スズキGSX-S1000GTで旅する、日帰り720km新潟ツーリング〈越後七浦/弥彦山/山古志村〉

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快適な長距離走行が楽しめるGT(Grand Tourer:グランドツアラー)を冠した「スズキGSX-S1000GT」で旅をするなら、やはり長距離を楽しみたい。今回の取材においては、全国の天気を見て唯一晴れ予報の出ていた新潟県へ。都内から日帰りで、日本海を見に行く旅に出かけた。

●文/写真:モトツーリング編集部 ●BRAND POST提供:スズキ

天気ありきで行く場所を決める

「県境の長いトンネルを抜けると快晴であった」

1977mの谷川岳を貫通する全長約11kmの関越トンネルを抜けると、天候が変わることが多い。関東は雲が多かったが、関越トンネルを抜けると青い空が広がっていた。天気予報を見たら、関東や東海、東北などはぐずついた天気であったが、今回も新潟だけは晴れマークが付いていた。やはりツーリングに天気は大事。特に景色を見に行くならなおさらだ。天気ありきで臨機応変に行く場所を決める…ということで、今回は新潟県に決定。編集部のある上野から首都高速/外環道と乗り継ぎ関越道に入る。利根川を渡り、赤城山と榛名山を望みながら関越トンネルを抜けると、湯沢のマンション群が見えてくる。やがてコシヒカリで有名な魚沼を過ぎ、栄スマートインターで高速を降りて一般道に入った。

今回、まず向かったのが弥彦公園。もみじで有名な公園で、大正7年に築かれて国有形登録文化財に指定されている弥彦トンネルがある。小さな園内は10分ほどで回れて、新緑も綺麗なのでちょっと立ち寄るのにお勧めの場所だ。

そして、その先にある彌彦神社に足を運ぶ。弥彦山を神体山として祀る神社で、天香山命が祭神として祀られている古社である。

弥彦公園内にある国文化財の弥彦トンネル

越後一宮の彌彦神社。無料Pあり

高さ30.16mの彌彦神社大鳥居

参拝をした後、神社の境内横から神社と弥彦山ロープウェイ乗り場とを繋ぐ無料送迎バスに乗った。実は、弥彦山山中を走る弥彦山スカイラインは全線二輪通行止めのため、ライダーが弥彦山山頂に行くには、麓にバイクを止めて、ロープウェイに乗って行くしかないのである。で、弥彦山ロープウェイに乗り(往復1500円)、5分ほどで弥彦山山頂に到着。ここから真っ青な日本海の上に佐渡ヶ島が浮かぶ絶景が望める。そして、気になるのが目の前にそびえるタワー。山頂公園からミニケーブルカー(クライミングカー)に乗り、そのままそのパノラマタワーに(セット券:500円)。タワーの高さは100mあり、昇降8分間で回る展望室が7回転する(途中では止まらない)。ノスタルジックな雰囲気と絶景のコラボがいい感じだ。

【弥彦山】東京スカイツリーと同じ標高634mの御神体山で、山頂からは日本海の絶景が見渡せる。山を縦断する弥彦山スカイラインは二輪通行禁止のため、ライダーが山頂に行くには、彌彦神社からバスとロープウェイに乗る必要がある。

弥彦山山頂からの景観

国内有数の穀倉地・越後平野

パノラマタワーを降り、来た道程を再び戻って彌彦神社の駐車場に。次に角田岬へと向かう。彌彦神社から14km、20分ほど走り角田岬に到着。そして、駐車場から狭い石段を上り角田岬灯台に。日本海のパノラマ景観と越後七浦海岸線の好眺望が望める。

夏井のハザ木並木

日本海の絶景が望める角田岬灯台

源義経が舟を隠したと伝わる「判官舟かくし」

絶景の越後七浦シーサイドライン

ここから越後七浦シーサイドラインを走る。越後七浦シーサイドラインとは、日本海の海岸線沿いを走る国道402号線の角田岬から寺泊の野積浜までの約14kmの区間の呼称で、海を見ながら爽快な走りを楽しめる道だ。特に角田岬の辺りは雷岩や俵岩などの奇勝も望め、素晴らしい景観を楽しめる。そして、大河津分水路沿いの道に入り、そのまま日本一長い信濃川沿いの堤防道を走る。狭道ながら車通りか少なく、バイクならではの爽快路だ。ちなみに、道中の蔵王公園には狛馬のいる金峯神社がある。

越後七浦シーサイドライン

越後七浦シーサイドライン沿いの景勝地「俵岩」

浦浜海水浴場の駐車場より日本海を望む

そのまま長岡市内を抜けて、越後牛の角突き街道を通り、山古志村にある薬師の杜に到着。山古志村の棚田を眼下に越後三山の遠景が望める景勝地で、途中の薬師の陵ではバイクを絡めて写真も撮れるお勧めの絶景スポットだ。

