
カワサキ「Z900RS」が東京モーターショーで世界初公開されたのは2017年秋、つまり今から約7年前だ。この機に歴代のカラーリングを振り返ってみたい。Z900RSの2022年モデルは“青玉虫”のSTDと“イエローボール”のSEが2021年秋に発表され、翌年1月にはZ誕生50周年を記念した特別仕様車も登場した。
●文:ヤングマシン編集部
水平ゴールドラインのニューカラーが2色展開しSEも同時発表、半年後には50周年車!
カワサキは2021年8月にZ900RS/カフェの2022年モデルを発表。Z900RSには1975年型Z1Bで採用された“青玉虫”“玉虫ブルー”と呼ばれるカラーを再現したキャンディトーンブルーと、同じく燃料タンクに水平に引かれた金色のラインが特徴のメタリックディアブロブラックを新採用した。
後者はいわば“黒玉虫”と呼んでも差し支えないようなカラーリングで、2004年型のゼファー1100/750/χをオマージュしたものと思われる。
参考:ZEPHYR 750[2004年モデル] ●2004年3月15日発売 ●当時価格:67万5000円
また、ほぼ同時期にオーリンズ&ブレンボを装備したハイグレード使用のZ900RS SEも登場。こちらは欧州で1972年に発売されたZ1の“イエローボール”カラーを採用したもので、ゴールドカラーの足まわりのほか、ラジエターのサイドカバーおよびFIカバーにブラックアルマイト加工を施し、フロントフェンダーステーもブラック仕上げとして組み合わせた。サイドカバーエンブレムはSEモデル専用で、モデルネームの「RS」部分を赤仕上げとして差別化を図っている。
Z900RSカフェには、前年のグラデーションカラーから一転して、アメリカンスポーツを思わせるシルバーストライプのメタリックディアブロブラックを設定。シートのブラウンも渋い。
欧州では、Z900RSカフェは日本仕様と同色を採用。Z900RSについては専用カラーとして、玉虫系と同パターンの塗り分けで濃緑のメタリックダークグリーンを設定したほか、同名のメタリックディアブロブラックも前年と同じパターンのグラフィックながらスカイブルーのラインに変更されている。青玉虫=キャンディトーンブルーは日本仕様と同じだ。
そして2022年1月、Z誕生50周年を記念したスペシャルエディションが登場した。カラーリングは初代Z1の火の玉をモチーフとし、オリジナルに近いビビッドなオレンジとキャンディダイヤモンドブラウンの特別カラーを採用。専用エンブレムやゴールドホイール、専用シート表皮、グラブバー標準装備などがSTDモデルとの違いだ。車重は標準モデル+2kgの217kg。
KAWASAKI Z900RS[2022 model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高800(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:138万6000円 ●色:青、黒 ●発売日:2021年9月1日
KAWASAKI Z900RS[2022 model]キャンディトーンブルー
KAWASAKI Z900RS[2022 model]メタリックディアブロブラック
KAWASAKI Z900RS SE[2022 model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高810(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:160万6000円 ●色:黒×黄 ●発売日:2022年1月21日
KAWASAKI Z900RS SE[2022 model]メタリックディアブロブラック
オーリンズ製S46リヤショックはフルアジャスタブルで、油圧リモート式プリロードアジャスターとダイヤル式リバウンドダンピングアジャスターを備える。サスストロークは前120mm/後140mmだ。フロントは、φ300mmダブルディスクにM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーを組み合わせる。ラジアルポンプ式マスターシリンダーはニッシン製の小径(φ19.1mm→φ17.5mm)。倒立フォークはアウターチューブをゴールド仕様とした。アクセサリーとしてモデルロゴ入りのラジエタースクリーンも設定されている。
KAWASAKI Z900RS 50th Anniversary[2022 model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高800(各mm) 車重217kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500pmm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:149万6000円 ●色:茶×橙 ●発売日:2022年2月1日
KAWASAKI Z900RS 50th Anniversary[2022 model]キャンディダイヤモンドブラウン
50周年車の特別装備は以下の通り。
・キャンディカラーを独自の技法で重ね塗りした艶やかで深みのあるフューエルタンク塗装
・フューエルタンク上部に印されたZ50周年ロゴ
・サイドカバーや左右エンジンカバーにあしらわれた専用のエンブレム
・デザインを強調するゴールドカラーのホイール
・上質感を高めるシボ入りの専用シート表皮
・標準装備されたグラブバー
