スターターバルブの先端には始動系統のガソリンを断続するゴム部品があり、経年変化で硬化すると、気密性が低下してチョークレバーを戻してもガソリンが流れてしまい、混合気が濃くなることがある。キャブから取り外したバルブ先端のゴムをピックツールで押さえると、プラスチック並みに硬化していた。新品に交換しておけば始動系統からの混入の可能性を排除できるので、セッティング時に惑わされる心配がない。

[旧車バイクメンテDIY] 富士重工製ラビット:戦後に独自の発展を遂げた国産スクーターのキャブメンテに挑む
2025/09/04