越後平野越しに見る越後三山

信濃川の与板橋下流

山古志村の棚田と一本杉

薬師の陵

越後名物のへぎそば

そして、越後の旅の最後は、ぜひ、名物のへぎそばで締めたい。

ちなみに今回、朝6時発で夜7時に帰着。気が付けば720kmも走っていた。時間が許せば、日帰りで1000kmくらい走っていたんじゃないかと思うと、空恐ろしいバイクである。

越後川口より越後三山を望む

【今回のルート】[1]栄スマートIC [2]弥彦公園 [3]彌彦神社 [4]弥彦山山頂 [5]彌彦神社 大鳥居 [6]夏井のハザ [7]角田岬灯台 [8]判官舟かくし[9]金峯神社 [10]薬師の陵 [11]堀之内IC

スズキGSX-S1000GT:高次元でのスポーツ性と上質な走りを両立

以前、スズキGSX-S1000Fで磐梯に行った際に、あまりに高速走行が楽だったため、このまま北海道に行けそうなぐらい快適…と誌面で書いたが、GTはそのパフォーマンスを超える快適性を実現していた。

【’22 SUZUKI GSX-S1000GT】■全長×全幅×全高(mm):2140×825×1215 シート高:810mm 車両重量:226kg ■エンジン:水冷4サイクル直列4気筒DOHC4バルブ998cc 最高出力:110kW(150PS)/ 11000 rpm 最大トルク:105N/m(10.7kg-m)/9250rpm 燃料タンク容量:19L ●カラー:トリトンブルーメタリック リフレクティブブルーメタリック グラススパークルブラック ●車両価格:159万5000円

その大きな要因のひとつは、電子制御システムのスズキインテリジェントライドシステムだ。電子制御スロットル/クイックシフト/トラクションコントロール/クルーズコントロール/ドライブモードなど快適な走りをアシストしてくれる機能が多数装備されているため、バイクとの一体感が生まれ、ライダーの疲れを軽減してくれる。

そして何と言っても、熟成の域のGSX-R1000(K5)ベースのエンジンが素晴らしい。150PSの大出力を発生するエンジンながら、ローRPMアシストやスズキクラッチアシストシステムにより、極低回転でも走りやすくUターンもしやすい。今回の山古志村の狭路ヘアピン坂路の走行でも、楽に走ることができた。

また、998ccの大排気量ビッグバイクながら車体はコンパクトで、19Lも入るタンクもスマートで威圧感がない。随所にアルミが使われている軽い車体と相まって取り回しがしやすく、狭路や市街地を走っても安心感が高い。しかし一度アクセルを回すと、スーパーバイクのGSX-R1000Rを彷彿させる怒涛の加速力を発揮する。

そして、GTの良さはすべてジワーッと行われることだ。加速もドンと来るのではなく、5500回転を超えるとフッとアクセルが軽くなって飛行機が離陸するような感じでスッと加速し、またブレーキもレバーを握り込むとガツッと効くのではなく、ジワーッと効きながら確実に高い制動力を発揮する。これが、長距離のツーリングにはもちろん山岳路などでとても有益で、カーブのアールが分かりにくいワインディングでも、コントローラブルなブレーキのおかげで安心してスポーツ走行を楽しむことができる。スポーツに特化したモデルと、上質な走りを重視したモデルは各々あるが、スポーツ性も上質な走りもこれだけ高次元で両立したモデルは他にはないと思う。それこそが長距離を走っても疲れない、いや長距離を走りたくなるGTの魅力だと思う。

ちなみに、ETC2.0車載器やUSBソケットなどを標準装備。そして、スマートフォンの地図や音楽、アドレス帳などの情報を液晶ディスプレイに映し出せる、スズキ二輪車初導入となる二輪専用アプリ『SUZUKI mySPIN』にも対応し、快適な旅をバックアップしてくれる。今回はソロツーリングだったが、次回はぜひ純正のサイドケースをつけて長距離タンデムツーリングをしてみたい。

エアロダイナミクスを追及したフォルムで防風効果も○

アップハンドルでポジションも楽。足付き性も良い

150PSを発生するも扱いやすい998ccの直4エンジン

直4リッターバイクならではの迫力ある重低音を奏でる

安定した制動力を誇るブレンボ製キャリパー

暗くなると背景の色が自動で反転する液晶ディスプレイ

ETC2.0の車載器はタンデムシート下にあり、カードが入れやすい


※本記事はスズキが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。