同じ天気予報でもここまで違う!? ライダーのハートに刺さる、お役立ちスマホアプリ5選を紹介してみた

同じ天気予報でもここまで違う!? ライダーのハートに刺さる、お役立ちスマホアプリ5選を紹介してみた


●文:ヤングマシン編集部(山崎陸)

ライダーにとって天気は走行計画を左右する重要な要素。気持ちのいいツーリングも雨や強風で修行のような一日に早変わりしてしまう。ひとつは、天気予報アプリを手元のスマートフォンにインストールしていることだろう。でも、「なぜそのアプリを使っているのか?」と問われると「なんとなく」「以前からの習慣」と答える人が多いのでは?

じつは天気予報アプリにも、機能性や正確さ、見やすさなどそれぞれ違いや得意分野があったりするのだ。この記事では、とくにツーリングで役立つ天気予報アプリを5つ紹介していくぞ。

機能の多さはトップクラス:ウェザーニュース

左は今日明日、右は5分ごとの天気予報。5分ごとは「影なし」「ザーザー」など直感的に降水の様子がわかる

数ある天気予報アプリの中でもトップクラスに人気なのが、ウェザーニュース。気温、湿度、風速、雨雲の動きなど複数の気象要素を一目で見られる。ウェザーニュースの大きな特徴はふたつ、5分単位で天気予報が見られることと、有料機能である生成AIによるアシスタント機能「お天気エージェント」だ。

1時間後までは5分単位の天気が見られるので、雨が降りそうなときは、その場でレインコートを着るかどうか判断しやすい。AIアシスタントを使えば、「バイクで2時間の週末に晴れる場所は?」といったように、ツーリングスポット探しにも使えるだろう。

とにかく多機能なウェザーニュースは「何個もアプリを使い分けるのは面倒だから、ふだん使いからツーリングまでアプリひとつで完結したい」と考える方におすすめ。ツーリング計画を立てるときは、日単位の天気予報、ツーリング中は5分天気や雨雲レーダをチェックするといいぞ。

ユーザ参加型の雨雲レーダ:Yahoo!天気

左が時間ごとの天気、右が雨雲レーダ。ユーザの投稿があり現在本当に雨が降っているのかがわかりやすい

LINEヤフー株式会社が運営する、ウェザーニュースと並んで人気の天気予報サービス。天気、気温、降水確率、降水量、風などさまざまな情報を見られ、情報不足に困ることはないだろう。Yahoo!天気の大きな特徴は3つあり、完全無料なこと、17日先の天気まで見られること、雨雲レーダー上にユーザ投稿が表示されることだ。

他の天気予報アプリでは、追加サービスは有料なケースが多い中、Yahoo!天気は完全無料。すべての機能を追加料金なしで利用できるのは、うれしい。

また、将来の天気予報を17日先まで見られることも、旅の計画を立てる上では有効。さすがに17日も先だと予報精度が低くなるとはいえ、まったく見当違いな天気が出ることは少ない。

2025年3月時点では、Android版のみ雨雲レーダー上にユーザ投稿が表示される。雨雲レーダを見るのが苦手な方でも、今現在の天気を直感的に確認できて便利。iOSへの実装は、2025年春を予定している。

Yahoo!天気は完全無料アプリとは思えない情報量を持っている。お金を節約しつつ多機能の天気予報アプリを使いたい方におすすめ。使い方もウェザーニュースと同じように、計画時は日単位、ツーリング中は雨雲レーダをチェックしてほしい。

余談だが、Yahoo!天気の予報の情報源はウェザーマップ株式会社他。名前が似ているだけでウェザーニュースとはまったく関係がないぞ。

広告を無料で消せる:tenki.jp

左は1時間ごとの天気、右は雨雲レーダ。シンプルな画面で天気をチェックできる。

tenki.jpは、一般財団法人の日本気象協会公式の基本無料アプリ。日本気象協会は1950年に運輸省(現:国道交通省)所管の団体が由来で、時間とともに形をかえて今に至っている、歴史ある団体だ。

気温や雨雲レーダなどの基本的な情報は網羅しているので、tenki.jpだけでも日常はもちろんのこと、ツーリング時などでも、困ることはないだろう。

tenki.jpの特長は、短いCMを見ると24時間広告が消せること。他のアプリは課金して広告を消したり、そもそも広告が消せないものもあるが、こちらは広告削除にお金を払う必要がないのだ。広告は邪魔だけど、お金を払うのも嫌といった方におすすめだ。ツーリングの日の朝にCMを見ておけば、その日は広告なしで、快適に天気予報や雨雲レーダをチェックできるぞ。

最高レベルの理解しやすさ:Windy.com

アニメーションで、風の強さや向きが視覚的に理解しやすくなっている

Windy.comはチェコの首都プラハに本社を置くWindyty, SEが運営するアプリ。気象レーダから風、雨など基本的な情報に加え、潮流や干ばつなど玄人向けな情報までチェックできる。

Windy.comの特長は、そのシンプルさ。アニメーションが多用されており、とても直感的に分かりやすく気象情報を得られる。公式によると、世界中のサーファーやスカイダイバーから各国政府や軍関係者までアウトドアシーンで幅広く利用されているとのことだ。

「ごちゃごちゃした画面は嫌い」「雨風の強さがざっくり分かればいい」「とにかく視覚的にわかりやすく天気予報が知りたい」という方におすすめのアプリだろう。細かい操作が不要なので、バイク用グローブをしたままでも操作しやすいということもポイントだ。

余計な機能は不要:雨ですかい

左が雨雲レーダ、右が3時間ごとの天気予報。ほとんど雨の情報だけに絞ったシンプルさがツーリングと相性がいい

雨ですかいは、神奈川県にある有限会社トライセルがリリースしているアプリ。高解像度ナウキャストという気象庁のデータを使っており、予報精度は信頼できるものになっている。

雨ですかいの特長は、とにかくシンプルでほぼ雨の予報だけ見られることだ。ツーリングを計画、または実際に走っているときに一番気になる気象といえば、やっぱり雨。雨が降るのか降らないのか、降るならいつからいつまで、どのぐらい降るのかはバイク乗りにとって、なにより気になる情報だ。もっと言えば、洗濯情報や上着を羽織るべきか否かといった余計な情報は不要な方向け。雨ですかいは、雨しか見られない分、ツーリングと相性がとてもよいといえる。

天気アプリはふだん使いとツーリング時と使い分けがおすすめ!

天気予報アプリはツーリングの快適さを左右する重要なツールだ。それぞれのアプリには特徴があるため、ツーリング計画を立てるときに使うアプリ、ツーリング中に風や雨から逃げるためのアプリなど、使い分けることがおすすめ。

情報量の多いウェザーニュース、Yahoo!天気またはtenki.jpをふだん使いにし、欲しい情報だけを分かりやすくチェックしたいツーリング時に、Windy.comか雨ですかいを使ってみよう。

今回紹介したアプリは、一部課金で機能を追加できるが、基本的にはすべて無料で使用できる。なんとなく昔から同じ天気予報アプリを使っている方も、複数のアプリを試して、自分のスタイルに合った使い方を見つけてみよう!

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