ホンダが『ホンダモーターサイクル上海』を設立したのは既報の通りだが、ここで本誌が掴んでいる新型「CB400」および「CB1000」の情報を全てお伝えしよう。いずれも2024年秋頃に登場予定で発売は2025年。実際に発売される可能性は80%ほどと見ている。
●文:ヤングマシン編集部 ●CG: SRD
グローバル車で再構築し、4気筒CBの復権を狙う!
中~大排気量モデルは国内外を問わず、2気筒エンジンが主軸となりつつある感は否めない……が、ホンダは”直4で勝負!”と言わんばかりに、完全新設計エンジンの400cc車を開発中との噂だ。
そもそも400ccは、長らく日本独自のガラパゴス排気量と呼ばれてきた。ところが近年はコストと性能、所有感のバランスの良さなどから、中国で400ccクラスの人気が盛り上がっている。そのため2022年に排出ガス規制などでCB400スーパーフォア/スーパーボルドールが生産終了した際には、同車をベースにリファインした”中国向けの400~500ccモデル”の存在が噂されていた。
しかしカワサキのニンジャ400が大人気で、4気筒のニンジャZXー4Rも注目されている中国市場をにらみ、ライバルに対抗するためにも新規開発に踏み切ったのだろう。となればスペック的にもZX-4R(77ps)と同等のパワーが見込めるのではないだろうか。これは日本のホンダファン、そして400cc・4気筒を望むライダーにとっても朗報だ。
そして2025年には「CB1000」も登場を控えている。EICMA2023で登場したCB1000ホーネットのバリエーションモデルで、現時点では車名以外の情報はない。とはいえシンプルな車名からは、CB400同様のオーソドックスなデザインと推測でき、そうなれば名実ともに4気筒兄弟として直4ファンを惹きつける存在となるだろう。
CB400は2025年モデルとして登場?! 完全新設計の400㏄4気筒エンジンを搭載する!
厳しい排出ガス規制等により、CB400SFが2022年に生産終了。その時点で同車ベースのアップデート版を開発中との噂があったが、なんと「完全新設計エンジン」との情報。中国で高まる400cc人気に加え、カワサキがニンジャ ZX-4Rで打ち出した最高出力77psという”400cc 4気筒の新基準”に対抗するには新設計が必須だろう。
モチーフとしたのはこれら2車
CB400復活の先にある展開は?
バリエーションとして鉄板なのは、やはりスーパーボルドール。フレームマウントのカウリングは防風性能に優れ、クラスを超えた威風堂々としたスタイルを演出。そして80ps級4気筒SSとして、ZX-4Rと真っ向勝負のCBR400RRも外せない!
CB1000ではF系スタイルの復活に期待!
モチーフは“エフ”
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
シンプルな仕上がりに潜む強大パワー? 詳細スペックは未発表ながら「110kW(約150ps)以上の最高出力」を公言しているCB1000ホーネット。その反面で、車体はコスパに優れそうなスチール製ツインス[…]
これまでは本田技研工業(中国)投資有限公司の一部門、今後はホンダモーターサイクル上海として独立 ホンダの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は、中国において趣味性の高い大型二輪モデル(中[…]
空冷1100復活!? それとも奇跡の直6爆誕?! CBに1000cc級の排気量を持つ「タイプX」なる車両がスタンバイしている…という情報を入手した。しかも2024年に登場するホンダのニューモデルとして[…]
絶対まだあるでしょ! 新生ホーネットの派生展開 2022年秋の欧州で登場したホンダの新型CB750ホーネット。現在のところ日本での発売は未定だが、このマシンは世界的な流行を見せているコスパに優れた新世[…]
ビギナーからベテラン層まで人気のアジアン軽二輪 現在、世界のバイク需要はアジア市場が7割以上を占めており、日本メーカーの車両であっても、グローバルモデルの多くはそうした新興国のニーズを満たすように設計[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
1位:ホンダ新型「CB1000」8月時点最新情報まとめ ホンダがCB1000ホーネットをベースに、CB1300の後継機として開発を進めているというウワサの新型CB1000。その8月時点のスクープ情報ま[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
しっかりとした防寒対策をすれば冬ならではの魅力が楽しめる! じっとしているだけでも寒い季節…さらに走行風を浴びるバイクって何が楽しいの? と思われる方も多いかもしれません。たしかに寒さの感じ方は、人そ[…]
6速MT仕様に加えEクラッチ仕様を設定、SエディションはEクラッチ仕様のみに 2017年4月に発売され、翌年から2024年まで7年連続で軽二輪クラスの販売台数で断トツの1位を記録し続けているレブル25[…]
人気記事ランキング(全体)
アッパーカウルはフランスで882.5ユーロ 1980年代のGSX1100S KATANAをモチーフにしたスペシャルモデルを製作することは、S2コンセプトのスタッフが何年も温めていたアイデアだった。それ[…]
【’09VMAX開発秘話】2リッター「音魂(オトダマ)」は失敗だった 新VMAXの開発には実に十数年の歳月が費やされた。このプロジェクトを長い間推し進めてきた中心人物は開発の経緯をおよそ次のように語る[…]
ライトグレーのボディにライトブルーのホイールが新鮮! ヤマハが「MT-25」の2025年モデルをインドネシアで世界初公開した。欧州で発表済みの兄弟モデル・MT-03に準じたモデルチェンジ内容で、現地価[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および[…]
欧州&北米で昨秋登場した新型YZF-R3の250cc版 ヤマハはインドネシアで新型「YZF-R25」を発表した。2024年10月に欧州&北米で登場した新型YZF-R3と同様のモデルチェンジ内容とした2[…]
最新の投稿記事(全体)
2001年登場の先代1800/2018年登場の現行1800に適合 ミシュランが新型スポーツツーリングタイヤ「MICHELIN ROAD W GT(ミシュラン ダブリュー ジーディー)」を発表した。20[…]
レーシングマシン「R90S」を彷彿とさせるシルエットとオレンジカラー BMWは、BMWモトラッドのヘリテイジカフェレーサー「BMW R12S」を国内200台限定で発売すると発表。1月22日より200台[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
先日、バイク好きな友人と車でドライブしているときに(私は助手席だけれど…)ライダー同士がすれ違う際に、ピースをしあっている光景を見た。なんだか楽しそうなことしてるなーと思い、「あれって、車に乗ってる俺[…]
スパナプライヤー:刻みのないジョーが平行にスライド。スパナのように使えるプライヤー ストレートのスパナプライヤーは、細部の形状や仕上げは異なるものの、ヒンジの仕組みや特徴はクニペックスのプライヤーレン[…]
- 1
- 2