
今なお復活が待たれているCB400スーパーフォアの後継モデル「新型CB400」。そのフルカウルモデルに、500cc版が登場するかもしれない。中国で登場が確実視されているこの一台について、現時点でわかっている情報をまとめてお伝えする。
●文:ヤングマシン編集部
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か
EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかっている。以前にお伝えした「CBR400R FOUR」のグローバル版と思われ、噂通りであればいずれ中国で発表を迎えるだろう。
CBR500Rの車名が表すもの、そして『FOUR』の名称を真に受けるなら、4気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツの新登場を思わずにはいられない。
カワサキ「ニンジャZX-4R」の登場から、ホンダは4気筒CB400の復活が待ち望まれている。これを受けて新型CB400の登場がほぼ確実とのスクープ記事はこれまでにもお伝えしてきたが、いよいよ具体的な車名が絞り込まれてきたと見ていいだろう。
今ある情報としては、CB400スーパーフォアの後継となりうる新型4気筒400のネイキッドモデルが登場するであろうということと、これをベースとしたフルカウルモデルが並行して開発中ということ。
WEBヤングマシンでも、フルカウルで400cc4気筒エンジンを搭載するホンダ車とくれば、名前は誰もが想像する「CBR400RR/CBR500RR」だろうと当たりをつけていたので、意外なネーミングではあるのだが……。
とはいうものの、4気筒CBRとしてはフラッグシップモデルに「CBR1000RR-R FIREBLADE / SP」があり、ミドルクラスにはスーパースポーツモデル「CBR600RR」、汎用性を持たせたフルカウルスポーツの「CBR650R」がある。それらの末弟としてアジア圏や日本をターゲットにするなら、「CBR400R FOUR/CBR500R FOUR」というのは妥当なのかもしれない。
2気筒のCBR500Rは北米のみ2025年モデルが発表されており(カラーリングは前年から変更なし)、欧州仕様ほかの2025年モデルがどうなるのかも注目されるところだ。
本田技研工業株式会社として出願している商標がこちら。
ちなみに現CBR400Rと言えば、NX400と同じ2気筒エンジンを共有するフルカウルスポーツモデル。2013年に登場したのち、倒立フロントフォークの装備やデザインのアグレッシブ化などでスポーティさを高めてきた。
いっぽう、かつてはCBR400Rの名で4気筒モデルも存在した。1986年7月15日に発売されたCBR400Rは、CBR750Fなどに近いエアロフォルムが特徴で、サイドカウルには大きく『AERO』の文字も。このモデルのために新設計された水冷4エンジンは、カムギャトレーンシステム(当時表記)や新型4連キャブレター、集合管マフラーなどを採用し、最高出力59ps/12500rpmを誇っていた。
これらの車名を継承しながら、末尾に4気筒を意味するであろう“FOUR”が付く。これは期待せずにいられない!
4気筒のCBR400Rは1980年代に存在した
最新のCBR400Rは2気筒エンジンを搭載していて、ライディングポジションは前傾がきつくない。ツーリングにも使いやすいオールラウンダーだ。対する1986年式のCBR400Rは、空冷4気筒モデル・CBR400Fの後任として誕生し、新設計の水冷4気筒エンジンを搭載。当時の自主規制値いっぱいの最高出力を誇ったが、のちのCBR400RRに比べればオールラウンダーな性格だった。
トガッた最新デザインに専用チューンを熱望!
これまでの情報によれば、最大の注目はそのスタイルになりそうだ。“ニダボ”=現行CBR250RRに近いエッジの利いたデザインを採用するという。CBR1000RR-RやCBR600RRのようなガチSSスタイルではなく、若者の支持も根強く、ストリートで見かける機会も多い現行CBR250RRとの共通性を持たせる戦略なのだろう。トランスミッションはMTのほか、クイックシフター的にも使えるEクラッチ仕様が登場するのも確実視されている。
エンジンや車体のパッケージは次期CB400と共通になりそう。つまり“史上最強ヨンヒャク”ZX-4Rとガチンコ対決するのではなく、トータルバランスを重視した万能キャラの可能性が高い。登場時期は新型CB400とほぼ同じ、2025年秋頃になるか!?
