
ホンダはインドで、「ハイネスCB350(日本名:GB350)」および「CB350RS(日本名:GB350S)」をマイナーチェンジするとともにニューカラーを設定し、2025年モデルとして発表した。1970年代のCBを彷彿とさせる燃料タンクのラインなどが特徴的だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
2機種/3+2グレードで構成されるインド仕様
ホンダモーターサイクル&スクーターインディア(HMSI)は、日本でGB350シリーズとして販売され人気の空冷単気筒バイク「H’ness CB350(ハイネスCB350)」および「CB350RS」をマイナーチェンジするとともに新色を設定し、インド全国で予約受付開始することを発表した。
ミドル350ccクラスのレトロバイクとしてベトナムやマレーシア、そして日本や欧州にもGB350名義で展開される本シリーズは、インドで誕生したことでもおなじみ。今回は、最新の診断システム『OBD-2B』を搭載したのが主な変更とされている。つまり排出ガス規制まわりの最新レギュレーションに合わせた変更で、その他の性能や基本デザインに変更はない模様だ。
これにともないカラーラインナップが刷新され、特別仕様として展開されていた「H’ness CB350 Legacy Edition」と「CB350RS New Hue Edition」の2種類については廃止(プライスリストにのみ現在も掲載されている)。
ハイネスCB350はスタンダード仕様のDLX、HSVCS(ホンダスマートフォンボイスコントロールシステム ※日本仕様では未採用)搭載の上位グレード、クロームフェンダーでレトロ感を増した最上位グレードのDLX PRO CHROMEという3グレード構成になった。同じくCB350RSはスタンダード仕様のDLXHSVCS搭載のDLX PROという2グレード構成だ。
空冷348ccロングストローク単気筒や5速ギヤボックスといった主なスペックに変更はないが、それぞれバーエンドの形状変更によって全幅がやや短くなったほか、CB350RSの車重が従来の179kgから180kgに表記変更されている。
価格はハイネスCB350が21万500ルピーから21万5500ルピー(日本円換算約36万1000円~37万円・3/17現在)、CB350RSは21万5500ルピー(約37万円~37万5000円)。日本にこれらのカラーリングが導入される可能性は低いと言わざるを得ない。日本仕様の組み立てと塗装は日本の熊本製作所で独自に行われているからだ。
H’ness CB350 DLX PRO
H’ness CB350 DLX PRO CHROME
CB350RS DLX PRO
ハイネスCB350は全グレード合計で8色のバリエーション
DLX(ベース仕様)はグレー、ブラックの2色。DLX PRO(HSVCS搭載)はブラック、グレー、レッドという3色の構成で、グレード別にシートの色味が異なり、一部ベースカラーは共有している。DLX PRO CHROMEは前後フェンダーをクロームメッキ仕上げとした完全独自のカラーバリエーションとなり、燃料タンクにストライプが入ったブルー、グレー、ブラックの3色が揃う。
主要諸元■全長2163 全幅789 全高1107 軸距1441 最低地上高166 シート高800(各mm) 車重181kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC 348.36cc ボア×ストローク70mm×90.5mm 圧縮比9.5 21ps/5500rpm 3.06kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■キャスター27°05′/トレール120mm ブレーキF=φ310mmディスク+2ポットキャリパー R=φ240mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=100/90-19 R=130/70-18 ●価格:21万500ルピー~21万5500ルピー ※諸元はインド仕様
CB350RSは2グレード合計で6色のバリエーション
DLX(ベース仕様)はグレー、ブラックの2色。DLX PRO(HSVCS搭載搭載)はマットグレー、グレー、ブラック、レッドの4色がラインナップされる。
主要諸元■全長2171 全幅782 全高1097 軸距1441 最低地上高168 シート高800(各mm) 車重180kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC 348.36cc ボア×ストローク70mm×90.519mm 圧縮比9.5 21ps/5500rpm 3.06kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■ブレーキF=φ310mmディスク+2ポットキャリパー R=φ240mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=100/90-19 R=150/70-17 ●インド現地価格:21万5500ルピー~21万8500ルピー ※諸元はインド仕様
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(新型小型二輪 [251〜400cc] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
スポーティなライディングを気軽に楽しむ最初の1台に! 英国にルーツを持ち、現在はインドの二輪メーカーとして活動するロイヤルエンフィールド。このうちハンター350は、ブリットやメテオやクラシックといった[…]
BSA復活を世界の二輪市場に知らせる2台の新型車 BSAブランドが再び動き出したのは2016年。自動車や二輪車、物流や不動産など多角的に事業を展開するインド/マヒンドラ・グループが、新たに起ち上げたク[…]
多くのカラーパターンを採用するCB350C、特別な2色のスペシャルエディション ホンダはインドでCB350C(日本名:GB350C)を発表した。これは前年に登場したCB350を名称変更したもので、従来[…]
7か国から11台のカスタムバイクが集結し、30,094票を集める 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モンキー&ダックス[…]
世界の二輪市場にBSA復活を知らせる2台の新型車 BSAブランドが再び動き出したのは2016年。自動車や二輪車、物流や不動産など多角的に事業を展開するインド/マヒンドラ・グループが、新たに起ち上げたク[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
ダートや自然や冒険も気軽に楽しめる秀逸作! 1960年代から展開されてきたハンターカブの発展形として、日本では1981年10月から約2年間販売されたのがホンダのCT110。このモデルをモチーフとしなが[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
足元やシュラウドをダーク調で締める 2017年モデルで「ネオスポーツカフェ」モデルの末弟としてCB300R、CB1000RとともにデビューしたCB125Rの、欧州仕様2026年モデルが発表された。20[…]
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価 伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB[…]
バイクはお兄さんの影響 メグミさんは昔からバイクに興味があったのだと言います。 「兄が二人いて、どちらもバイクに乗っていたんです。小さいときからその様子を見ていたので、自然に自分も乗りたいと考えるよう[…]
人気記事ランキング(全体)
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
超高回転型4ストローク・マルチのパイオニアはケニー・ロバーツもお気に入り 今回ご紹介するバイクは1985年春に登場した超高回転型エンジンを持つヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)です。 フェー[…]
最新の投稿記事(全体)
ダートや自然や冒険も気軽に楽しめる秀逸作! 1960年代から展開されてきたハンターカブの発展形として、日本では1981年10月から約2年間販売されたのがホンダのCT110。このモデルをモチーフとしなが[…]
箱根の賑わいに背を向けて、ハードすぎる箱根外輪山の懐へ 秋の箱根、いいですよね。湯本から宮ノ下や強羅を経由して芦ノ湖で遊覧船とか。箱根の秋といえばこんな観光ルートを思い浮かべるだろう。しかし、ツーリン[…]
新しい時代を切り開いたヤマハならではの技術 現代の目で見れば、至ってオーソドックスなネイキッドと思えるものの、’79年のパリ/東京モーターショーでプロトタイプが公開され、翌’80年から発売が始まったR[…]
GSX-S1000GT 2026年モデルは新色投入、より鮮やかに! スズキはスポーツツアラー「GSX-S1000GT」の2026年モデルを発表した。新色としてブリリアントホワイト(ブロンズホイール)と[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
- 1
- 2



















































