[ホンダCBR650R E-Clutch] ストリート&ワインディング試乗レポート【もうマニュアルクラッチに戻れる気がしない】
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●文:後藤武 ●BRAND POST提供:HondaGO BIKE LAB
以前、Honda E-Clutchを開発した方々にインタービューしたとき「最初はHonda E-Clutchなんていらないと思っていたけれど、一度乗ったら考えが変わった」という話をお聞きしました。
じつは筆者もそう考えていたひとり。
テストコースで乗ってみて、まったく同じようにHonda E-Clutchの良さを体感することができました。
でも今回、市街地とワインディングを走ってみたら、さらにスゴいシステムだということを痛感しました。
そのあたりのこと、詳しく説明させていただきます。
都心を走り出した瞬間に感動
筆者は、ストリートを走るときはクラッチを多用します。低速走行では半クラッチを使ってバイクを安定させることもよくあるので、クラッチ操作には自信を持っています。
だから、スムーズさに関しては変わらないだろうと思っていました。
ところが、CBR650R E-Clutchで街を走り出した瞬間「これはかなわないな」と思いました。
走り出して最初の交差点で停止するまでの100mぐらいを走っただけで、圧倒的にスムーズなことが体感できたからです。
もちろんマニュアルだって、完璧なタイミングのクラッチ操作ができれば、ほとんどショックのないシフトができます。でも、そういう操作がどんな状態でもできるわけじゃありません。
その点、Honda E-Clutchなら、どんなときも安定して作動してくれます。テストコースでの印象は「とっても良いじゃん」だったんですが、市街地では「スゲェ」というぐらい大きな感動があったのでした。
信号待ちでの停止/発信や渋滞路では、とてもスムーズにクラッチコントロ―ルしてくれるので、かなり疲れが減りました。
市街地を1日走ると数百回、もしくはそれ以上のクラッチ操作をすることになるので、当然かもしれません。
でも、そういう肉体的な負担が減ったことよりも、クラッチレバー操作をしなくても良いという精神的な開放感とスムーズさが、疲れを感じにくくさせてくれているように思いました。
ちなみにひとつ注意してほしいのは、信号待ちなどしているときにクラッチレバーを握らないこと。
ふだん握っているクラッチレバーが目の前にあるものだから、無意識に握ってみたくなってしまうのです(私だけかもしれませんが)。
でも、クラッチレバーを握った瞬間、マニュアルに移行するので、その状態で何気なくレバーを離したらクラッチが繋がってしまってエンストさせてしまいます。
じつは筆者、これを何回かやらかしてしまいました。
もしも信号待ちでクラッチレバーを握ってしまったら、マニュアル操作でスタートしてください。走り出したらすぐにHonda E-Clutchが作動してクラッチ操作が不要な状態になります。
高いギアで走行しようとすると、写真のようにギアポジションの数字が黄色く点滅します(写真は停止状態で3速に入れて撮影しています)。
「シフトダウンしたほうがいいですよ」とHonda E-Clutchが教えてくれているのです。
ただ、筆者は若干天邪鬼なところがありまして、こういうときも高いギアのまま走行していました。そうしたら「Honda E-Clutchって良い仕事しているのだな」ってことがとっても良くわかりました。
高めのギアだなんてことが感じられないぐらいにスムーズで力強い走りだったのです。
シフトアップ/シフトダウンを繰り返すよりもスムーズなもので、つい無精して高めのギアで走ってしまい、Honda E-Clutchに注意されることがありました。
半クラッチを多用する状態でも壊れることはありませんが、クラッチ板の摩耗は増えますので、その点はご留意ください。
ちなみにシフトダウンを忘れて3速に入れたまま発進したら、普通に走り出してしまったので、真似をしてやろうとマニュアル操作で同じことをやってみたら見事にエンスト。
丁寧に操作すればマニュアルで3速発進もできるんですが、Honda E-Clutchのようにスムーズな操作はできませんでした。
やっぱりHonda E-Clutchには敵わないなと感じたのでした。
※本記事はHondaGO BIKE LABが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。