CBR400RRコンセプトを想定したスクープCGはコチラ↓
トガッた最新デザインに専用チューンを熱望! 中国でカワサキ・ニンジャZX-4Rが人気を博し、現地メーカーのKOVEから400RRが登場するなど、4気筒400ccのフルカウル車が活況を呈している。ホンダ[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
原付免許で乗れる『新しい区分の原付バイク』にHondaが4モデルを投入! 新たな排ガス規制の適用に伴い2025年10月末をもってHondaの50cc車両は生産を終了しますが、2025年4月1日に行われ[…]
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
フロントまわりの軽さも操縦しやすさに大きく貢献 猛暑が続いていても、やっぱりバイクに乗りたい…というわけで、今月はCB750 HORNETでプチツーリングしてきました! このバイクは、アドベンチャー系[…]
電動車ならではのレイアウトの自由度の高さを活かした新設計の二輪駆動EVバイク「EV OUTLIER Concept」世界初公開 10月30日(木)から11月9日(金)まで東京ビッグサイトにて開催されて[…]
これぞCBだ! そう直感的に思えるライダーの視界 跨った瞬間に「CBだ!」と思えた。視界に入る燃料タンクの大きな面積や両腿の内側に感じる存在感、そして昔で言う“殿様乗り”が似合う大きくアップライトなラ[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
CB1000Fをレジェンド、フレディ・スペンサーが試乗 Hondaホームカミング熊本にて、レジェンドライダーのフレディ・スペンサーがCB1000Fをサーキットでガチ走行。彼は「ビッグバイクでありながら[…]
憧れはあるけれど… 先日、周りのバイク好きの仲間から「旧車って今凄い高くなってるよね~」という話を聞きました。少し調べてみると、絶版車が増えてきている流れで、旧車の需要が高まっている様子。 …と偉そう[…]
1.生徒にアンケート調査!<免許取得と車両の購入> 坂本先生は、本年7月に北杜高校の生徒を対象に安全意識に関するアンケート調査を行った。対象は原付免許を持つ2.3年生の生徒100名と、小学校時に自転車[…]
1位:【俺たちのヨンフォア復活】ホンダ「CB400SF」まとめ 生産終了となっていたホンダ4気筒の名車、CB400 SUPER FOURの復活が確実となった。重慶モーターサイクルショーで世界初公開され[…]
Screenshot シュアラスターから新商品登場! 愛車のツヤ出し作業にピッタリなアイテムがシュアラスターから新登場! ワックスやコーティングの塗り伸ばし作業が今まで以上にラクになるアプリケーター。[…]
人気記事ランキング(全体)
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス 以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代した[…]
気鋭のクルーザー専業ブランドによるカスタムクルーザー 以前に試乗記事などをお届けしたBENDA(ベンダ)がいよいよ本格上陸する。日本での輸入販売を手掛けるウイングフットより取り扱い開始が発表されたのだ[…]
軽量で扱いやすい定番ジェット TE-1はスポーティな印象を残しつつ、重量は抑えめで日常使いに適したジェット型ヘルメットです。対応は全排気量対応で、あごひもは操作しやすいラチェット式バックルを採用。Am[…]
原付免許で乗れる『新しい区分の原付バイク』にHondaが4モデルを投入! 新たな排ガス規制の適用に伴い2025年10月末をもってHondaの50cc車両は生産を終了しますが、2025年4月1日に行われ[…]
最新の投稿記事(全体)
CB1000Fをレジェンド、フレディ・スペンサーが試乗 Hondaホームカミング熊本にて、レジェンドライダーのフレディ・スペンサーがCB1000Fをサーキットでガチ走行。彼は「ビッグバイクでありながら[…]
憧れはあるけれど… 先日、周りのバイク好きの仲間から「旧車って今凄い高くなってるよね~」という話を聞きました。少し調べてみると、絶版車が増えてきている流れで、旧車の需要が高まっている様子。 …と偉そう[…]
1.生徒にアンケート調査!<免許取得と車両の購入> 坂本先生は、本年7月に北杜高校の生徒を対象に安全意識に関するアンケート調査を行った。対象は原付免許を持つ2.3年生の生徒100名と、小学校時に自転車[…]
背中が出にくい設計とストレッチ素材で快適性を確保 このインナーのポイントは、ハーフジップ/長めの着丈/背面ストレッチ素材」という3点だ。防風性能に特化した前面と、可動性を損なわない背面ストレッチにより[…]
防寒性能と動きやすさを両立させたライディングジャケットを探しているなら、コミネ(KOMINE)の「ソフトシェルウインターパーカ MJ-005」を選択肢に入れておきたい。1947年創業の国内メーカーらし[…]
- 1
- 2









