KAWASAKI Z900RS CAFE[2022 model]
主要諸元■全長2100 全幅845 全高1190 軸距1470 シート820(各mm) 車重217kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/65000rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:141万9000円 ●色:黒 ●発売日:2021年9月1日
KAWASAKI Z900RS CAFE[2022 model]メタリックディアブロブラック
参考:欧州/北米仕様
Z900RSの欧州仕様はシート高835mmのハイシートを標準装備している。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(Z900RSシリーズ)
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
SHOWAハイパフォーマンスシリーズキット体感試乗キャンペーン 東京都練馬区のK’s STYLE(ケイズ・スタイル)では、カワサキZ900/Z900RS用の高性能サスペンション「SHOWAハイパフォー[…]
※Z900RSの最新相場情報は記事末に掲載しています。 2018モデル:「Z900RS」デビュー! Z1/Z2へのオマージュ&“火の玉”の衝撃 2017年の東京モーターショーで鮮烈なデビューを飾ったカ[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
カワサキモータースジャパンは、2025年3月に開催予定の「第41回大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」、4月に開催予定の「第4回名古屋モーターサイクルショー 」[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
3色すべてホイールカラーも異なる カワサキは欧州でZ650RSのニューカラーを発表。カラーバリエーションの全てが新色に置き換わり、黒ボディにレッドストライプ&レッドホイールのエボニー、メタリックブルー[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
日本でも人気、コンパクトな車体と味わい深いエンジンの軽二輪モデル カワサキは欧州において、日本でいう軽二輪のレトロバイク「W230」と「メグロS1」の2026年モデルを発表した。注目はW230のニュー[…]
2019年モデル:2本立てで復活 一時は2017年モデルのファイナルエディションを最後に、一部マーケット(インドネシア等)向けを除き、生産が終了していたが2019年モデルから国内でも復活。 空冷773[…]
2025年モデル概要:インパクト大なシリーズ初カラー カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載。360度クランクによる鼓動感や等間隔爆発ならではの整ったエ[…]
人気記事ランキング(全体)
ホンダ「CB1000F SE コンセプト」が鈴鹿8耐で世界初公開! 8月1日より予選が始まった“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプト[…]
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
キャッチニッパー :作業後のゴミが減り掃除が楽になる、切れ端を飛ばさないキャッチ機能付き 配線や結束バンドを切断した際に切れ端が飛び散るのは仕方がないというのが一般的な常識に対して、一方の刃にプレート[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州においてスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカラーが[…]
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
最新の投稿記事(全体)
BMWライフをスタイリッシュにサポート 安全性と品質を兼ね備えたBMW Motorradギア&ガーメント。2025秋のギア&ガーメントも新作アイテムが目白押し。その中でBMWライフをスタイリッシュにサ[…]
クリーンな次世代モビリティBMW CE 04とCE 02を各1名様にプレゼント 白馬の雄大な自然を舞台に、『BMW MOTORRAD DAYS JAPAN』はついに20回目の開催を迎えることとなった。[…]
旅として楽しむ、ほっこりラリーイベント 「MOTHER LAKE RALLY」は、2023年に初めて開催され、今年で3年目を迎えるイベントだ。単なる速さや距離を競うラリーとは一線を画し、そのコンセプト[…]
RH1250S スポーツスターS:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 121HPを発揮するレボリューションマックス1250Tエンジンをオールブラックにし、精悍さを強調するデザインとなった202[…]
世界の二輪市場にBSA復活を知らせる2台の新型車 BSAブランドが再び動き出したのは2016年。自動車や二輪車、物流や不動産など多角的に事業を展開するインド/マヒンドラ・グループが、新たに起ち上げたク[…]
- 1
- 2