アライヘルメットは、1993年にWGP500クラスで世界チャンピオンに輝いたケヴィン・シュワンツの功績を記念したヘルメット「RX-7X SCHWANTZ 30th」を5月中旬に発売する。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:アライヘルメット
MotoGPで永久欠番のゼッケン「34」をあしらう
1984年にヨシムラスズキのライダーとしてAMAスーパーバイク選手権にデビュー、、1988年よりスズキのエースライダーとしてWGP(ロードレース世界選手権・現MotoGP)500ccクラスに参戦を開始した、超絶ブレーキングの名手「ケヴィン・シュワンツ」。
本領を発揮しはじめた1989年以降にはAMA時代からのライバルであるウェイン・レイニー、のちの5連覇王者であるミック・ドゥーハン、1989年のチャンピオンであるワイン・ガードナーらとともに熾烈なチャンピオン争いを展開し、四強時代を形成。1993年に念願の世界タイトルを自身とスズキにもたらした。
1993年はレイニーが怪我で引退し、翌1994年からはシュワンツ自身も怪我やライバルを失ったことによるモチベーション低下と戦ったものの1995年をもって引退している。
そんなレジェンドライダーが1994年のゼッケン1を除き付けていたのが、トレードマークともなったゼッケン「34」だ。竜洋テストコースの高速コーナーを超高速ドリフトで走り抜けたとか、同サーキットの縁石の上を自転車で延々と走りながら全くバランスを崩さなかったといった逸話も数多い。
2013年、2014年は鈴鹿8耐に参戦(2014年は第1ライダーのクラッシュによりリタイアし出走せず)し、日本でも愛されたライダーだった。
そんなシュワンツがチャンピオンを獲得してから30周年を記念(正確には31年だが)したレプリカヘルメットがアライから登場した。
その名も「RX-7X SCHWANTZ 30th」は、ラッキーストライク時代(1990年~1995年)のカラーリングをベースにブラッシュアップしたもので、後頭部には大きく「34」があしらわれている。
星条旗をイメージした星と赤いストライプ、そしてチェッカーフラッグに、ゴールドストライプや黄色いアクセントが利いた、ファンならずとも欲しくなるレジェンドカラーだ。
ベースモデルのRX-7Xは、アライヘルメットが持つレースでのノウハウを投入したフラッグシップモデルで、理想のフォルムを実現するための新開発シールドシステムVASや、剛性を高めつつ風の流れもコントロールするハイパーリブ、前作から後方を約20mm延長したディフューザーType12などが盛り込まれている。もちろん、アライならではの『かわす性能=R75シェイプ』も備え、クリアしていrスネル企画よりもさらに高い安全性能を追求している。
RX-7X SCHWANTZ 30th は2024年5月中旬に発売予定、価格は他のグラフィックモデルと同じく7万2600円だ。
Arai RX-7X SCHWANTZ 30th
●価格:7万2600円 ●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62(cm) ●規格:SNELL/JIS ●帽体:PB-cLc2 ●内装:ハイフィッティング・アジャスタブル・FCS内装(抗菌・消臭・防汚内装/オプションにて調節可能) ●シールド:VAS-V MV〈クリアー〉標準装備 ●発売時期:2024年5月中旬
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(アライヘルメット)
アーミーテイストのカラーリングとダークなグラフィックのレプリカモデル マーベリック・ビニャーレス選手は、スペイン出身のライダーで、2015年にMotoGPへ昇格して以来、スズキ、ヤマハ、アプリリアを乗[…]
世界的に有名なカスタムビルダー『46works』とのコラボレーションモデル 『46works』は、主にヨーロッパの旧車をモチーフとした独自性あふれるカスタムマシンを製作するブランドで、その手腕とデザイ[…]
ダニ・ペドロサのレプリカモデルが最高峰オープンフェイスで登場 中上貴晶選手に続く、VZ-RAMのGPライダーレプリカは、ダニ・ペドロサだ。このグラフィックは’24年7月に発売されたRX-7X PEDR[…]
アライ初の坂田レプリカを現代に蘇らせた復刻版フルフェイス 若手ライダーの育成やMotoGPのレース解説などで、日本のロードレース振興に励んでいる坂田和人氏は、日本のバイク史を語るうえで欠かせない名ライ[…]
原田選手のレプリカモデルで“クールデビル”になりきろう! 現在はバイク雑誌やサーキット走行会のインストラクターなどで活躍中の原田哲也氏は、1993年のロードレース世界選手権GP250初参戦で勝利をつか[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
アーミーテイストのカラーリングとダークなグラフィックのレプリカモデル マーベリック・ビニャーレス選手は、スペイン出身のライダーで、2015年にMotoGPへ昇格して以来、スズキ、ヤマハ、アプリリアを乗[…]
世界的に有名なカスタムビルダー『46works』とのコラボレーションモデル 『46works』は、主にヨーロッパの旧車をモチーフとした独自性あふれるカスタムマシンを製作するブランドで、その手腕とデザイ[…]
バイクのスピード感をイメージさせる象徴的なグラフィックモデル登場 ネオテック3のグラフィックモデル第3弾となるアンセムは、バイクを走らせているときに感じる風を思わせる、スピード感ある模様が特徴だ。ブラ[…]
バイクのパーツと“夜行”をポップアートに描いたホットでクールなグラフィックモデル Z-8 ヤギョウは、ネオンカラーなどの極彩色で彩られた現代ポップアートなグラフィックが特徴だ。グラフィックにはタイヤと[…]
第1位:X-Fifteen[SHOEI] 2024年10月時点での1位は、SHOEIのスポーツモデル「X-Fifteen」。東雲店ではスポーツモデルが人気とのことで「とにかく一番いいモデルが欲しい」と[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
【第1位】ホンダ モンキー125:49票 チャンピオンに輝いたのは、現代に蘇ったホンダのかわいい”おサルさん”です! 初代は遊園地用のファンバイクとして、1961年に誕生しました。以来長く愛され、20[…]
完全なMTの「Eクラッチ」と、実質的にはATの「Y-AMT」 駆動系まわりの新テクノロジー界隈が賑やかだ。以前からデュアルクラッチトランスミッション=DCTをラインナップしてきたホンダはクラッチを自動[…]
ポップ吉村は優しくて冗談好きのおじいちゃんだった ヨシムラの新社長に今年の3月に就任した加藤陽平は、ポップ吉村(以下ポップ)の次女の由美子(故人)と加藤昇平(レーシングライダーでテスト中の事故で死去)[…]
最新の投稿記事(全体)
誕生から10年、さまざまなカテゴリーで活躍するCP2 MT-09から遅れること4か月。2014年8月20日に発売されたMT-07の衝撃は、10年が経過した今も忘れられない。新開発の688cc水冷パラツ[…]
クリップリフター:クリップ対応の溝幅設定が細かく、傷をつけにくいクロームメッキ仕様 自動車のドアの内張やモール類のクリップをピンポイントで狙って取り外すための5本組リフター。クロームメッキ仕上げの本体[…]
何がいま求められているのか、販売の現場で徹底リサーチ! 「ステップをミニフットボードに交換するのに伴って、シフトチェンジペダルをカカトでも踏み下ろせるようにシーソー式にしたいという要望を耳にしますね」[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
メンテナンス捗るスタンド類 ちょいメンテがラクラクに:イージーリフトアップスタンド 2890円~ サイドスタンドと併用することで、リアホイールを持ち上げることができる簡易スタンド。ホイールの清掃やチェ[…]
- 1
- 2