
2017年10月の東京モーターショーで初公開され、125ccエンジンを搭載して復活したホンダのレジャーバイク、モンキー。原付一種時代から続く、小さく愛らしいデザインを踏襲しつつも、たくましさと高級感が向上した佇まいで今なお人気を集めている一台だ。中古車としても人気の高いモンキー125の歴史をカラーリングとともに振り返りたい。2023年モデルではチェック柄シートを引っ提げて、新たな3色展開となった。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ
コロナ禍を経て戦線復帰
愛らしいスタイリングとスポーティーな走りで人気のレジャーバイク「モンキー125」は、2022年7月より一時受注を停止していた。というのも当時、コロナ禍によるロックダウンや世界的な海上輸送・港湾の混雑、半導体供給不足などの要因から製品・部品入荷や物流の遅延が継続・長期化していたためだ。
これが一時は10機種ほどにも及んでいたが、物流等の遅延解消によりモンキー125も無事受注再開。2023年モデルが、2023年9月21日に発売された。
新エンジンへと切り替わった2021年モデルから主要諸元に変更はなく、ニューカラーが登場。1967年に発売された初代モンキーZ50Mをリスペクトしたもので、チェック柄シートが大きな特徴だった。
2021年モデルではフレームとスイングアームが黒で統一されていたが、2023年モデルはフレーム、スイングアーム、フロントフォークの色が統一。燃料タンクは白×銀または銀×白の組み合わせとなった。ちなみにチェック柄シートは赤と黒がフレームと同色で、黄色の車体には黒シートが取り付けられていた。価格は従来モデル同様の44万円だったこともトピックだ。
HONDA MONKEY125[2023model]カラーバリエーション
主要諸元■全長1710 全幅755 全高1030 軸距1145 シート高776(各mm) 車重104kg(装備) ■水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 123cc 9.4ps/6750rpm 1.1kg-m/5500rpm 変速機5段 燃料タンク容量5.6L ■タイヤサイズF=120/80-12 R=130/80-12 ●価格:44万円 ●色:赤、青、黒 ●発売日:2023年9月21日
【HONDA MONKEY125[2021model]】パールネビュラレッド
HONDA MONKEY125[2022~2023Thai model]バリエーション
2022~2023年モデルでは、タイの趣味系バイクディーラー「カブハウス」からさまざまなコラボモデルやカスタムモデルの登場。いずれも国内には未導入のモデルばかりで、海外のアツいバリエーション展開が羨ましすぎた!
HONDA Monkey Astro Boy Limited Edition
アストロボーイとは、鉄腕アトムのアニメが海外に進出した際のタイトル名。この仕様は、燃料タンクに「ASTRO BOY」「鉄腕アトム」のロゴとアトムの顔のエンブレムを配置。サイドカバーにはクロームコーティングが施され、ホイールとスイングアームにも専用ステッカーが貼付。
エアクリーナーカバーはセミクリア仕様とされ、専用ステッカーの後ろに中身が透けて見えるのは鉄腕アトムのメカメカしいイメージが反映されていた。
【HONDAMonkey Astro Boy Limited Edition】
HONDA Monkey Custom Cherry Edition 2022
1988年に日本で発売されたモンキーの当時のカラーリングをベースとしたカラーリング。じつは2020年にもカスタマイズモデルとして同系カラーが登場しているが、2022年版は“チェリー”のスペシャルロゴを配していた。
車体はワイン系のボールドレッドをベースに、要所にクリーム色を配したグラフィックが映える。スペシャルロゴはさくらんぼ=チェリーを燃料タンクに、そしてサイドカバーには『Z125 Monkey』の文字とさくらんぼを組み合わせたロゴを採用していた。
【HONDA Monkey Custom Cherry Edition 2022】
HONDA MONKEY CARNIVAL Limited Edition
1987年12月1日発売のオフロードの名車「XLR BAJA」。そんな一台をオマージュしたのが、「モンキー カーニバル リミテッドエディション」だ。懐かしのブラッシュパターンのグラフィックに赤シート、1つ眼ではあるもののヘッドライトガードも備え、ナックルガードとメーターバイザーで雰囲気を強化していた。
【HONDA MONKEY CARNIVAL Limited Edition】
HONDA MONKEY EASTER EGG EDITION
薄いピンクとベージュ、ブルーのラインに彩られたスペシャル仕様。卵(イースターエッグ)から猿(タイにおけるモンキーのキャラクター)が生まれてくるイラストと、イースターエッグの文字、Z125のスペシャルロゴが配置されていた。
【HONDA MONKEY EASTER EGG EDITION】
HONDA Monkey 56th Anniversary Custom Edition
1967年に誕生したモンキー(50)から今年で56周年となることを記念したモデル。燃料タンクに描かれた猿のイラストは、他のスペシャルエディションの可愛さに比べるとハードボイルドなタッチだった。公開された写真の背景には“BORN TO BE NEW GREY RAY”と書かれていることから、カラーリング名称はGREY RAYと推測された。
【HONDA Monkey 56th Anniversary Custom Edition】
