ロイヤルエンフィールド ヒマラヤ海外試乗レポート【初の水冷エンジンを搭載! インドの大自然が生んだ等身大アドベンチャー】

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ロイヤルエンフィールド ヒマラヤ

実際にヒマラヤ山脈に行って驚いたのは、1日に1000台以上のロイヤルエンフィールド ヒマラヤとすれ違うこと。そんなインドの超メジャーアドベンチャーが、メーカー初の水冷エンジンを搭載してフルモデルチェンジ!

●文:ヤングマシン編集部(小川勤) ●写真:高島秀吉 ●BRAND POST提供:ロイヤルエンフィールド[ピーシーアイ]

【テスター:小川勤】WEBヤングマシン内のWEBサイト『ミリオーレ』のディレクター。様々な2輪誌の編集長を経験し、現在はフリーランスに。ダートを走り出したのは最近。インド訪問は3度目。

ロイヤルエンフィールド ヒマラヤ

主要諸元

【ROYAL ENFIELD HIMALAYAN】■全長2245 全幅852 全高1316 軸距1510 シート高825/845(各mm) 装備車重196kg(燃料90%+オイル) ■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 452cc 40.02ps/8000rpm 4.08kg-m/5500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量17L ■ブレーキF=ディスク R=ディスク ■タイヤサイズF=90/90-21 R=140/80 R17 ●色:灰×青 灰×桃 黒×黄 灰カモフラ 薄茶 ●国内価格:未定 ●国内発売日:未定

ライディングポジション

【車格は空冷ヒマラヤより少し大柄に】排気量にしては大柄だが、身長165cmでも自然な感覚で乗れるアドベンチャー。シート高は2段階から選べ、両足着いている方が825mm、片足を着いている方が845mm。峠でのハンドリングは、シートが高い方が圧倒的に良かった。[身長165cm/体重65kg]

カラーバリエーション

ロイヤルエンフィールドの魅力の一つである、豊富なカラーバリエーション。ブラック以外は、ヒマラヤの大自然をオマージュしている。ヒマラヤソルトをイメージしたグレー×ピンクはかなり新鮮だ。

HANLE BLACK

KAZA BROWN

KAMET WHITE

SLATE HIMALAYAN SALT

SLATE POPPY BLUE

ヒマラヤ試乗レポート:誰もがアクセスしやすい本格アドベンチャー

僕は2022年、人生で初めてインドを訪れた。そしてヒマラヤ山脈を走り、驚愕した。海抜3000mの街はもちろん、5000mの山々にロイヤルエンフィールドのヒマラヤが溢れているのだ。
「ヒマラヤでないとヒマラヤ山脈は走れない」そんな声を多く聞いたし、実際に走ってそれを実感。とにかくヒマラヤの屈強さが印象的で、道なき道を突き進んだ。その車名の由来となった場所に立った意味は大きく、その逞しさに惚れた。

それから1年半が経過。ヒマラヤがフルモデルチェンジするということで、僕は再びインド北部の街を訪れた。

これまでのヒマラヤは、空冷411ccエンジンを搭載し、日本では免許区分的にも微妙なカテゴリー。しかし「ヒマラヤ山脈を走る」という、これほど明確な意思を持って作られたミドルアドベンチャーは珍しい。

インドでは、ヒマラヤへの乗り換えは、小排気量車やスクーターからが多く、ヒマラヤはそんなライダーが憧れ、そして「いつかはヒマラヤ山脈へ」と夢を抱くバイク。それにはアクセスしやすいパッケージが重要で、452ccの水冷エンジンを搭載する新型ヒマラヤは、部品に前作とは一切共通点を持たないものの、そんなヒマラヤらしさを大切にしたまま進化していた。

旧モデルと比べると、スタイリングも洗練され、車体構成を一新。最大のトピックは、ロイヤルエンフィールド初の水冷エンジンを搭載したことだ。シェルパ450と名付けられたこのエンジンは、40psを発揮し、トルクは最大トルクの90%を3000rpmで発揮する。

