![[スクープ!] ホンダ スーパーカブ50にファイナルエディションか?!【66年の歴史にピリオドを打つレガシーカラーで登場?】《2024年3月第5位》](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
※2024年3月にWEBヤングマシンで大きな反響を呼んだ記事をあらためて紹介します。こちらは第5位の記事です(初公開日:2024年3月24日)。
1958年に登場し、日本のビジネスシーンを支え続けてきたホンダのスーパーカブ50。その60年以上の歴史に終止符が打たれてしまいそうだ。原付二種を出力制限することで原付一種とみなす“新基準原付”の導入により、現在販売されている50cc車の多くは生産終了となりそうだが、それは名車スーパーカブすら例外ではなさそうなのだ。
●CG作成:SRD
日本から50ccが消える日
【HONDA SUPER CUB 50】2022年にメッキだったマフラープロテクターとリヤキャリアをブラックアウトするなどの変更を受けた現行型。兄貴分110は同じ2022年に前後キャストホイールとFディスクブレーキ&ABSが導入されたが、50はスポークホイール&ドラムブレーキのまま。●価格:24万7500円
1958年に登場した初代C100以来、66年にわたって生産され続けてきたスーパーカブ50。まさにホンダのアイコンと言っていいモデルが生産を終了する…。そんなショッキングな情報が飛び込んできた。
その理由は2025年11月に50cc車の排出ガス規制が改定されることをふまえて導入される“新基準原付(新原付)”にある。最高出力を4kW(5.4ps)に制限した110〜125cc車を新原付と定め、従来の50cc車と同じく原付一種免許で運転可能に法改正するものだ(その詳細や制定の理由は別記事を参照されたし)
この新原付の導入が確定的となったことを受け、ヤマハはホンダからOEM供給を受けている50cc車の販売終了と新原付への移行を示唆したし、スズキも同様の方向性を模索しているとの噂だ(電動も含む?)。一時はジャンル消滅すら危惧されていた原付一種が新原付として存続できるのだから、関係者の努力には本当に頭が下がる。
骨肉のライバルも今は兄弟機種
とはいえ、110〜125cc車は2人乗りを前提とした機種がほとんどのため、必然的に日本の50cc車より車体が大きく、シートも高い傾向にある。小柄で扱いやすい現行50cc車に慣れ親しんだユーザーが新原付に買い替えた場合、使い勝手が悪くなった…と感じる場面もあるかもしれない。
実際、ホンダは国内ユーザーの事情を斟酌し、50cc車を排ガス規制に適合させる方向も検討していたと聞く。しかし最終的には新原付へと舵を切った模様。これにより、2025年11月をもって国内の新車ラインナップから50cc車が消滅するのはほぼ確実な情勢となった。
ファンへの感謝を込めたファイナル仕様
それは、ホンダの看板機種であるスーパーカブですら例外ではなかったわけだ。50cc版の生産終了に伴って、スーパーカブ110をベースとする4kWバージョンが新原付版として登場するのだろう。そもそもスーパーカブ50と110の車体は共用だから、前述のような使い勝手の悪化はないはずだが、そこはカブの代名詞だった50。生産終了は心情的にかなり寂しいものがある。
しかし、ちょっと楽しみなニュースもある。50cc版の生産終了を受けて“ファイナルエディション”的な車両が設定されるというのだ。その仕様/価格/登場時期などは現在調査中だが、一説によると過去のスーパーカブ50に存在したカラーリングを採用するとの噂だ。これは気になる!
過去に存在したスーパーカブの車体色と聞き、誰もが想起するのは初代C100の通称“マルエムブルー”と赤いシートのコンビだろう。しかし、これはスーパーカブC125登場時のカラーと被ってしまう。1962年に登場したC100の北米輸出仕様・CA100の鮮やかなレッドも印象的だが、これは2018年の60周年記念車ですでに採用済みだ。
では、近年のカブに採用されていないレガシーカラーは…というわけで、C100時代の車体色で人気の高いブラウンと、50ccカブ初のOHCエンジン搭載車・1966年式C50のブルーをモチーフにCGを作成してみた。自画自賛ながら、どっちもかなりイイ出来と思うのだが…いかがでしょうかホンダさん!!
