
ニンジャ650ベースの400版派生モデルだったニンジャ400が、ニンジャ250と共通の車体を採用するフルモデルチェンジを敢行したのは2018年のこと。以来、操りやすいスーパースポーツとして人気を集め続けている同モデルの魅力を振り返る。2018年モデルは、無印とKRTエディションの2グレード展開だった。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:カワサキ
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ
フルモデルチェンジが実施された2018年モデルの発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベースにしており、ニンジャ250とは名称以外に姉妹的なつながりはなかった。
ベースを同じくする排気量違いのモデルとなったのは、この2018年モデルからだ。ボディデザインは、同時代のニンジャZX-10Rと同様のシャープな面構成で、ニンジャH2をイメージさせるトレリスフレームなどを採用していた。
48ps/1万rpmを発揮する、398ccの水冷並列2気筒のエンジンにしても2017年モデルまでのそれとはまったくの別物だ。ABSは標準装備となり、LEDヘッドライトやアシスト&スリッパークラッチも装備。また、メーターにはギアポジション表示もされるようになり、利便性が向上した。
車両重量も大きく変化。前モデルの211→167kgと、まったくの別物といえるほどの軽量化が図られていた。これは、先進の解析技術を用いた鉄製パイプフレームの賜物。H2に似たトレリス構造に加え、一部にプレートを採用することで、剛性を確保しつつ大幅な軽量化を可能にした。
さらに、リンク式リヤサスはクランクケースにプレートを介してマウント。エンジンを剛性メンバーとすることで、その分フレームが軽くなった。Fフォークは、従来型の持ち味である軽やかなステアリングと扱いやすい乗り味を継承するため、あえて正立を選択。ただし、φ37→41mmに大径化し、スポーティーな走りに応える設計となっていた。
KAWASAKI Ninja 400/KRT Edition[2018 model]
主要諸元■全長1990 全幅710 全高1120 軸距1370 シート高785(各mm) 車重167kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.9kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●色:橙、黒[緑×黒] ●価格:69万9840円~[71万640円] ●発売日:2018年2月1日 ※[ ]内はKRTエディション
【KAWASAKI Ninja 400[2018 model]】メタリックスパークブラックとキャンディバートンオレンジ×メタリックマグネティックグレーの2色展開だった。
【KAWASAKI Ninja 400 KRT Edition[2018 model]】KRTエディションのライムグリーン×エボニーは250と共通で車体横の「400」が見分ける目印。
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