HONDA Monkey King Special Custom Edition
タータンチェック柄のシートとフレーム/スイングアーム/サスペンションの基本色を生かしながら、猿の王にふさわしいゴールドのピンストライプを随所に配置。燃料タンクのエンブレムには王冠を戴いたモンキーのキャラクターが輝いていた。
【HONDA Monkey King Special Custom Edition】
HONDA Monkey Star Wars Limited Edition
スターウォーズをテーマとした限定モデル。シスとジェダイ、それぞれのカラーリングだけでなく、オリジナルのアパレルや記念BOXも用意されていた。
【HONDA Monkey 56th Anniversary Custom Edition】
ホンダ「モンキー125」最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型原付二種 [51〜125cc])
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
バイクに憧れて免許取得 初めてのスクーター体験 最初に乗ったのは「リード125」。 高い燃費性能と動力性能を兼ね備えた人気のスクーターです。 実はミクさん、公道でスクーターに乗るのは今回が初めて。試乗[…]
ガチの原付二種ライバルを徹底比較! 原付二種と呼ばれる、50cc超~125cc以下のバイクはユーザーメリットが多い。任意保険は4輪車などに付帯させるファミリーバイク特約が使えるし、自動車税も90cc以[…]
”デカ猿”の衝撃:ホンダ「モンキー125」【初代2018年モデル】 発売は2018年7月12日。開発コンセプトは、楽しさをスケールアップし、遊び心で自分らしさを演出する“アソビの達人”だった。原付二種[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
最新の関連記事(モンキー125)
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
ホンダ「モンキー125」(2024)試乗レビュー この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2024年モデルについて紹介するぞ。初期のモンキー125に近い、シンプ[…]
ホンダ「モンキー125」(2021)比較試乗レビュー この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2021年モデルについて紹介するぞ。ミッションが5速化されたうえに[…]
”デカ猿”の衝撃:ホンダ「モンキー125」【初代2018年モデル】 発売は2018年7月12日。開発コンセプトは、楽しさをスケールアップし、遊び心で自分らしさを演出する“アソビの達人”だった。原付二種[…]
ホンダ横型シリンダーなら何でもOK このミーティングは、モンキーを謳いつつも、ホンダの横型シリンダーエンジンの車両ならどの機種でも参加可能。モンキーなら元祖の1961年式Z100からFI採用の現行型ま[…]
人気記事ランキング(全体)
CB1000F SE コンセプトが新たに登場 2025年3月の大阪モーターサイクルショーで世界初公開された「ホンダCB1000Fコンセプト」。 往年の名車CB-Fを想起させるだけでなく、新時代のスタン[…]
後方排気はYZR500の後ろバンク、ただ一般公道で前方吸気は容易くなかった! ヤマハは1980年、レーサーレプリカ時代の幕開けRZ250をリリース。排気ガス規制で2ストロークは終焉を迎える寸前だったの[…]
7月中旬発売:Arai「ASTRO-GX BEYOND」 アライヘルメットの街乗りからツーリング、サーキット走行まで幅広くカバーするオールラウンドフルフェイスヘルメット「ASTRO-GX(アストロGX[…]
いい加減さがいい塩梅!? ダートで遊べるPG‐1 「個人車両なので頼むから無理はしてくれるな…」という編集担当の目を盗んでダートセクションにPG -1を連れ込んでみたら、これが何だか楽しくて仕方ない([…]
電子制御スロットルにアナログなワイヤーを遣うベテラン勢 最近のMotoGPでちょっと話題になったのが、電子制御スロットルだ。電制スロットルは、もはやスイッチ。スロットルレバーの開け閉めを角度センサーが[…]
最新の投稿記事(全体)
特別な店舗のオープンに向けた特別な1台 関西/中部エリアで6店舗を運営するモトラッドミツオカグループ。新装オープンした堺店は、国内のBMW Motorradの正規ディーラーの中でも最新の内装と設備が自[…]
ツーリングに必須レベルの各種ガジェット Kaedear スマートレコードディスプレイ KDR-D22:15%OFF CarPlayとAndroid Autoに対応し、スマホを触らずにナビや音楽操作がで[…]
決勝で100%の走りはしない 前回、僕が現役時代にもっとも意識していたのは転ばないこと、100%の走りをすることで転倒のリスクが高まるなら、90%の走りで転倒のリスクをできるだけ抑えたいと考えていたこ[…]
ホンダ・スズキと同じく、浜松で創業した丸正自動車製造 中京地区と同様に、戦後間もなくからオートバイメーカーが乱立した浜松とその周辺。世界的メーカーに飛躍して今に続くホンダ、スズキ、ヤマハの3社が生まれ[…]
先の道行きが想定しやすい縦型モニター 2023年発売のAIO-5を皮切りに、だんだんと普及しつつあるバイク用スマートモニター。これまでは横型の表示が多かったが、このたびMAXWINから縦型モニタータイ[…]
- 1
- 2