“GPSを内蔵したバイク専用ナビゲーションシステム”は、やっぱり動作が確実で安定している。ナビゲーション中に休憩を挟んでイグニッションをオフにしたところで、再び走り出せばナビゲーションが確実に立ち上がり、改めて接続設定し直したり、目的地検索をやり直すようなこともない。

また、当たり前だが、スマートフォンを有線接続する必要もなければ、スマートフォンのバッテリーを無用に消耗することも、地図データやりとりのために大きな通信量を使うこともない。どんな僻地へ行っても空さえ見えていれば迷子になることはないのが、GPS内蔵型バイク専用ナビシステムなのだ。

【高速走行画面】高速道路走行中のナビゲーション画面で分岐などの迷いがちな場面では、イラストで進行方向をわかりやすく表示してくれる。

【一般道夜間画面】夜間は周囲の暗さに合わせて眩しくないように反転表示(バックライトの輝度も選べる)。写真は一般道でのノースアップモードでの画面。

zumo XT2のメニュー画面。取扱説明書も付属しているが、タッチパネル式なので基本的な操作は取扱説明書を読まずとも直感的に操作できる。

1インチのボールジョイントタイプのマウントキットが配線も組み上げられた状態で同梱されており、電源ケーブルの接続だけですぐさま使用可能。このマウントキットはハンドルやスイッチボックスのマウントに取り付け可能なほか、市販の1インチボールジョイントとの互換性もある。端子の防水カバーも付属。

オプションとして、ディスプレイを保護する液晶保護フィルム(1100円)の他、同梱品と同じ「モーターサイクルマウント(3801円)」や「モーターサイクルパワーケーブル(6800円)」も用意。バイクを複数台所有する場合には、これらのオプションを購入すると、車両間でzumo XT2の載せ換えての運用が可能になる。「モーターサイクルマウント」の取り付け穴はAMps規格で、市販のマウントとの互換性も高い。

うっかり速度超過をしっかり防ぐ通知機能

筆者は最近になって10年前近く使ったバイク専用ナビゲーションシステムから、今回、GARMIN zumo XT2に乗り換えたのだが、ずいぶんと機能が進化していることにびっくりさせられた。

使ってみて感じるのは、バイク専用ナビゲーションシステムとしての完成度の高さだ。バイクならではの振動対策や風雨への対応といったバイク専用ナビゲーションシステムとしての基本的な要素はもちろん、タッチパネルがグローブをしたままでも使いやすくなっていたり、タッチキーボードの文字の大きさが選べたりする。また地図に関しても、さすがナビゲーション専用のマップを作っているだけあって、表示が見やすかったり、表示案内&音声案内のタイミングが絶妙なのだ。

さらにバイク専用ナビゲーションシステムには、単なる“ナビ機能”だけでなく、さまざまな機能が付与されていてびっくり! なかでも驚いたのが速度制限表示機能。道路に速度制限がある場合には画面左下に制限速度を表示しているのだが、それを超えた速度に達すると、警告表示と警告音で知らせてくれる。

現在の制限速度からさらに低い制限速度に切り替わる場合には、やはり表示と警告音で知らせてくれる。ふだんからよく走る生活道路はともかく、ツーリングなどで走る初見の道では速度制限の変化を見落としがちになる。しかも、たいていの速度超過の取り締まりは、そんなスピードが乗りやすい状況で、かつ制限速度が切り替わったポイントで行われることが多い。GARMIN zumo XT2を使っていれば、そんな危うい場面を回避できるというわけだ。

さすがは独自で地図データを作って進化させているだけはあるといったところだ。ちなみにオービスなどのポイントデータも収録されており、オービスの前を通過するような場合には、やはり事前に警告音と表示で教えてくれる。この安全運転を支援してくれる機能だけでもこの製品を使う意味があるだろう。

タッチキーボードの文字の大きさも変更可能。写真はグローブ着用時などのミスタイプを減らすことができる文字大きめのモードで、50音表を2分割表示。

道路に速度制限がある場合には画面左下に制限速度を表示。写真は一般道をナビゲーションしている時の画面。

制限速度を超えると音と表示でスピードの出しすぎを警告してくれる。旅先など知らない道を走る場合にとても便利な機能だ。

ルート上で制限速度が低く切り替わるような場面では、数百m前からしっかり警告音と表示で教えてくれる。直線時の制限速度変化はもちろん、右左折による制限速度変化にも対応している。

スマートフォンとの接続機能も充実

手持ちのスマートフォンと同機をBluetooth接続しておけば、電話や音楽アプリのコントロールといった従来からの機能はもちろん、スマートフォンに表示されるのと同じ通知がディスプレイに表示される。

面白いのは、単に通知をポップアップ表示するだけでなく、音声による読み上げ機能も搭載していることだ。

さらに可能性を広げるのが、GARMINの「tread」アプリだ。このアプリを使えば、お気に入りのポイント登録やルート作成などの作業がスマートフォンで楽に行える。

この他、知り合いのtreadアプリユーザーの位置情報をナビ上に表示したり、オフロード系のラリー競技などで配布されるGPXファイル形式のルートを共有したり、スマートフォンからzumo XT2に送ったりすることも可能。

「tread」アプリやその他の使い勝手に関しては、まだまだ筆者も使い始めたばかりで習熟中という感じであるが、次回は、GPXファイルを使ったルートの共有や、登山地図や海外地図の運用など、ちょっとマニアックな視点からGARMIN zumo XT2を紹介させていただこう。

メニュー画面時の上部には、GPSの信号強度/Wi-Fi接続状況/スマートフォンやヘッドセットのほか、GARMINのアプリ「tread」の接続状況なども表示する。

メールやSNSなど、zumo XT2の画面に通知してほしい情報を選んでおけば、新着通知が順次画面にポップアップ。返信などの機能はないが、音声読み上げ再生にも対応している。

スマートフォン上で事前に目的地を検索して、「tread」アプリにポイント登録しておくと、自動的にzumo XT2にも共有され、すぐさま目的地検索が行える。

一般的な横置き表示(左)はもちろん、バードビューモードで進行方向の詳細が確認しやすくなる縦置き表示(右)も可能だ。


●「GARMIN zumo XT2」製品仕様

  • サイズ:W156×H890×D25mm
  • ディスプレイ:6インチ(1280×720ピクセル)
  • 内蔵バッテリー稼働時間:最大7時間(バックライト100%で最大5時間)
  • 重量:340g
  • 防水等級:IPX7
  • 付属品:モーターサイクルマウント/モーターサイクルパワーケーブル/USBケーブル/クイックスタートマニュアル
  • 価格:9万9800円

※本記事はワイズギアが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。