50の消滅は残念なものの、どんなカラーリングで登場するかは興味津々。コレクターズアイテムとしても争奪戦必至の“スーパーカブ50ファイナル(仮)”、購入希望者は心して待たれたし!!
ファイナル案その1:初OHC車モチーフのさわやかブルー
MOTIF
【1966 HONDA SUPER CUB C50】独特な膨らみのウインカー形状から”おっぱいカブ”と愛称される1966年式C50。OHCエンジンを初搭載した50ccカブで、このエンジンの基本は、2012年にフルモデルチェンジを受けるまで踏襲されている。
ファイナル案その2:マニア人気の”茶カブ”もアリか?!
MOTIF
【HONDA SUPER CUB C100(ビーバーブラウン車)】通称”茶カブ”と呼ばれるC100のブラウンカラー(広報写真が手元になく、ミーティング時に撮影した参加車両で紹介)。OHV時代を象徴する車体色として人気が高い。余談ながら当時の90cc版カブには”エレファントグレー”と呼ばれる灰色も存在。当時のカラーデザイナーは動物好き?!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型原付一種 [50cc以下])
2025年10月末をもって現行50ccバイクの継続生産ができなくなることを受け、各バイクメーカーは50cc原付から110~125ccを出力4kW以下に制御した新基準原付、いわゆる新原付の導入に向かうこ[…]
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付、第3の存在か 2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW([…]
レンタルクーポンの利用者、先着500名に購入サポート 今回のキャンペーンは、Hondaのバイク関連サービス「HondaGO」の会員を対象としており、現在会員でない方も、新たに登録することで参加可能。キ[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付 2025年11月の新排出ガス規制導入によって50cc原付・現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW([…]
人気記事ランキング(全体)
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
MotoGP黎明期のレプリカマフラーだ このマフラーは4スト990ccが導入されて、世界GPがMotoGPに代わった翌年の2003年に、ホンダRC211VエンジンのモリワキMotoGPレーサー・MD2[…]
勝手に妄想、クーリーレプリカ! スズキの『8』プラットフォームに新顔の「GSX-8T」と「GSX-8TT」が登場した。まずは欧州や北米で発売され、順次日本にも導入の見込みだ。 この新型については以前ヤ[…]
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
美しい孔雀の羽根の色味が変わる特殊ペイントで仕上げた新グラフィック 『エクシード-2』は、カブトがラインナップするオープンフェイスの上級モデルで、赤外線(IR)と紫外線(UV)を大幅にカットしつつ、空[…]
最新の投稿記事(全体)
ケーヒン/ショーワ/ニッシン/日立を統合した“日立Astemo(アステモ)”が4月より“Astemo”へ 自動車業界で「100年に一度」と言われる変革期を迎えるなか、キャブレターや電子制御スロットル、[…]
電子制御スロットルにアナログなワイヤーを遣うベテラン勢 最近のMotoGPでちょっと話題になったのが、電子制御スロットルだ。電制スロットルは、もはやスイッチ。スロットルレバーの開け閉めを角度センサーが[…]
2019年モデル:2本立てで復活 一時は2017年モデルのファイナルエディションを最後に、一部マーケット(インドネシア等)向けを除き、生産が終了していたが2019年モデルから国内でも復活。 空冷773[…]
Honda Rebel 500(2020) 大人気モデルへと成長したレブル250と同じスタイリング&ボディサイズでありながら、約2倍の排気量となる471ccの直列2気筒エンジンを搭載したレブルシリーズ[…]
国内のカウル認可後に生まれた、1980年代半ばのネイキッドたち オンロードモデルの中で、定着して久しいネイキッド(英語のNAKED=裸という意味)というカテゴリー名。今では「カウルの付かないスタンダー[…]