古いプランジャーは端部のゴムパッキンに同心円上の痕がついている。凹凸が大きくなったりゴムが硬化するとスターター系統のガソリンを止められなくなり、チョークレバーを完全に戻しても少しずつガソリンが流れてしまい、常にチョークが利いたようになりスロットル低開度でのカブリの原因になることもある。この症状をスロージェットサイズが大きいためだと判断して絞ると、スロットルを開けてチョークの影響が小さくなった時点でスロー系の薄さが現れてつじつまが合わなくなる。チョークレバーを戻したらスターター系統のガソリンが漏れ出さないよう、旧車や絶版車ではスタータープランジャーのコンディションにも留意が必要。
市販車に装着されている純正キャブレターではほぼ設定されることがない、サイズ違いのスロージェットやメインジェット、ジェットニードルを独自開発して、キャブセッティングを可能にしたのがキースターの燃調キットです。旧車や絶版車ユーザーにとって頼りになる存在ですが、燃調キットの中にはメーカーのパーツリスト上には設定されていない部品まで含まれている製品もあります。ここでは実例を交えながら、キャブレターのコンデ […]


















