ピエラーモビリティの財務悪化により

MVアグスタがKTM傘下を離脱、再び「アート オブ モビリティ」による独立経営へ


●文:ヤングマシン編集部

MVアグスタ(イタリア、ヴァレーゼ)は2025年1月31日、サルダロフ家が経営するアート オブ モビリティがMVアグスタの完全な経営権を取り戻し、正式にKTMから分離することを発表した。

KTMを経営するピエラーモビリティの財務状況悪化の影響を避けるため、この再編プロセスには一切関与せず、引き続き前向きな成長路線を歩むことになる。

2024年はMVアグスタにとって好調な1年であり、過去18か月間にMVアグスタは活性化した経営陣のもと財務の安定性を強化してきたという。2024年には4000台のMVアグスタ製品を販売し、7月までには前年の数字をクリア。トータルでは2023年比で年間成長率116%を達成した。また、パーツ販売も好調だという。

MVアグスタはグローバルで41のサービスポイントを含む219の販売ポイントを構築しており、2025年は合計270ポイントに達する見込みだ。

ティムール・サルダロフ氏(Timur Sardarov / Art of Mobility S.A. CEO)

「MVアグスタの全員にとって誇らしい瞬間です。会社の完全な管理権を取り戻すことは、私たちがこれまで以上に強くなり、卓越性を提供することに注力することを意味します。過去2年間で、当社はプロセス、システム、および従業員を大幅に強化しました。これらの構造的変化は、2024年に達成された並外れた結果の基盤であり、今後も当社の成功を推進し続けるでしょう。私は当社のリーダーシップ チームに全幅の信頼を寄せています。彼らのビジョンは、刷新されたディーラー ネットワークの献身とプロ意識と相まって、MVアグスタを新たな高みへと導くでしょう。私と私の家族の決意は、ヴァレーゼのチーム、地域、およびすべてのパートナーにとって重要な力となることです」

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