試乗コースは海抜2000〜3200mで、30%ほど出力がスポイルされるとのこと。それでもエンジンは低中速域が使いやすく、高回転まで回す必要のない特性。ちなみに空冷ヒマラヤはこの標高だと7000rpmまで回さないと前に進まなかったが、新型は4000rpmも回っていれば十分。120km/hまでの加速にも不満はなく、海抜0mでの試乗が待ち遠しくなった。

車格に関しては、排気量の割には大型で重量もある。しかし、身長165cmの僕でも「これならダートも行けそう」と思える気持ちにさせてくれ、こういった頼れる気持ちになれるのは前モデルと同様だった。

インドの道路状況は決して良くなく、時にはエンデューロコースを思わせるようなガレ場も出現する。しかし、完全に刷新したシャーシ/足まわり/タイヤは、高い走破性だけでなく、乗り心地の良さも披露。ビッグアドベンチャーであれば敬遠していたであろうシーンでも、グイグイと入っていける懐の深さを体感できた。日常の道路が冒険であるインドは、キャリアが浅いライダーでもこういった道を走れるキャパシティのあるバイクが必須なのだ。これが「ヒマラヤでしかヒマラヤ山脈は走れない」と多くの人が語る理由だ。

「次はどんな道だろう。そしてその先の景色はどうだろう?」ヒマラヤ山脈の大自然が生み出したアドベンチャーは、常にそんな期待感でワクワクさせてくれるバイクだった。

【ヒマラヤの大自然をより確実に進むために】今回の試乗会では、様々な路面を経験することができた。ガレ場が30km以上続く道を走り、何本もの川(ヒマラヤの雪解け水)を渡り、途中エンデューロごっこも。自然と共存できるアドベンチャー、それがヒマラヤなのだ。

ヒマラヤのディテール写真解説

ロイヤルエンフィールドは初の水冷エンジンをヒマラヤに搭載。彼らがいかにヒマラヤを大切にしているかがよくわかる。このプラットフォームを使った新たなバイクにも期待!

【DOHCもロイヤルエンフィールド初!】ロイヤルエンフィールド初の水冷エンジンを搭載。これまでのシングルエンジンにあったロングストロークでなく、ショートストロークにしつつ、パワーと使いやすいトルクを両立。ギヤは6速(空冷ヒマラヤは5速)となり、スピードレンジを大幅に拡大。エンジン単体では約10kgの軽量化も実現。前後長も短くなり、車体設計の自由度も大幅に向上している。

【前後サスペンションはショーワ製】ホイールは、前21/後17インチ。チューブレスホイール仕様も用意され、導入国により振り分けられるとのこと。タイヤはシアット製で、前がバイアスで、後はラジアル。前後サスペンションはショーワ製で、フロントはカートリッジ入り。

【各部の作りは屈強】ヒマラヤは転倒時に路面と接する部分の強度が高く、起こす時に掴みやすい。倒れてもすぐに走り出せる。この作りが重量増に繋がってはいるが、インドでは丈夫であることが必須なのだ。

【タンク容量は17L】タンク容量は17Lで、これは前作から2Lアップ。形状も見直され、膝まわりのホールド感はシートの質感向上と合わせて大幅にアップ。

【シートは2段階から選べ、ローシートもオプションで用意】シートは825mm(写真左)と845mm(写真右)から選択できる。キーでシートを外せば簡単に変更できるため、峠では高い方、足場の悪いガレ場やダートでは低い方にして確実に進むなど、状況に応じて使い分けたい。オプションでローシートも用意。

【マスの集中に貢献するショートマフラー】マフラーはショートタイプ。スイングアームの下に消音室を設けている。エキゾーストノートはシングルらしい心地良さを約束。

【ウインカーとテールライトは一体型】LEDウインカーはテールライトとも一体のデザインとし、イメージを一新。ちなみに、パニアケースなどのオプションパーツも豊富。

【ライディングモードや簡易ナビも装備】エンジンモードはエコとパフォーマンスから選ぶことができ、リヤのABSはカットできる。スマホに専用アプリを入れてグーグルマップと同期させることで、簡易ナビであるトリッパーをメーター内に表示することも可能だ。


※本記事はロイヤルエンフィールド[ピーシーアイ]が提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。