
MT-09の並列3気筒エンジンとシャーシをベースに丸型ヘッドライトなど、レトロフィット外装を与えられたヤマハの人気ネオクラシックモデルXSR900。初登場は2016年なため、手頃な価格の出玉も増えており、中古車としての注目度も高い。この機会に各年式の違いをおさえて、自分に最適な一台を選んでみよう。この記事では2020年モデルを紹介する。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ヤマハ
マイナーチェンジを実施し、ヘリテイジカラー追加
並列3気筒845ccエンジンを搭載する“ネオレトロ(Neo Retro)”ロードスポーツバイク「XSR900 ABS」。独特のサウンドも魅力の並列3気筒エンジンは、アシスト&スリッパークラッチや2段階+OFFのトラクションコントロールシステムを採用。
鍛造ピストン、メッキシリンダー、FSコンロッドに加え、オフセットシリンダーや不等長吸気ファンネルなどを備えた最新世代のつくりで、ヤマハ製スポーツバイクの中核を担う一台だ。
2020年モデルではマイナーチェンジを実施し、ポジションランプ追加のヘッドライト採用。このほかCFアルミダイキャスト採用のフレームやラジアルマウントキャリパー、アルミ製タンクカバーにステッチ入りダブルシートといった装備に変更はなく、主要諸元も前モデルと同様だった。
一方、カラーリングは新機軸のアップデートが行われ、新たにホワイトを設定。「ラジカルホワイト」と名付けられた白をベースに塗装の塗分けによるレッドとブラックのラインのあしらいが施された。アルミ製ステーを介してマウントされる3分割タイプの赤いフェンダーもあり、1980年代のTZ250やTZR250、RZ-Rといったイメージを彷彿とさせるカラーリングだった。
【YAMAHA TZR250】主要諸元■水冷2スト並列2気筒ケースリードバルブ 249cc 45ps 3.5kg-m■126kg(乾)
【YAMAHA RZ250R】 主要諸元■水冷2スト並列2気筒ピストンリードバルブ
YAMAHA XSR900[2020model]スペック&カラー
主要諸元■全長2075 全幅815 全高1140 軸距1440 シート高830(各mm) 車重195kg(装備)■水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 845cc 116ps/10000rpm 8.9kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売当時価格:106万1500円 ●色:白、灰 ●発売日:2020年2月25日
欧州仕様では初代RZ250カラーが登場
欧州の2020年モデルでは、RZ250の初代カラー「ニューヤマハブラック」を踏襲したと思われる「ハチマルブラック」が登場。ゴールドのホイールで、ミッドナイトブラックのイメージも匂わせていた。
【YAMAHA RZ250】元ネタはこちら。ニューパールホワイトとともに初代RZ250に用意されたニューヤマハブラック。
YAMAHA「XSR900」最新相場情報
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